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いつもの私と彼etc.  作者: 代理人涼子
5年目の私と不可思議な彼etc.
926/1079

なんで!?

はい、こわかった。

マジ勘弁。

これは、お昼辺りの話。

震えるしかないのです。


精神科。

その中でもライトなクリニックへ

私、代理人涼子は通院しています。


精神専門の病院なんて

空気感が重いし、

鍵付きの診察室とか、さ、怖い。


そんな、言い訳をごねながら

私は採血されることになりました。

なんでやねん!!!!

精神科で採血とか、なんでやねん!

いや、

病状の確認が血液から分かるので

採血する理解は出来るけど

なんでやねん!!

飲んでる薬の副作用も

血液に直で出そうだけど

なんでやねん!


「よ、よろ、よろしく、

おね、お願い、いた、致します」


連れて来れた部屋に有る

採血道具を見て

震える声に震える体の私を見て

看護師さんは

淡々と採血道具を確認しながら


「大丈夫ですか?」


「大丈夫れす」


鞄をカゴの中に置き、

コートを椅子の背もたれにかけて

私は椅子に座る。

袖をめくり、左腕を出す。


「えっと、申し訳ないですが、

右腕も見せて頂いて良いですか?」


うん、私の血管は細いから仕方ない。

知ってます。知ってます。

指示通りに袖をめくり、

左腕と右腕を揃えて見せる。


・・・・・。


あ、これ、どっちも細いから

迷ってるな。


「では、右でしますね」


はーーーい!!!

怖いよーーーー!!!!


「力を抜いて下さいねー」


「ふぁーい」


早く終われ。


「チクッとしますよー」


「ふぁーい」


良いから、早く、終われ!!

目をそらして

血管に注射針が刺さる感覚がして

頭が真っ白になる。




「はーい、終わりましたよ。

アルコールは、大丈夫ですか?」


「大丈夫です」


注射針を刺した箇所へ手早く

アルコール消毒、専用のバンドエイドを

貼ったのを確認してから

私は席から立ち上がる。


「はい、ありがとうございました。

受付に戻ります」


「先生に呼ばれるまで

待っていて下さいね」


私は、

一目散にコートと鞄を回収して

受付へ戻り、椅子に深く座り込む。


『ユウキさーーーん!!!!

怖かったよーー!!!!』


私は、幽霊組の頭である

ユウキに話しかけた。

だって、話して、気分を紛らわしたい。


【はいはい、頑張った頑張った】


雑でも、言ってくれるのは

嬉しく思う私。

そんな様子の私を見て

訳が分からないと?を乱舞してる

幽霊組、新人のジュン。


【なんで、注射一つで

こんなに怯えるん?馬鹿なん?】


『あ?

患者側の体の震えにより

異物の注射針が血管を突き破り

体内侵入とか、あんだぞ?

注射針が皮膚から血管へ行き、

血管内から血管、血管外

と言う名の体内侵入の恐怖コンボです。

血管に注射針による刺し傷2箇所なんて

ヤバいの分かれ。

更に患者側の注射恐怖の極まりで

失神とかあるのですが?

これで、馬鹿にするのか?

マジで馬鹿にするの?

ジュンの発言は

余りにも軽率なのですが?』


はぁー?理解に困るのですが?

こいつ、何を言ってんだ?

マジでそれなんですけど?


【はーい、涼。落ち着け。落ち着け。

ジュン、お前も発言に気を付けろ。

こういうのは

トラウマとか情報でこうなるから

理解しろ】


ジュンに語りかけるユウキに

真剣味を感じて思うところがある。

話としては理解できるなら

ユウキにも何か、トラウマってるなら

知りたい所存。


【おう、理解するわ。

てか、アンタはココまで知って大丈夫?】


ココまで知ってるから

震える理由にもなってるけど、

素直に採血を受けてる理由にも

なってるのです。


『うん。大丈夫。

患者側の注意でリスクが

減るのを知れば、震えを抑えるでしょ。

看護師側のミスは、避けようが無いけど

自分の非を減らす努力はすべきなの。

血液検査は、色んな情報を知れて

有益なので、仕方ないと諦めてます。

だから、知る必要があるのです』


【1から10まで言わんでもええやん】


ジュンからの真っ当な突っ込みを

受けました。

理由は分かりません。

だって、1から10まで言わないと

私の注射受ける理由が

分からないじゃないですか。

分かるように話すのが当たり前では?


【納得させる為に言うしかないヤツも

居るから、あまり、直視させるな】


ユウキ、それは、違うのですが?


【あー、暴れたり、自暴自棄やね。

はいはい】


ジュン、私は、そんな理由で

自暴自棄にならないのですが?


【怖いよねー。

涼のこう言うのは

体を張ったコメディとして見れば良いよ】


幽霊組の真っ白さんが

微笑みながら

外道発言を、する。

端から見たら面白いだろうけど

こっちは、マジで、怯えてるから

笑い事じゃない。


【なんなの?非道やん】


【なんと言えば、良いのやら】


真面目に言うジュンへ

ユウキは言葉を濁すように

絞り出すが、

ユウキの普段はある意味非情である。


『ユウキも私の注射関係、楽しんでるよ』


だって、健康診断の様子を

エンターテイナーと言ってましたから

覚えてますよ?


【不安しかない】


ジュンの発言に諦めろと

内心で毒を吐く私です。

ちなみに、診察もキチンと受けました。

採血終わったから帰宅なんて

しません。

でも、こう言う症状の方も居るのも

確かなんです。

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