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いつもの私と彼etc.  作者: 代理人涼子
零の私と彼etc.
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買い物

こうも冷静になるのは、

彼が悪い。

これは、外の話だ。

彼のテンションに落差があり過ぎだ。


話は昨日よりも前にさかのぼる。

服の買い物しようかなと、

親に相談していた。


〈「あなたは通帳が

手元にあると使いたくなるから

私が預かるね♪」〉


まぁ、その通りなんですよ。

ソレで預けられてる。

お金に関して厳しい人なので

使い込むことはないと思う。


なんやかんやで

服を買うことに決定すると

彼がガッツポーズを決めていた。

頭の中、想像の絵でポーズを決めていた。

冷めた目で彼、ユウキを見る。


【どうせ、買うのはシンプルで綺麗めだろ?

着飾れ!何でも試着しろ!】


なんで、そんなにテンションハイで

服の種類も言い当てるの。

四、五年前に大きな買い物をしたのを

覚えているのか?

多分、アクセサリーも

買うことを期待してるだろうと予想した。


そして、休みの日。

13:00に行動予定だったが

ズレにズレ、14:30になった。

動画が面白かったのが悪い。

さて、行こうと意気込むと

彼が不機嫌だった。

そりゃそうですね。と

服の買い物に

自転車で地元の服屋さんを目指す。

道中では、


【ウニクロには行くなよ】


『はいはい』


と心の会話をしながら進む。



私の鉄板はセーターだ。

何を中に着込んでも色と柄で

そこそこに見えるのがいい。

秋冬兼用の服装だ。

無難が一番。

どうせ、オタク眼鏡の芋女ですよ。


【今、持っている色とは

違う色を買えよ】


【なんか、違うな】


等と横からああ言うこう言う。

服屋さんに

見える人が居たら大変だなと

不謹慎に考えた。


秋色カラー、日本の伝統色の

黄金、櫨染のような黄色のセーターや

キャラメルカラーが色褪せた

ブラウンのセーターを購入。


そして、

ウニクロでも買った。

今持っているセーター系は

だまだまがあり、買い換えたかったのだ。

よく似た白のセーターがあったし、

青のストライプ柄シャツが

しっくり来たので買った。


【一番似合ってやがる】


と毒まで吐かれた。


この時点で16:00位だったが

次に行ける余裕があった。

あったのだが

近場にコンビニ店舗があり

急に漫画雑誌が気になった。


迷惑をお掛けしました。

服を買った袋を持った女が

無心に買いもしない漫画雑誌を

読んでいるわけです。


邪魔ですね。

通路の邪魔ですね。


満足にコンビニ店舗の外に出ると

彼が煙草を銜えていた。

煙なんてないが衝撃的だった。


まぁ、次の休みにも買いますかと

決意した。

もちろん、試着を見るのも

彼には普通。

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