楽しいのに
よく分からん。
これは、家の話だ。
すっかり、我が家の
見えざるの住人になっている彼、
ユウキの話だ。
洗濯物を畳む。
耳が暇だ。
こう、何かを聞きたい。
なので、色んな心霊話が音読になった奴を
聞くことにした。
耳が幸せとかないが、中々に聞き応えある。
父親の名前と同じ登場人物が出て来て
父親からは
「俺の名前を呼ぶソレ、止めてくれ」
とまで、言われる。
仕方が無いよね。
違う心霊音読に変える。
しばらくしてだが、
母が登場。
なんか、言ってきそうだ。
まだ、洗濯物は終わらない。
あと少しだが、
まだまだ時間がかかるのでは?
などと思う。
「うるさい、止めろ」
父親よりも数段キツい言葉で言う。
ここで反抗すると更に面倒くさい。
素直に心霊音読を止めた。
【楽しいのに】
彼がぼやく。
彼も母の厄介さが分かっているはずだ。
母は、夢枕に立った
アル中でテンプレの最低な父親、母方の父を
罵倒した恐ろしい人なのだ。
他人事かもしれないが、
ユウキの敵になり得るぞ。
と言うか、図々しくなってないか?
一応ココは私の家だ。
そして、彼、ユウキからは
他人の家だ。
私の方を眼を数回、瞬きする。
驚いて、唖然していた。
鋭い眼が見開き、可愛げがあり、
普通の顔だ。
そんな絵が浮かんで、
素直に綺麗で可愛いと私は思う。
描写はしていないが、
嫌味な目元が標準なのだ。
口の形もよく変わる。
【成長したな】
は、い?
よく分からない。
え、どゆこと?
『した?』
【した】
こう言うときは、
訳が分からないよ。
かな?
後、一息で洗濯物を畳むのが終わる。
頑張ろうか。
どういう事だろうか?
分かりません。




