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いつもの私と彼etc.  作者: 代理人涼子
零の私と彼etc.
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夕御飯

今日もネタがやって来た。

心配事は有るけど、大丈夫。

これは、家での話だ。

どこから書けば良いのやら。


夕御飯を作っていた。

ニンニクを炒めた良いにおいがする。

炒め物、よく失敗するので

気をつけていた。


ふと、誰かの視線が感じた。

顔を右に勢い良く振り返るが

誰も、居ない。

目線の主が居ない。


頭に過ぎる。

私の右肩から頭を覗かしてる、

彼の姿が見えた。

いや、毎回だが、頭に絵が浮かんだ。


彼か。納得はした。

食べ物の執着があるし、

覗き見している可能性が高い。


【旨そうだな】


案の定。

彼からの言葉、文字があった。

気軽な文字と気配を漂わせ

見ているらしい。


『匂いが美味しそうなだけ』


何回、炒め物で失敗したかと

思い出してみる。

どれもろくでもない目にあった。

特に母の暴言とか、アレはきつい。


私は肉の中で鶏が大好きだ。

皮も脂も大好きだ。

ご飯に脂と塩コショウを入れて

熱々のお湯をかけた締めが大好きだ。

アレはいい。

そんな美味しいことを考えながら

炒めている最中に出た脂を別の容器に

移していた。

彼からは冷ややかで呆れきった気配がした。


おいしいのだから、いいじゃないか。


私は、デブではない。

二の腕はあるかも知れないが42キロ。

痩せているはずだ。

154センチで42キロ。

うん。普通だ。



夕御飯の支度の片付けに入った。

明日の朝のご飯が早速楽しみになってきた。

なのだが、母が来て、

私の楽しみ、鶏の脂を見つけた。


ヤバイ。


予感の通り、脂が捨てられ

彼は大喜びした。


【よくやった】


おい。私の楽しみ!!

なんで、彼が喜ぶのかが分からない。

分からないが、母は当然のように


「あんた、お父さんは

お腹だけが出てるの、分かってるか?

太るで、お腹だけが太るぞ」


【おお、よく言った!】


彼は母の言葉に同調した。

何でさ。

あれ?

彼は、ユウキは、空想の友達じゃないの?

違う?

まさか、本物?


急に頭が冷え込む。

だが、時間がそれを許してはくれない。


次は、食器の準備だ。

大忙しに体を動かした。

鶏脂の出汁って美味しくない?

私は、コレも大好物。

本来は

塩コショウをかけたご飯に

鶏の出汁を注ぐのが、普通のやり方。

塩コショウと鶏脂とご飯に

お湯を注ぐのは、

鶏の出汁の代用方だそうだ。

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