生存競争
空想のお友だちだと楽ですね。
取り返しのつかないことをしても
関係ないですし。
これはバイト先での話だが
疑問がふってきた。
なんせ、幽霊は、幽霊を認識出来るのか。
『ぶっちゃけ、戦いとかあるの!』
気になる。
だって、
地縛霊とか、浮遊霊とか、背後霊とか、
種類、分類があるじゃないですか!
【・・・】
何を言ってんだ。
そんな顔が頭の中に映る。
【ある】
マジか。
マジですか!
凄い。
死んだ後も苦労があるらしいぞ。
自殺はやめよう。
【それ、誰にも言える言葉か】
さぁ、私には分かりません。
【まぁ、
お前等のような殺し合いは少ないな】
殴る、蹴る、切る、叩く、突く。
そんな戦闘が少ないだと!
夢が無い。
それが現実か。
『他!他ないの!』
こんな機会は、滅多にないからね!
これは根掘り葉掘り、
聞かなくては!
【分かりやすく例えると、
喰らい合いだな】
バイオなハザードで
しかもパンデミックのような世界か。
幽霊同士の戦いもあり、
人間の戦いとは違うわけか。
うん。
死んで、未練が残って
この世に残っても碌な事がないようです。
『ユウキって強いの?』
【中の下になった】
なった。
・・・・・。
ふむ、うん、ちょっと待て。
『私のおかげですか』
薄く、笑う。
【そうだ】
利用されてますね。
確認しないと行けない事が出来た。
『人間に、悪さしないで』
真っ先に第一被害者が私になるのが
分かる。
こう言うのは、怖い。
本当に怖い。
【あぁ、しない】
ほっ、とした。
本当によかった。
『その強さで海とか』
【無理だからな!】
速い。
速すぎる。
でも、よかった。
慣れそうに無い。




