もしも*
自分のルールとは、
どういうもんよ
家での話である。
ついつい、私も同意してしまった話だ。
ふと、思いつきのように
とあるトンでもギャグな戦国ゲームの
足軽さん方のような人が世界中に居たら、
【怖っ!】
反応が一段と速かったが、私も同意する。
幽霊ユウキには怖い物が多い。
クズい所は
最近は書いてないが性格が直ってないので要注意だ。
『やっぱ、ユウキにとって
害があるなら、人間も怖いのか』
だって、お化け屋敷も嫌と言って拒否るだろう。
海で拒否してるぐらいだ。
お決まりの流れだろう。
【場合によるな】
意外な回答だった。
拒否だと、思っていたのに残念だ。
【あのな】
若干の呆れが言葉、文字に乗る。
どこか、感情も乗っている気さえした。
私、可笑しな事を聞いたか?
【あの連中は
自分のルールから逸脱する事はほぼ無い】
どこか、説教じみた言葉だ。
懲らしめられた覚え、あるのか。とも感じる。
【誰かの懇願がないと行動する事はない】
おかしい箇所がある。
それは、力を自覚して
制御、把握が出来ている場合なのだろう。
前提がそれになってる。
私が聞きたいのは
『力ある事を把握してない一般人は怖くないの?』
思いっきり、睨まれた。気がした。
じっと見つめるだけだが
ユウキの目は鋭く見つめてくるだけでも
それなりに怖い。
【そりゃ、怖いな。
だが、それでどうこう出来やしない】
よくは分からなかった。
出来やしないの所が特に分からない。
【お前が防波堤だから、な】
おい。私は盾なのか。
私がユウキの盾なのか?
【散々、寄生って比喩してるのは何処の誰だ?】
確かに書いてることが多い。
納得するがどうも、変だ。
変、と感じるのはどの部分だ?
答えがあるだろが
私生活に害がなければどうでも良い。
【そんな規格外な体質なんて滅多に居ない】
万が一と考えないだろうか。
私はどうしても考える。
彼はそこは気にしては無いように思う。
【災害には
対策のしようがないだろうが】
独り言のように、呟く。
自分に言い聞かすようにも聞こえる。
その認知は人間らしかった。
極一部の人間を災害扱いするとか
幽霊でも大変そう。
己の自我を保つために努力する、
もんなのか。




