自転車*
初めのインパクトが大きかった。
バイト先での話である。
幽霊ユウキは
私が自転車に乗ってるときには話しかけてこない。
話しかけられても困るのだが。
聞いてみれば
【走行中に危ないだろうが、阿呆か?】
・・・・。
至極まともなことを言った。
いやいや、彼はクズい、テロい事はない。
買えコールには恐怖を感じたが、
それは別問題だ。
【お前がドジな事を忘れてないか?】
そうですね。
めっちゃ気をつけてもミスします。
ミスするのが人間でしょ!
冷ややかな目で私を見ている絵が浮かぶ。
同時に手ぶらの私と人とぶつかった記憶も思い出す。
相手はすぐに何処かに行きましたが、
バイト先の近くだからやばい。
【分かるよな】
知ってた。
最近でこの前に二回、
手ぶらの私と人がぶつかりかけた記憶を鮮明に浮かぶ。
分かるよ、それは。
でも、仕方が無いじゃ無いか!!!
元の場所に戻すようにして
同じミスを月1に減らせたんだ!
むしろ、褒めろ!
【そのミスはホントに月1か?】
咳き込みたい位に的確な指摘だった。
仕方が無いで済ませれる話でしょうが、
何か!とぼやきたくなる。
口元が歪んでる私を
冷ややかで目元が緩んだ瞳で
心底から楽しげな笑顔は
が変わることはなかった。
何でも楽しめそうだね。
はぁ、まぁ、楽しければ良いのは
分かるんだけど、
就職、しないとやばいので
彼には協力して欲しいな!
〈微妙な顔で私を睨んでいる〉
知ってた。
好きにお願いします。




