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感のような*
第六感。
・・・、
あったら便利がちょうど良いかな?
間違っても害があったら嫌だ。
これは昔の話である。
洒落にもならない、父親との話である。
実に恐怖であった。
心霊ではない。
もう一度、心霊ではない。
家族みんなで外食に行った、帰りのことだ。
まぁ、家族は両親と一人、私を
含めた四人である。
帰りに母と一人がコンビニにより、
父と家に帰っている最中だ。
私は歩みが遅く、マイペースにのんびりと
寂しくなった父の頭を呆然と見ていた。
ひもじい頭だと思っていた。
「ジロジロと見る前に早く歩けー」
と語尾が伸びた声を浴びせられる。
確かに父親は前を歩いている。
だが、顔は、こちらを向いていない。
あれ?なんで、気付いたの?
それとなく、聞くと
「そりゃ、気付くだろ」
目線と言うのは、気付くものだったと
思い出した。
記憶こそ曖昧だが、
足元から、微弱な電気で気付くそうだ。
意味が分からない。
そう言う世界らしい。
家系には何にも無いと思う。
でも、母も父も事情持ちだった。
人に歴史有りですね。




