留守*
コレが理由。
当たり前な理由、だね。
これは、家での話だ。
気合いを込めて、話しかけようか。
さぁ、白状してもらおうか!
今まで、留守だった理由を、我が家で
語って頂こうじゃないか!
もろ、私語りになったわけだし、
それなりに教えて貰わないと
等価と思わないぞ。
ねぇ、幽霊ユウキさん?
【留守の理由ねぇ】
そう。留守の理由。
知りたいのです。
【一身上の都合】
答えにすらなってない。
まったく、なってない。
それは想定済みです。
『別の回答で具体的によろしく』
昔のことを思い出して書いたんだ。
労力に似合う報酬をよこせ。
勝手にしたことだとしても、
話を読み進めば
いろんな話にも繋がる場合がある。
教えて下さいよ。
【盆だ】
ですねー。
まぁ、あるあるですね。
『私の盆と同じように早めに終わらせて、
盆用のお経を読むわけ?』
目すら遭わせずに椅子に座り込んでいる。
ような絵が浮かぶ。
遠い所を視ているようにも見える。
【そうだな】
何か思うとこがあるだろう。
それでも、気になるのは
変わりがない。
『よかったね。血縁者が居てさ。
あと、仲も良かったの?』
【まぁな】
それは、ほんとによかった。
財産求めて骨肉の争いなんて嫌だ。
そんなエネルギー、無いわ。
そこんとこには、感謝している。
【聞きたいこと、あんだろ】
聞きたいことは沢山、浮かぶ。
出身だの、家族構成だの、死んだ状況だの
好物だの、うん、大量に浮かぶ。
『そこまでは、失礼じゃない?
今は、いいや』
私のプライバシーは、と聞きたいが
幽霊なら誰もが知ろうと思えば分かること。
特に、思うところはないとおもう。
だが、彼に関しては別だ。
この小説の当初は、
彼との会話文で済ますつもりだったが、
彼の急な留守で私の話を投稿したので
etc.と付けなければ、な事態も起こったのだ。
迷惑料はこれで十分。
【そうか】
口を手で覆い、頬杖を膝で立てている。
私と目が合っている。
絵が浮かぶ。
これぐらいの距離で
ちょうどいいのかも知れない。
こう言う、重要なのは事前に
伝えてくれ。




