自覚*
はっきりしてます。
まさに訳が分からないよ。
これは、家の話だ。
聞いてみた。
『ねぇ、凄く今更だけど
ユウキは生きている、死んでいる、どっち?』
私は、幽霊ユウキに話しかけた。
どっちなのかを。気になるではないか。
書き始めてまだ間もないが
彼はずっと前から、居たのだ。
すぐに忘れる鶏女に
聞かれたくもないだろうが、関係は無い。
何より、私の精神的痛みや苦痛で
楽しんでいるならこっちも聞きたいものだ。
それに、認識の有無も確認したくなる。
相手は幽霊なんだから、
気になる話題がけっこうある。
【死んでるな】
自覚してる。マジか。
大抵は生きてると思っているらしい。
だから、大声や脅しが効く、ようだ。
私の場合だと
思考と声が一致してると
相手側が散るような気がする。
寝る前に罵倒してきたあの男性のように、
散ると思う。
アレは生き霊かも知れないが、関係ない。
だいたいそんなもんだろ。
【だから、楽しんでいる。どうよ?】
鼻で笑うが、何処か三下臭がする。
そんな小物感が親しみの一つだ。
遠心力の効いたビンタを一回したいので覚えてろ。
【おお、怖い怖い】
・・・私の思考に返事をするのはどうかと思う。
と、言ってもだが、
よっぽどの琴線に触れなければ
何もする気はない。
何より、そこまでする意味もあるが、
罰する意味はない。
私がユウキにビンタしたいは
プライベート侵害的な意味でだが、
死者に生者の法が効くとは思わない。
そんな法は日本にはない。
ただ、私の日常を害するな。ソレだけである。
『死んだのは何年前よ?』
【さぁ】
・・・・。
そりゃそうだわな。
納得はする。
次は、
『性別』
気になる。
実に、気になる。
だって、異性だと面倒だと思うし。
【なんだと思う?】
ですねー。
名前が名前で男女ともに
あり得る名前にしてるからなぁ。
彼というのは、口調で判断してるだけで
実際は知らない。
【安心しろ。
俺はおまえに余計な感情はないぞ】
あったら怖いわ!!
『それって、愛の系統?』
だって、恋愛は人を変える。
それが知性ある生き物なら、なおのことだ。
【その通り。お前に余計な感情はない】
それは、それで、なんか、そうですね。
興味の対象ですもんね。
【理解が早くて助かる】
とは言っても、
動画とか共通の趣味を持っているモノも
何だかなぁ、と思うところはある。
どう、表現したらいいか分からない。
まぁ、害がなければ、いいよ。
たださ。私のサイフの事を考えて発言しろ。
タリスマンは高いんだぞ!
727$の意味を知ってから発言しろや!
ほんと、何者?




