表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
67/69

電気と電脳の街、秋葉原 その1

「では、鉱物表面が酸化層で被覆されていることが、本来であれば大気中で速やかに酸化失活するほどの化学的不安定さを補っていると。でもナノオーダーの被膜層でこんな反応性の高い材料を保護できるなんて……」

「でもこの被膜層の強さは並大抵じゃないですよ。エルトニアじゃこれを粉末状にした奴が閃光粉として使われてますけど、そんな反応性の高い形態でも火気や湿気が無ければ安定的に存在しますし」


 実験台の上に置かれた蒼い鉱石を、僕と数名の研究者が取り囲んで眺める。近場に置かれたホワイトボードに書かれたこれまでの議論のまとめは、色々書き足し過ぎてもう解読不可能なんじゃないかという域に達していた。


「……マグネシウムやアルカリ金属類を基盤とする複合金属材料。そんな不安定の権化ともいえる粉体が空気中で保存が利くとは。ただ、それが魔力とやらにどう結び付くのかは我々にはさっぱり分からん」


 さて、僕らの議論の的になっているこの純度の高いラピスラズリみたいな見た目の石ころは、何を隠そうエルトニアの特産資源の一つである魔石である。魔力が詰まった鉱石と言ってしまえば一見単純なものに見えるけど、我々科学の世界で生きる人間にとってみたらまるで意味不明な材料である。青という特異な色なのに成分はほぼ金属質だとか、失活したら黄色系統に変化するとか、そもそも魔力が詰まったってどういうことなんだとか。


 日本有数の研究学園都市として名高いつくば市のとある研究施設で、魔法という未知のエネルギーの研究が密かに開始したのは今年の四月。僕らの大学計画と同じ時期にスタートをしていたのである。ただ研究人員は現段階では二十人やそこらという、まだまだ小さい規模だ。本腰を入れてスタートするにも、そもそもそんなわけのわからない研究を任せられるフリーな人員というものが非常に少ないというのが実情らしい。そんでもって研究を本格的に始めてから八月中旬の今日に至るまで、魔法とは一体何なのかという科学的な立証研究は正直上手く進んでいないというのが現状だと聞いている。


 研究がスムーズに進まない原因は主に二つだろう。第一に、先述したように人員が少ないということ。そしておそらくそれ以上に、ノウハウが全くないということだ。物理や材料化学、果ては地質学に至るまで自然科学の分野を網羅できる人間を揃えてみたのは良いけれど、皆さんも流石に魔法とやらは何それ状態であることに違いはない。初期投資ということでエルトニアの魔術アカデミーから提供された情報は、既存の魔術体系をどう扱うかという実戦的なものが多数だとか。日本語訳されても何言ってるのかさっぱり分からんとグループフェローの教授がぼやいていたのは、至極当然で仕方がない話だろう。


「ただ先ほど平塚さんにやってもらった、この鉱物に含まれるエネルギーと同等規模の魔術について、そのエネルギーを試算したら相当な高密度ですが概ね化学的なエネルギー密度となりました」

「……つまり、そのエネルギー密度から言って、核分裂や核融合が魔術のエネルギー源となっている可能性は無くなったか」


 そんな折、僕に連絡が来たのは当然な流れだったのだろう。魔術関連の知識が最低限はそろっていて、尚且つ自然科学関連の分野を研究している。それに加えて専門用語が銃弾のように飛び交う議論をスムーズに行えるような日本語もしくは英語のスキルを保有している。こういう風に書いてみれば、確かに今の彼らにとってみれば理想的な人員だ。


 数日前に、ここのグループフェローから僕のもとに届いた一通のメールには、それはもう悲惨な状況を示す文言が踊っていたものだ。君の話は外務省や文科省から伺っている、もう手詰まりだから何とか一日でも良いから協力してくれ。そんなわけで、僕にとっては初めてとなるまったく畑違いの人たちとの共同研究がスタートしたのである。ただ、わーいやったぁ夏休みだぁと喜んでいたのがパアになったのは、正直なところ残念だ。


 昨日の朝からつくばの研究所に来てやったことと言えば、僕が保有している魔石関連についての知識と、前々から気になっていた構造や組成分析のための実験結果の共有。そして実際に魔石が持つ魔力を全て使った場合にどのような規模の魔法になるのかを確かめるべく、温度変化と物質の移動をマイクロ秒スケールで事細かに記録していく実験。実験結果が上がってから皆の目が猛獣のようにらんらんとしていたのが若干怖かったけど、ようやく現物として出てきた進捗にそういう気概となるのは分からなくもない。


「魔石とは、つまり超不安定な重アルカリ金属並みのエネルギー密度を持ちながら、安定的に存在しうる形態を持つ特異性の高い材料ということが明らかになったか。そしてその高密度エネルギーが、魔力に流用できると。前々からその線は考えてはいたが、今日の結果でそれがほぼ確実となった。平塚さん、あなたのおかげでようやく一歩目が踏み出せそうだ」

「い、いえ。それに僕でもさっぱり分からないことがあります。何故エルトニアではそんな自然じゃまず生成しないものが鉱山資源として得られるのかや、そのエネルギーがどういう機構で魔力に変換されるのか、かいもく見当もつきません」


 そう、最大の問題はそれだ。魔石そのものは研究すれば高密度のエネルギー蓄積素子としての実用化が見えてくるかもしれないけど、そこから摩訶不思議な現象を生み出す魔法という技術の解明につなげるにはもう一歩踏み込む必要がありそうだ。


「まずは一つ結果をまとめる必要があるから、これで良いのさ。恐らく我が研究グループは今後デバイス班と技術解析班に分かれて研究を続けることになる。そのどちらでも、願わくば君にも合流して欲しいものだ。いつでも席を空けておくから、そちらの仕事が一段落したらぜひ連絡をくれ」

「あ、あはは……ありがとうございます。ちょっと考えさせてください」


 僕みたいな研究者はこういうストレートな誉め言葉や勧誘というものに弱い。実際こういう特殊な研究グループの統括を任された研究所の先生から評価をされるということに、悪い気持ちは全くしない。むしろケロッと心が動かされてしまうような感じだ。でもよく考えてみれば、ラスティレイ・フォルガントという人間の扱いは、外務省の川崎さん率いるエルトニア人物交流室により管理された、自分が思うよりも高度に政治的な話になっているはずだ。ちょっと転職したいです、なんてテンションじゃそうそう動けるもんじゃない気がする。それに……


「……うちの研究グループも人材難で、僕が消えたら准教授と学生の二人きりになっちゃいますんで」

「それはまあ……うちよりも相当な状況じゃないか」


 先生が思わず半笑いの表情になる。今僕が平塚研究グループから抜けるようなことがあれば、間違いなく平塚先生が発狂する。前世の自分に対してそんなことを強いるのは、やはり望ましくはないのである。



* * *



 一度転生という形で現代日本からいなくなり、再び戻って来れるまでに十年近いブランクが開いた。その空白の十年間を思い知るような出来事はいくつも列挙出来るが、その中でも一番大きいのが交通網の複雑化だ。大江戸線が開業した時点でもう新規路線は打ち止めだろうと考えていたけど、戻ってきてみれば副都心線なんていう路線が出来るというじゃないか。それだけじゃない、全体的に列車の本数が増えて、もう目が回りそうな勢いだった。


 そうした路線拡張の極みというものが、個人的にはつくばエクスプレスの開業である。秋葉原からつくばまで列車で一本なんて、まだ若かりし頃の平塚礼二にしてみれば良く出来てすらもいない嘘にしか聞こえないだろう。当時からつくばに赴いて実験装置を借りさせていただいたことは何回かあるけど、移動手段は基本的には高速道路のみだった。終夜ぶっ続けで作業をした後は、事故を起こさないように最低三時間は仮眠せよという規則が、大真面目に早川研究室では施行されていたものだ。それが今じゃ列車でウトウトしてれば東京に到着。良い時代になったものである。




 つくばの研究施設から出発して早一時間半くらい。ここ秋葉原に到着した後は、大月からエルトニアに戻る前にこの街を見て回ろうと計画をしていた。この街も昔と比べて随分と様変わりをしている。二十年近く前は辺り一面が古き良き電気街という様相だった。小さな無線機器商店やソフトウェアショップが大通りに面した場所から路地裏までずらりと並び、街を歩くのもいい意味でオタク気質の人たちばかりという、とても"濃い"街だったと思う。


 それが今じゃ、ラジオ商店はその多くが路地裏に引っ込み、代わりにアニメやゲームといったサブカルチャーを全面に押し出した、当時からすれば別の街とも言える姿に様変わりしている。大通りには常に何かしらのアニメ音楽が響き渡り、そしてそこらの広告ではにっこり笑顔の二次元少女達が通りを行く通行人に愛想を振りまく。こんな変貌、エルトニアで例えれば学術都市リーヴェルが何かの間違いで鉱山都市に早変わりするようなレベルだ。東京に帰還して初めてこの街に足を踏み入れた時は、冗談抜きに降りる駅を間違えたと思ったものである。


「め、めいあいへるぷゆー?」

「……すまない。君たちが普段話している言語で対応してくれるか?」

「は、はいぃぃ!! すいませんご主人様!!」


 ……うん。元々今日秋葉原に用があったのは、うちの実験室にある古い機械の部品を仕入れに来たのである。その機械というのは曲者で、転生前に早川研究室で学生をしていた頃に既存の機器を修理という名の魔改造を施したおかげで、見事に平塚礼二以外には使いこなせない実験機器が誕生した。平塚研究室独立に伴い一緒についてきたそいつは、未だに現役ながら流石に二十年近くも働いていればあちこちボロも来るので、こうしてちょくちょく代わりの部品が必要になるのだ。


「ご、ご注文はお決まりでしょうかっ!?」

「ふむ。すまないが私はあまりこういうものは馴染みが無くてね。ラスティレイ、どれがおすすめなんだ」

「……適当にコーヒーとか頼めば良いんじゃないですか。すいません、ホットを二つと、それとサンドイッチ盛り合わせとオムライスでお願いします。あとオプションサービスは全て無しで」


 ……そういう訳で今日僕が用があったのは、今の秋葉原がメインとしているサブカルチャー的なお店ではなく、昔ながらの電子部品を専門とする商店である。転生後最初に伺ったときは、見た目が奇抜であることから昔の行きつけだった店の店主からおそるおそるという感じで話しかけられたものの、欲しいパーツの名前や種類を幾つか言っている内に大分打ち解けることは出来た。今日行った時だって、また会いましたねなんていうちょっとした世間話も出来た。元の姿じゃもしかしたら覚えてくれるかもしれないけど、ラスティレイという今の自分でも再び行きつけにすることが出来たのだろうと思う。


「二ホン国というのは、エルトニアとは大分文化がことなると聞いてはいたが、案外近しいところもあるじゃないか。ひぃふぅみぃ……ざっとフロア担当のメイドが十五人といったところだな。それで、この館の主はどこに居るんだ。来訪を前もって知らせていなかった私たちを招き入れてくれたことに感謝の意を伝えたいのだが」

「……ここ、そういうコンセプトのお店なんですよ。別にここは貴族の館じゃないし、彼女らもホントのメイドじゃないです。そもそも彼女たちの恰好、純粋なメイドにしちゃ肌が出すぎでしょう」

「そういえばそうか。不思議な文化もあるものだな」


 何故、何故こうなったんだ。やらなきゃいけない用が粗方済んで、折角だから漫画を買い足そうかなと思っていたところに掛かってきた一本の電話が、今の状況の元凶である。普段じゃ絶対に足を立ち入れないメイドカフェという名前の魔境にて、同じテーブルの向かいに座っている、華やか過ぎて逆に落ち着かない店内の様子を興味深そうに観察する、赤紫色の髪の毛が異様に目立つ長身の美青年。その人こそ、ライル・フランシス・エルトニア。ついこの前僕を不当に拉致監禁したという異色の経歴を持つ、エルトニアの第二王子である。



* * *



『あ、平塚さん。お世話になっております、川崎です』


 端的に言うと、今回もまた川崎さんからの電話が切っ掛けであった。携帯電話の向こう側から聞こえてきたその名前と声に、一瞬だけ眉をひそめる。何たって数日前にこっちをよくもまあ嵌めてくれたアンチクショウその人なんだから。ただ同時に大学計画の幹部であるのも事実であり、こうして電話を掛けてくることはもしかしたら何かトラブルでもあったのかもしれないと、その時の僕は気を利かせて普通に対応をした。


『今そちらは秋葉原でしょうか。少々、いや結構面倒な頼みを受けてしまいまして……』

「……面倒、ですか。ええ、こっちはいま秋葉原で、ちょうどいま用事が終わったところです。それでどういったご用件でしょうか」


 彼が正直に面倒事だといったことに、身構える反面で安心もした。少なくともこれから伝えられることが面倒事であると自白をしたということであり、こっちもそれ相応の覚悟をして聞くことが出来る。


『実は……あるエルトニアの方が東京を観光したいと仰っており、それに同伴して頂けないかと』

「え、いや。それ僕じゃなくても大丈夫な奴ですよね。それにエルトニア人がこちらに来るということはそれ相応の準備も必要でしょうし、専門の観光案内を付けた方がよほど良いんじゃないかと」

『いや、それが――』


 川崎さんにしたら、妙に要領を得ず、そしてしどろもどろな感じに聞こえた。あの時はまたこの人は僕になんか隠し事でもしてんじゃないかと疑念を持っていたけど、今になってみれば彼もこんなんやってらんねぇという状態だったに違いない。電話の向こうから釈明の言葉が聞こえてくるよりも先に、そいつは訪れた。


「ようやく見つけたぞ、ラスティレイ。それにしてもなんだこの人の量は。祭典か何かでもやるのか?」

「……え?」


 背後から聞こえてきた、一人の青年の声。その名前を呼んできているという時点でエルトニアの、それも僕と関係のある人物に間違いない。それどころか、この声にイヤというほど聞き覚えはあった。でもここは秋葉原、百歩譲って大月ならばゲートがあるから理解できなくはないけど何で――という所で、耳元の電話がこの話の本当の姿を伝えてきた。


『……本当にすいません。ライル殿下から平塚さんとどうしてもお会いしたいと依頼され、平塚さんが出張中だと当然却下したのですが……ゲートの人間に圧力を掛けて気が付けば日本側に……ああ、もうッ!!』


 最後の魂の叫びと思われるシャウトについては敢えて聞かなかったことにする。つまりは、どういう訳かは知らないけどライル殿下が僕と話をしたかったけど生憎エルトニアにはいなかったから、日本の観光を兼ねてわざわざこっちまで会いに来たということのようだ。


「……どうも、数日ぶりですね。しかし数日ぶりとはいえ、まさかまたお会いするとは」

「今日はこの前とは違うさ。あくまで純粋にお前と話がしたかっただけだよ」


 流石に本人を目の前にして無理だなんて言い出すことは出来ない。「仕方がないんで受け持ちますよ」と川崎さんに伝えてポケットにスマートフォンをしまい、改めて後ろを振り返る。恐らく近くに止めてある車でここまで送ってもらったのだろう、白を基調とするさっぱりした礼服に身を包んだライル殿下が、この往来の中で堂々と佇んでた。服装から背の高さ、そして顔立ちに赤紫色の髪の毛と、そりゃあ見事にキラッキラした王子様オーラを放っていてた。この街が多少のコスプレならば自然に受け入れられるサブカルチャーの街になっていたことに、初めて感謝をした。


「……それで、どういったご用件で?」

「積る話はどこか座れる場所で行うのが筋だろう。それに外はこの暑さだからな。付いて来い、どこかに入るぞ」

「え、あっ、ちょっ!! そっちの店は――」


 ちょっとしたシリアスなオーラを出す暇もない。秋葉原どころか日本自体が初めて訪れるはずだろうに、それを一切感じさせない力強い足取りで気ままに歩き始める彼を慌てて追いかける。なんでここに来たのかとか要件は何だとか、そんなことは全部後回しだ。まずはこの暴走機関車が、そこらの変な店に突撃するのを何とか抑えなければ――


「おい、そこの君。どこかにすぐ入れる軽食屋はあるか?」

「ひ、ひぅ!? え、えと、あの……」


 もう、頭を抱えたくなった。というか本当に額を抑えてお天道様を見上げてしまった。何を血迷ったか、ライル殿下は見事な早足で人込みをかき分け、そしてあろうことか通りで『めいど いん へぶん』というポップな文字が書かれたボードを持つメイド服姿の女の子にそう話しかけていた。この往来でまさかメイドカフェのキャッチャーに話しかけるとは血迷ったかコイツと思う反面、逆に異世界の住人である彼にとってむしろメイド服の人間の方が落ち着いて話しかけやすく見えたのだと解釈出来なくもない。


「い、いやぁすいません、連れがちょっと暴走して――喫茶店なら知ってるのがあるからそっちに行きますよ!!」


 具体的にはノルアールや月乃珈琲店とかその辺り。まあ間違いなくライル殿下の恰好は浮くだろうけど、でもメイドカフェに入るよりは万倍も良い。身分差はこの際無視をして、彼の手をムンズと掴む。そして歩き出そうとする僕に、思わぬところから追撃が襲い掛かる。


「あのっ、うちの店が、おすすめですよご主人様っ!!」

「やかましいわッ、僕は労働者階級だ!! ほら、行きます――ムグッ!?」


 何がご主人様だこのヤロウと思わず吠え、そして何とか離れようとした僕の口をデカい手が塞ぐ。何事かと思ってみれば、ライル殿下が僕を黙らせようとしているようだ。もごもごと口を動かしても満足に声は出てこないし、口どころか一緒に体も抱えられて身動きまでもが不自由と来た。天下の往来でこの有様など、羞恥と焦りで思考停止状態に陥りかけるも、目の前の状況はそれを待ってはくれなかった。


「……連れの人間が無礼なことを言ってしまい済まない。それで、君の言う店とは何処だ?」

「えと……こ、こちらですっ!!」


 目の前でこんな醜態を晒した人など客として招待しちゃいけないだろうという至極真っ当な思いも、どこかウキウキとした様子で先導するメイド服の彼女には届かない。まあね、こんな如何にもご主人様と言いたくなるような類稀なるリアル王子様もそう居ないだろうから、上客だと舞い上がりたくなる気持ちは分からんでもない。


 しかし僕の気分はまさに馬車で運ばれていく羊のよう。多少暴れたところで彼の拘束はびくともしない。結局サブカルの一つの到達点とも言えるキュルルンとしたポップなメイドカフェにたどり着いたころには、せめて彼が店の中でわけのわからない行動はしないように見張ろうと、僕は覚悟を決めていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ