あめとはな
あめのふるひに
かみさまにであった
かみさまはおおきなてで
わたしをだきあげてくれた
わたしはあめがすきだけど
かみさまはあめがきらいみたい
かみさまはふしぎなものをひろげて
あめのみちをかえてしまう
かみさまはわたしをだいているから
わたしのうえにおりてくるあめも
みちをかえられてわきへとおちていく
ほんのすこし
あめがこいしくなったけど
かみさまのうでのなかがあたたかくて
ねむくなった
かみさまはわたしをまどべにおいて
あめとはちがうみずをくれた
かみさまにひろわれてから
おひさまがにかい のぼってしずんだ
かみさまはまいにち
わたしにみずをくれた
かみさまのくれるみずはおいしい
でも きょうだいとはなれて
わたしはすこしつかれたみたい
まえはかみさまがきてくれるたびに
わらってあいさつできたのに
いまはおきているのがむずかしい
なんだかとってもねむいの
かみさまに さいごのあいさつをした
きょうでかみさまとはおわかれ
わたしをひろったあたたかいてで
またわたしをだきあげて
わたしをそっとつれだしてくれた
かみさまのにわのすみに
そっとわたしはおろされた
さいごに
かみさまのかおがみたかった
ねむたくて
かみさまのかおはみれなかった
でもね
かみさまのこえはさいごまできいていたの
ありがとうってきこえたの
かみさま
またあなたにあえたらいいな
だって
わたしあなたのことが
あめよりもすきになったから
またあめがふるときに
あえたらいいな
さよなら
かみさま
おやすみなさい