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バグ探し

裸のまま帰ると、汚れた身体を洗うため風呂に入った。シャワーを浴びると瞬く間に傷口が良くなっていった。

さすがゲームのなかだ。

身体を洗い終わると風呂場から出て体をふき着替える。

まだ夕方である。イベントがまだありそうなので町でもブラブラしてみようと思い自転車で商店街に出かける。

坂を下り商店街の入り口まで到着すると自転車から降り手押しで進んでいく。季節は夏だろうかヒグラシの鳴き声がする。

進んでいくと強烈な存在感を放つ店があった。なんのお店だろう?奇妙な1m位ある怪獣のフィギュアが置いてあり奇妙な感じを醸し出している。怪獣の口から更に小さい口が出ており気持ち悪い。


ブーブー

スマホのバイブレーションがなる。

1.はいる。

2.はいらない。


はいってはならない雰囲気がすごい。

ここは入らないようにしよう。

店の前を立ち去ろうとした瞬間だった。

「ちょっとーゆーちゃんじゃない」

オネエ系口調の野太い声がした、聞こえないふりをして自転車に向かうが腕に強烈な引力が働き店の方へ引っ張られる。俺はその腕をつかむ手の大きさから観念しなされるがまま引っ張られていく。


店のなかはそとから見るより不気味だった、微妙に薄暗くどこの国のものかわからない土偶のようなものや、トランプのようなカードがある。

更になぜか18禁コーナーもあった。どこの国のものか忘れたが男のなにをしまうケースがちらりと見えた。


腕を引っ張っている主の顔を怖くて見ることができない。トラウマが。。。主は引っ張ることをやめると

「ゆうちゃんなぜ帰ろうとしたのぉ」

猫なで声でしゃべってきた。


「いやぁー宿題をねやろうかなと、、、思ってですね」

背中を汗が這う。

振り替えるとごりごりのお姉系の方がいた。

太ましい。。。


「ヤダー、それなら早といってよー悪いことしちゃったわね。言ってくれれば引き留めなかったのにぃ」

強引につれてきたのはあんただ!

「なにか飲んでく??」

悪いと思うなら返してくれ!


ブーブー

スマホのバイブレーションがなる。

1.紅茶で

2.ミルクで

3.カフェオレで


帰りたい!返さないつもりか!

前の選択しもそうだがどれ選んでも同じ結果じゃないのか??

ふざけるな!逆らってやる!

・・・逆らったらどうなるのであろう?

ふと疑問に思った。

自分の意思で選択肢にない行動をとると。。。


「帰りま・・」

そこまで口にした瞬間店の奥の方から聞いたことのある声がした。

「おとうさーん」

「どうしたの?」


店の奥から目の前に現れたのは唯だった。

「あっゆう君もいたの」

ふわりとした声がした。

「偶然だね!!さっきお父さんに声かけても等ってお邪魔してたところ!あっお父さんカフェオレでお願いいたします!!」

即答したが。。。

うん?おとうさん?


交互に顔を見比べる。。。

蛙がウサギを生んだのか??

それくらい差がある。

DNAが仕事を放棄しているレベルだ。


唯のお父さんがオネエ系。

・・・考えるのはよそう。考えてもいいことはない。


はいよ。と言ってお父さんは店の奥へいく。

俺は近くのテーブルに座った。

「私もカフェオレほしい」

唯はそういい向かい側へ座る。

「・・・・」

なんか気まずいな。というかショックがでかすぎてなにを話したらいいやら。


おとうさん?はカフェオレを二つ持ってきて俺と唯の前においた。

「唯どうしたの?」

「うん。ちょっとね、相談があって」

ちらっと俺の方をみた。俺がいると話しづらいことなのだろうか。

「あっごめん。特に用事もなかったからすぐに出ていくよ」

カフェオレを飲み干そうとすると

「うんん、ゆう君にも聞いてほしい」

そして唯はゆっくり話始めた。

それは唯が最近感じている"違和感"と毎晩出てくるという"夢"についてであった。

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