第八章 暗闇★
暗闇の中 アタシたちは
激しく抱き合った
これまでしてきたシュウとの
えっちの中でも一番熱いえっち
何度も何度も
体を重ねあった
シュウの腰が痙攣するのと同時に
シュウの体を強く抱きしめ
キスをした
アタシの中でシュウの体液が広がり
至福感が体を包み込んだ。
アタシの中がシュウで満たされた
…それから 十日くらいが経った頃
闘病生活もむなしく
シュウはこの世を去った
シュウ 大好き だったよ
大好きだったシュウがいなくなった
フタリの男に裏切られ
心の支えだったシュウも
いなくなってしまった
シュウの前では気丈にも
涙をみせなかったけど
もう我慢できないよ
アタシは誰にすがればいいの?
もう誰もアタシを必要と
してくれるひとはいない
誰かアタシを助けて
そんな時聞きなれた声が
アタシを呼んだ
「もう一度、俺とやり直してくれないか?」
ユウジだった。
シュウを失った悲しみなのか
アタシはユウジに抱かれていた
ユウジは慰めてくれた
ユウジはアタシが自殺未遂をした後
カズキとも別れていたという
その事を伝えに
あの日病院に来ていたのだった
そして今日トモミとも別れてきたらしい
アタシはユウジに裏切られたと思っていた
けど違った
本当に愛していたのは
アタシだけだったんだ
今までバカな事いってごめんね
好きだよユウジ
すべて元通りってわけには
いかないけれど
アタシとユウジは
やり直すことにした