第六章 疑問★
あれから三ヶ月が経ち
今日でようやく退院
アタシはカレと別れて
シュウと付き合いだした
シュウとは病院で何度かえっちをした
今までの男より愛のあるえっちを
比べられないくらいの
最高の愛をもらった
正直 アタシは今すごく幸せだ
これがかつて望んでいた
甘い恋なんだ
って そう思える
アタシが想いにふけっていると
ナースさんが声を掛けてきた
受付の方にお友達のかたが見えてますよぉ
「シュウかな?今日は迎えに来れないって
言ってたのに来てくれるなんて」
シュウのサプライズかな?
そう思いアタシは受付へ足を運んだ
「あれ?あの後ろ姿はシュウ?」
迎えに来てくれたはずのシュウが
なぜか診察室に入っていくのが見えた
「どうしたんだろう?体でも壊したのかな?」
そう思っていると
後ろから声をかけられた
「今日退院なんだって?」
ユウジだった。
「ユウジ?いまさらなんで?」
アタシが睡眠薬を大量に飲んで
入院したあの日から一度も
姿を現さなかったユウジ
いまさらなんで来たのと
アタシは一方的にユウジに責め立てた
「ごめん。でも」
そうユウジがいいかけたが
アタシは我慢できなかった
「帰って。
もう二度とアタシの前に姿みせないで」
ユウジは黙って病院を出て行った
アタシを裏切ったヤツなんて
もう知らない
アタシはシュウだけ居ればいい
それにしてもシュウ
なんで病院に?
なんの病気だったのかな
明日にでも聞いてみよう
この時のアタシは
まさかシュウが大変な事になっていたなんて
みじんも思っていなかった