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最終話 甘恋★
私はママの日記帳を閉じた
私がパパの事を聞いても
カッコいい人だった 優しい人だった
ただそれだけしか言わない訳が
パパの写真が子供の頃のしか
ない訳が
ママがどうして私に
パパのことを隠したがったのか
いまなら分かる気がする
「そう……私とママは似ているんだ」
手首についた幾多の赤い線をみながら
私は ため息をついた
「あの親にしてこの子あり」
といったところね
わたしは睡眠薬を飲んだ
そうだ 深い深い
夢の中で 甘い恋をしよう
おわり
文字数の関係で後から付け加えました。これはひどい。……無才男先生の次回作にご期待ください。