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ピーナッツ

作者: せおぽん
掲載日:2025/11/27

「恋占いをしましょうよ」


と、彼女は言った。殻付きピーナッツの袋を開けながら彼女は言葉を続ける。


「ピーナッツを割って、中の豆の具合で占うの」


ありふれた合コンに俺は参加している。なかなか感じのいい女の子だ。


男3人、女の子3人。


「良いね。やろう。面白そうだ」


幹事の岸谷が、ピーナッツをひとつとり、パキッと殻を割る。中には、綺麗な豆が一粒。


「ははっ、俺は暫く1人者かな?」と、参加者を見回す。


岸谷の言葉に、皆が笑う。皆も乗り気になったようだ。


「違うの。岸谷くん。女の子がピーナッツを選んで渡すの。男の子が、それを割って相性を占うのよ」


「なるほどね」と皆、頷いた。


岸谷は改めて、ピーナッツを受け取りパキリと割る。2粒の豆が抱き合ったようにくっついている。ピーナッツを渡した女の子もまんざらではないようだ。


俺の隣の山下は、萎んだ豆が2粒。まあ、渡した女の子のほうも始めからつまらなそうだったから、そんなものだろう。ピーナッツを少し振ってみれば中身は予想できる。なんの事はない、恋占いなどではなくて、パートナー選びのお遊びだ。


最後に、俺。パキリと割る。この占いを言い出した女の子から貰ったものだ。中には綺麗な豆が2粒並んでいる。


「きゃあ!最高よ。私達ベストカップルよ」


豆を取り出すと、ひとつの豆に小さな虫がくっついていた。


「困ったな。虫がついてる、これじゃ食べられないね」


彼女は文字通り、苦虫を噛み潰したような顔で俺を睨んだ。


少しばかり事業に成功したら、妙に、計算高い女ばかりよってくるようになった。岸谷に付き合うのはもうやめよう。


俺は、テーブルからピーナッツを1つ取って割る。パキッ、と小気味よい音がして丸々と大きい粒が2つ飛び出した。


やっぱり、自分で選んだほうが良い結果がでるじゃないか。俺はふふっと笑い、ピーナッツを口に放り込んだ。



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