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祝!パーティー結成!

第8話です!


ついにパーティーを組むことになりました。


美少女が2人です。


でもどうやら2人の過去は訳ありで…?

クエストをクリアしたカイトは冒険者ギルドへ報告に行く。


「コケロックの討伐クエストお疲れさまでした。こちらが報酬金です。」


銀貨を受け取った。


その時受付嬢のヘレナさんが言う。



「カイトさんにパーティーを組みたいという申請が来ております。」



さっきの話だと数日かかると言っていたが、予想よりも随分早い。



これは幸運だな。



どうやら申請を出した人はギルドの待合室にいるらしい。待たせるのもあれなので行ってみることにした。



そこに居たのは美少女が2人だった。


いかにも近接戦闘を得意としそうな片手剣と盾を装備している女性と反対に杖を持っているおっとりした女性だ。



「おお、あんたがパーティーを組みたいっていうカイトかい?あたしはセラ、こっちはノアっていう。」


「よろしくお願いします…」


こんな美少女2人と冒険ができると考えると今からテンションが上がる。


「えっと2人はどんな戦い方をするんだ?」



「あたしは見た目通り近接戦闘だな。前線ならあたしに任せろ!」


「私は魔法を使いますが攻撃魔法は得意ではないので防御魔法や回復魔法で援助する形になるかと思います。」


見た目通りだな。


「俺は見ての通りロングソードを使う。魔法は練習中だな。」


「じゃああたしが前に出て魔物を抑えてカイトがロングソードで斬る動きができるな!」


「私は危なくなったら防御魔法を展開します。」



お互いの戦闘スタイルを補完出来ている。


ならばパーティーを組まない理由は無い。




パーティーを組むことを決定しギルドに報告に行く。




「パーティーは最大4人までで組むことができますが、3人で大丈夫ですか?」



「大丈夫です。」



親睦を深めるために一緒に昼食を食べることにしよう。



街の食堂に行き3人で話をしていると色々居なことがわかった。



実は2人は元々孤児でこの街の孤児院で暮らしていたという。




だが孤児院の環境はお世辞にも良いとは言えず今まで苦労したらしい。



だから早く自立して沢山お金を稼いで孤児院に恩返しをしたいんだという。


そのために選んだ仕事が冒険者だったという訳だ。



「感動する話や〜(涙)」




こういった話に弱いんだよなぁ…



「だからあたしらは早く高いランクになって孤児院の子供たちを幸せにしてやるんだ。」



「そのためには危険な仕事も厭わないってセラが言うから私の魔法なら手伝えるかもってパーティーを組んだんです。」



しかし気になることがある。



「この街はかなり栄えているから孤児院もそれなりにお金が上から降りてくるんじゃないのか?」


そう言うと2人は顔を曇らせる。



「実は…」



2人は重い口を開いた。



話によると孤児院の院長が給付金を管理していて、子供たちの前では給付金が少ないと嘆いていたそうだ。



しかし怪しんだ2人はスーニャの領主の使いが孤児院に来て給付金を受け取ったあと院長室のドアに張り付いて聞き耳を立てたという。



その時聞こえてきた声は唾棄すべきものだった。



院長が給付金を横領しているというのだ。



なるほど、子供をダシにした商売か、胸糞の悪い話である。


だがノアが言う。


「でも院長には感謝してるんです。食事も寝る場所も用意してくれて、だから領主様には報告しにくくて」



どうやら2人はとても清らかな心の持ち主のようだ。


「ならまずは物を寄付するところから始めるか、銀貨じゃなくて物なら横領しにくいだろ?」



「いいなそれ!賛成だ!」



「私も賛成です。」



「じゃあ今の孤児院に何がいちばん必要か教えてくれ」



「やっぱ寝る環境だな。今は硬いベッドに薄い毛布1枚で寝てるはずだ。」



「ならまずは布団になりそうな毛皮を入手出来る魔物の討伐に行くか」



「そうだな!」

「そうしましょう。」



ひとまずの目標が決まった。



ただもう時間は昼下がりだ。


クエストを受けるのは明日からにしよう。



2人にそう伝え明日の朝に冒険者ギルド前に集合する約束をして別れる。



そのまま1度宿に戻り本を手に取りスーニャ資料館へと向かった。


管理人が魔法の才能があると言っていたし、魔法の本を借りようと考えたからだ。


スーニャ資料館に入り2冊の本を返す。


そして新しく借りた本のタイトルは「魔法解説書 基礎4属性編」だ。



借りる時に司書の老人が話しかけてくる。


「ほう、魔法を使えるようになりたいのかい?」


「?はい、なりたいです。」


「魔法はねぇ、武器の扱いと違って練習よりも才能による部分が大きいからねぇできないと思ったら諦めることも肝心だねぇ。」


なんなんだこの老人は?



少しムッとしながら手続きを済ませ本を借りる。



宿に戻り本を開く。



そこには自らの魔力を属性の攻撃に変換するにはその属性の攻撃が炸裂する想像を持つことと記されていた。



冒険者ギルドの修練場に行き練習をしてみる。


うん、簡単に出来た。



もっとも今はMPが足りず少量を少しの時間操るに限るけど。



現実世界でのやり込んだゲームのおかげであろうか、それとも管理人の言う才能なのかは分からないが。


ステータス画面を開いてみる。





【ステータス】

名前:カイト

レベル:6

HP:55 / 55

MP:0 / 25


攻撃力:10

防御力:8

素早さ:11



所持品:

- アイテムポーチ

-ロングソード


スキル:

- 魔法基礎4属性(火・水・風・土)



しっかり魔法が追加されている。



冒険者ギルドから出ると既に日が暮れようとしていた。


明日も早いから早く帰って寝よう。


宿に戻り夕食を食べて部屋にある風呂でシャワーを浴びてから俺は眠りについた。




司書の老人は色んなことを知ってますね。



もしかしたらスーニャ資料館の全ての本を読んだのかも?


第9話はいよいよパーティーでのクエストとなります。


お楽しみに!

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