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テンプレ通りはつまらない?

第7話です。


ようやく冒険が始まります。



パーティーを組みたいようですがどんな人とパーティーを組むことになるのでしょうか?


楽しみです。

鍛冶屋は宿から近くにあった。



カンカンとハンマーで鉄を叩く音が響いている。



そこにいた店主は豪快そうなスキンヘッドの男性だった。



「あのー、武器が欲しいんですけど」




「らっしゃい!武器ならそこにあるのを買うか、素材を渡してくれれば作ってやるぜ!」



今使えそうな素材といえばコケロックの石くらいだ。


「今コケロックの石しかないんですけど」



コケロックの石を見せる。



「コケロックの石なら防具を作ってやれるが、これじゃあ全くと言っていいほど数が足りんな」



ですよね。




「じゃあとりあえず武器を買います。」



「おうゆっくりしてけよ!お前の命を預ける武器だからよお慎重に選べよ!」



店頭に並べられている武器を見る。




大剣を持ってみる。



うん、持ち上がらないね。



やっぱり選ぶならロングソードだろうか?



「初心者には何がオススメですか?」



「そうさなあ、自分に合った武器を見つけるまでは利き手に片手剣、盾を反対の手に持つやつが多いなあ」



ならそれにしようか、そう思った時だった。



テロリロリン



音が鳴る。



管理人だ。



店主を見る。


店主は鉄をハンマーで打ち付けていてこちらを見ていない。



渋々表示されている!マークを押す。



「おひさ〜管理人ですよ。ふむふむ、君は片手剣を選ぼうとしてるね。初心者向けの武器だ。まさに"テンプレ"って感じだね。」



「何が言いたいんだ?」



「別に〜せっかく異世界に来たのにただテンプレ通りに旅をしてておもしろいのかな〜って思って」



確かにそうだな、今のところ街に来てセオリー通りにギルドに登録し、宿に泊まっている。そろそろ面白いことをしたい。



「そうそう、ひとつ言っておくよ。君の持つ魔力、それはいわば磨くと光る原石だよ。この世界ではほとんどの人間は魔力を持っているけど攻撃魔法を出すことが出来ない。攻撃魔法を出せる人も杖なんかを通してでないと出せないんだ。」



「俺には魔法の才能があるって事か?」



「それは君の頑張り次第じゃないかな。」



そう言うと通話は終わった。



思えばスーニャ資料館には魔力の解説書は多く置かれていたが、魔法についての本は少なかった気がする。



やっぱりロングソードにしよう。



「じゃあこのロングソードください」



「あいよ!ロングソードを選ぶとはあんた経験あるのかい?」



「長い剣の扱いには長けている自信があります。」




ロングソードを受け取り背中に背負う。



冒険者っぽい格好になってきたじゃん。




そのままの足で冒険者ギルドへと向かう。



ソロで冒険するのもいいが、やはりパーティーを組みたい。



出来れば美少女がいいなぁ…




そんなことを考えつつも俺は冒険者ギルドへと向かう。


えーと、受付に行けばいいのかな?





受付にはヘレナさんがいた。



「パーティーを組みたいんですけど」



「パーティーですね、でしたら募集する人をお聞きします。」




出来れば美女がいいがそんな贅沢は言えないだろう。



「じゃあ2人以上で、魔法が使える人を1人」



「承知いたしました。募集をかけます。数日間お待ちください。」



「ありがとう」




そのままクエストを受けよう。




低ランクのクエストボードへ向かう。



コケロックの討伐に、スライム、魔物だけではなく、引越しの手伝いや、庭の雑草抜きといった雑用まである。



そろそろ銀貨がなくなってきたので素材も売れる魔物討伐にしよう。



とりあえずコケロックかなぁ




コケロックの複数討伐クエストを受注する。





どうやら街を出た草原にコケロックが大量発生していて、交易に支障が出ているらしい。




早速草原に行こう。




ロングソードの試し斬りになってもらうことにする。





早速草原へ向かうとかなりの数がいた。




「コケーーッ」



「コケーーッ」




それぞれが鳴き声を上げ、やかましい。



コケロックは石の体を持っていて、この前護身用ナイフで切りつけた時は肉まで届かなかった。(勝手に岩に頭をぶつけて死んだけど)


ロングソードではどうだろうか、背後からロングソードで切りつける。



ズバッ




コケロックが両断された。



うん、グロいな。



まあいいや、ロングソードの切れ味がすごくいいことをしれた。




次々とコケロックを斬っていく。




規定の数を討伐したところでステータス画面を開く。



【ステータス】

名前:カイト

レベル:6

HP:55 / 55

MP:25 / 25


攻撃力:10

防御力:8

素早さ:11


所持品:

- アイテムポーチ

- 護身用ナイフ

-ロングソード


スキル:なし



レベルがだいぶ上がっている。


スキルはまだないが、魔法を覚えるとスキルに追加されるのかな?



コケロックを倒し終わったからスーニャに帰ろうとするが、その時光っている何かを遠くに見つける。



近付いてみるとそれはコケロックだった。



だが明らかに見た目が違う。



体が宝石でできているようだ。



そのコケロックのステータスを想像する。



コケジュエル (Lv.4)

ただのコケロックと侮るなかれ…コケロックの亜種で体が宝石でできている。宝石は高く売れる。



- HP: 50

- 攻撃: 10

- 防御: 4

- 素早さ: 18




なるほど、レアな敵か。




同じように背後から斬り付けようとするところでは気づいた。


宝石を傷付けたら価値が下がるんじゃね?



宝石に包まれていない首を狙う事にしよう。


スパッ


コケジュエルの首が落ちる。



よし、綺麗に宝石を回収できる。




思わぬ収穫に心を踊らせながらスーニャへ戻る。

管理人はカイトにしょっちゅうちょっかいをかけますね。


どうやらカイトのことを気に入ったようです。



次回はパーティーを組み冒険へと向かいます。



お楽しみに!

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― 新着の感想 ―
コケロックとコケジュエル…よくありそうではありますがいい名前だなぁと思いました笑 カイトは一体どんなパーティを組むことになるんだろうか…?続きが気になります✨
いよいよパーティ募集もして本格的な冒険が始まりそうですね! 最後に倒したコケジュエルがどんな価値なのかも気になる…… ☆とブクマも入れさせていただきました! 引き続き楽しみながら読み進めていきますね…
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