26.無謬の不死殺し、ディオネロ(3)[-O・S 堕聖女 イン 異端の修練刀-]
サク戦回!!(レンは大器晩成型)
全然『想像の映像』を書き起こせなかった
だから結構展開を変えたンゴ……
PS.『シャーマンキング』は曲含めて初期アニメが好き!! (漫画未読・新アニ未視聴)
「っ――!(動けぬ)」
「レンッ! 『黒煤』で体を覆えッッ!!」
――――ゴゴゴッゴォォッォオォォォォォォォオオオ――!!!!!!
ディオネロは腕にしがみ付き、地面から剥がせなくなったレンから視線を外すと、『灰燼の黒い炎』を纏って迫るカラミディアを見た。
(熱い。……我が身を焦がさんとする劫火の炎。自らの身を焼き挑まんとするか)
――――ガシュッ!!
次に、ディオネロは腕に違和感を覚えた。視線を戻すとそこには、顔を掴んだ手首を飲み込んで『黒煤』がレンの体全体を覆っていたのだ。
(『再生』に、『黒き灰』の御業。自を焼く『灰塵の炎』――『過ぎた力』を押し付けられたものだな……)
「――エレナス公。その業と誇りを灰塵に還し、ここに眠れっ」
腕を『黒煤』に固定され、今まさに振り抜かんとする『灰燼の炎』。
迫りくる脅威を前に、それでもディオネロは平然としていた。
「――『過ぎた力』は、『希望』たりえぬ。『現実』に阻まれた『力』ほど、哀れなものなし。……貴公らよ。ならばせめて、我が矛によってその身に刻め――ディオネロ・エレナスの『死』を――」
[リンッ――詳細判明、【奇術】〈揺光の幻身〉を開示します]
――それは刹那の出来事。
カラミディアが剣の振るう直前、ディオネロの体がブレた様に二重化し、輪郭がノイズを纏った。彼の姿が揺らぎ、『幻影』だけがその場に残る。
[〈揺光の幻身〉:立ち位置を『過去の位置』に戻す。その際に『幻影』を残し相手を惑わす]
カラミディアはそれが発動したことに気づかない。
『術中』にハマったがゆえに、眼前の『ディオネロ』を本体だと思い込み、剣に宿す黒炎を放出した。
気づいたのは二人だけ。
後方で注意深く戦況を観察していたサクと――
「――はぁ??」
暗闇の中で、突然『視界が開けた』レンだった。
レンの黒煤はディオネロを地面に固定するため、黒炎から身を守るために全身を覆っていた。
だが、『揺光の幻身』によって『存在が過去へズレた』瞬間、掌の拘束が空を掴む。薄ぼやけた『ディオネロ』がレンの視界を開き、顔を覆っていた『掌』がわずかに剥がれた。
――――ゴゴッゴォォッォオォォォォォオオオ――!!!!!!
――その『わずかな隙間』。カラミディアの剣が唸りを上げ、『灰燼』を伴った黒炎が大きな奔流となって吐き出される。
放たれた炎は露出した『顔の隙間』に殺到し――寝袋のような黒煤内部を侵しながらレンを生きたまま焼き尽くした。
「――――ッツッツッツツッッツツッツツツッツツツツッツツツツツッツ!!!!!!!!?!?!?!!?!?!?!??!?!??!?!?!?!?!! ――――――………………」
――広間の三分の一を飲み込む大火力が、徐々に勢いを失う。
「――カラミディアッ!! 奴は上だッ!! 避けられてるッッ!!」
『幻影』を置いて飛び上がるディオネロを見て、サクがカラミディアに叫ぶ。
体に光の尾を残すディオネロは空中で『不死殺しの槍』を構えると、その穂先をレンが籠もる『黒煤の繭』に向けた。
――――――――――――――――――
酸素が焼かれ、灼風が吹く一帯。溶解した空間にぽつんと横たわる『黒煤の繭』に狙いを定めたディオネロが、高温の熱波で肌を焼きながら、気にした素振りを見せず確実な『死』を与えるために空中から追撃する。
――――ッシュ――ッギン、ッカァカンブワァ……!!
しかし、その一突きは高速で迫る剣刃によって防がれた。
立ちのぼる熱気と白煙を『竜腕』で払いのけ、カラミディアが融解した地に足を沈めながら駆け付けたのだ。
大剣に付与されていた『灰燼』は小さく刃に燻り、火力の減少を思わせる。
(今の手応え……? いや、それより――)
「――溶けた床に踏み入る。さすがは竜鱗を生やす者。しかし、その手では得物を振るうことさえままならぬだろう」
「ぐぅ――ッ!!(激痛に呻く)」
両足で溶けた地を踏みしめ、柄を握る腕を『黒く炭化』させたカラミディアは苦悶の表情でディオネロを睨んだ。
いくら竜人、その中でも熱に強い希少変異種といえども、耐えられる火力には限度がある。彼女の扱い『灰燼』は、その『限度』を大きく上回っていた。
「しかし――まだ足りぬ」
ディオネロはそう言うと、離れて降り立ち空いた右腕を振るった。
[リンッ――詳細判明、【魔術】〈拡がる陽炎〉を開示します]
[〈拡がる陽炎〉:腕を振ることで陽炎を発生させる。相手に自身の『幻影』を見せることが出来る]
「今度はっ――見逃さん!!」
[〈竜識視〉:一時的に視力を失うが、『霊視』で障害物を無視して周囲を把握できる]
カラミディアの両目が白く濁り、世界の視方が変わる。ガラス化し爆ぜる床を踏み割り、いつの間にか顔まで覆っていた『黒煤の繭』の前に立った。
迫る『偽物』を無視し、後続の『本体』に意識を集中――
[リンッ――詳細判明、【呪術】〈深炎の偶像〉を開示します]
「その『眼』、先の戦いで知り得た――」
「っ――(ザッシュ)――な゛ッ!!?」
カラミディアの腹部と右肩に、突如として『燃える異物』が突き刺さる。
[〈深炎の偶像〉:『深炎』で己の分身を作りだす。分身へ触れた者に『深炎』の呪いが纏わりつく。深炎+延焼]
それはディオネロを象った『深炎』。
『霊視』の発動後、『幻影』に被せて創った『分身』がカラミディアを攻撃した。
粘つくような消えない炎が傷口を――内の骨身を容赦なく燃やす。それは、『前回の戦いで受けた焼かれた記憶』を呼び起こす、耐えがたい痛みだった。
左腕は大剣を握ったまま炭化しておりもう感覚がない。竜腕を支える右肩は暗い炎に焼かれ、腹部から覗くうとする内臓が、周辺の炎に炙られる。
「っがぁぁあ! ――――グゥ~~~~!!!(両膝が折れ、歯を軋ませる)」
「初めから、幼子を庇う貴公が狙いだ――黒銀」
蹲る彼女の前にディオネロが立ちはだかった。『不死殺しの槍』を振り上げ、表情のない冷徹な眼光が彼女を射抜――
「 」
――それは、『黒い奇襲』だった。
「 ――ッッ(斬ァッッ!!!)」
「――――――ッ」
――ディオネロ本人でさえ反射で、無意識に取った『防御姿勢』。
振り上げた大槍を両手に持ち替え上に掲げた瞬間――衝撃が奔る。
――――ッギャィンッッッ!!
「ぐぅ――」
[【明鏡止水】を任意発動]
頭上からの一撃を防いだディオネロ。硬質な刃が大槍の『柄』に押し込まれる。
しかし次の瞬間、『体重をかけたような重さ』に続き――『何かが』ディオネロの横顔を強打、兜の上からその大きいな体を殴り飛ばした。
――――ッバァギッッ!!
「っぐ――ぁ!!?」
「――――やっと油断したな『引きこもり』。……ふん、『呪いの木刀』の味はどうだ?」(まだ全然熱ぃなここ……)
「ぐぅ、がぁぁ!!?」
ディオネロが倒れた上体を起こしながら、殴られた顔を手で触れた。すると――
――――ぐちゅぐちゃぐちゃッ――パンっ
――顔の半分が泡立ち、破裂する。
「がぁ――貴様。この『御業』は姉上の……どうして貴様がっ」
顔を歪めたディオネロがねめつけ、『気配』が次第にハッキリしてきた少女――サクへ強く言い放った。
[【明鏡止水】を任意発動]
「おいおい、クールキャラが崩れてるぞ? 『引きこもり』のうえ『シスコン』だったのか?」
「――――姉上の『ソウル』を感じる……」
ディオネロはサクの挑発を聞き入れず呟いた。血塗れの表情が次第に落ち着きを取り戻す。
鎧の隙間から『神薬の霊管』を取り出すと、頭から振りかけゆっくりと立ち上がった。
「――その『木刀』、かつて我に挑んだ遥か地の英傑が振るっていたものだ。しかし、彼奴には優れた技巧のみ。そのような『御業を得る術』はなかった」
「(ちっ、落ち着くのが早いんだよ……)『ソウルを感じる木刀』の正体をお前に教えて私にメリットがあるか? ――答えは『否』だっ(即断)」
「――ならば、貴様に『死』を刻んだ後、その得物を貴様の骸から奪うまで……」
「さっきから同じことしか言えないのかお前は? 『塩刻む』って……漬け物か? 『ツケモノ公』なのか?」
「――――(穂先を向けて近づく)」
[【明鏡止水】を任意発動]
「(会話を楽しめんヤツだ……)すぅーーーー、ふぅぅーーーーーー。――これって、特別労働手当とかでるのか?」
サクは木刀を片手に、先ほど振るった『居合刀』を『血の糸』で侍らせ――――冷や汗と激しい動悸を隠しながら『時間稼ぎ』に挑む。
====================
[リンッ――【苦シテ楽ナシ】を発動]
[リンッ――〈恐怖(強)耐性〉を得ました]
[リンッ――〈動悸(強)耐性〉を得ました]
[リンッ――〈呼吸(過)耐性〉を得ました]
[リンッ――〈冷汗耐性〉を得ました]
[リンッ――〈竦ミ耐性〉を得ました]
[リンッ――〈息苦耐性〉を得ました]
[リンッ――〈身震耐性〉を得ました]
[リンッ――〈戦慄耐性〉を得ました]
[リンッ――〈振戦耐性〉を得ました]
[リンッ――〈灼風耐性〉を得ました]
[リンッ――〈喉焼耐性〉を得ました]
[リンッ――〈有毒耐性〉を得ました]
[【不撓ノ肉体】を任意発動]
[【不屈ノ精神】を任意発動]
[【隠密】を任意発動] ※解除
[【夜ヲ纏ウ者】を任意発動]
⇒〈暗視夜行〉を任意発動
⇒〈暗隠夜行〉を任意発動
⇒〈暗闘〉を任意発動
[リンッ――状態異常[冷静]を検出]
[リンッ――【疵付イタ孤高ノ一匹狼】を発動]
[リンッ――【身剣】を発動]
[【刀心桜花】を任意発動]
⇒〈月華美刃〉を発動(抜刀回数:96↑)
[【自己暗示】を任意発動]
⇒『退くな、進め』
⇒『弱みを見せるな、悟られるな』
⇒『激しい動悸でリラックス』
⇒『体力温存』
[【身剣】:刀剣に『魂』、またはその一部を宿らせられる。『身剣』使用者、全能力上昇補正]
――――――――――――――――――
「サグぅ――(呻き声)」
――――チラっ――(神薬の霊管を取り出す)ッチン、じゃば~ぁ
「(左)腕は治したから腹と肩は自分ので治してくれ」(あと三本……)
「(修復の激痛)~~~っ! ……あ゛り゛がとう……だが無理だ。この゛、『深淵の炎』は神薬でも直せな゛い、『呪い゛』だ。傷口を塞い゛だところで、内の臓を゛、焼いてしまう゛……ッ」
「うわでたそういうの、ダルっ! (チラ『視』)」
[【名前】カラミディア
【状態異常】霊視/裂傷/損傷/炭化(腕)/灼傷/深淵/深炎/呪イ]
(全部『状態異常』枠なのか……っち、『ガキ』を労われ異世界っ)
「ふぅーー……カラミディア。私にできるのは『時間稼ぎ』だけだ。……レンが『黒煤』ん中で『体直してる』から、少ししたら『深炎』肩代わりしてもらって私を助けてくれマジで頼むぞっ絶対なァ?」
「ハ゛ハ゛(掠れた笑い)……あ゛ぁ゛……すま゛な゛い゛――ッッ」
[【明鏡止水】を任意発動]
「――――すぅーー、ふぅーーーー……」(さっきの奇襲で仕留められないのはイタ過ぎたな……)
焼けそうな熱風を全身に受けながら、体の中は色々な『葛藤』で冷え切っていたサク。汗は熱さとは別で冷たさを宿し、指先が一向に温まらない。
(――やばい。コンディション最悪だ)
(『暗示』と『明鏡止水』なかったら漏らしてるんじゃないか私?)
(『ビビりな体』はこれだから困る……)
『不死殺しの槍』を手に近づいてくるディオネロ。『骨槍』が無いだけマシとは思わないし、思えない。これから振り迫る攻撃は全て――『死』を狙った死線となるからだ。
(そもそも、初撃を受け損ねたりして……ハハ――
「威勢のわりに、自ら仕掛けてこないのか? ――『小さき者』」
――――ッぷ、っち~~~~~~ん(怒怒怒)
「――ほう…………言ったな。お前『は』言ったな、ハッキリとっ『小さい』とッッ! ……今までは被害妄想でキレてきたがぁしかーしっ!! ――――私を『小さい』呼ばわりしたらどうなるか教えてやる……『引きこもりシスコン』」
「(歩みを止め警戒する)――――――」
サクに纏う雰囲気が変わるのを感じたディオネロは、足を止めた。
「――すぅーー、ふぅーーーー……(ットン、ットン)」
憑き物が落ちた様に体の異変が緩和したサクは、無駄な力が抜けた体で何度か飛び跳ねる。
そして、空の手を背中に回し――
――――ッパン!(破裂音)
瞬間、サクの頭上で甲高い音が鳴り――――彼女の『気配』が消えた。
「っ! ――――ッ!?」
視線を一瞬だけ外した――刹那。ディオネロの足元に『違和感が滑り込む』。
「 ――っ!!」
――――ズゥッン――ッカァン!! (カスゥッ――)
甲高く棒がぶつかる音がした。それは、彼の『喉を狙った木刀』を大槍の柄で弾く迎撃の音。
しかし、筈かに反応が遅れたディオネロは、顎先を掠めてしまい小さく皮膚を泡立てた。
(まただ。この者の存在が――『希薄』になった……っ)
――それは、彼が『息を吸った瞬間』だった。
後ろ手でサクが、カラミディアから『ヂツタの魂』と一緒に貰った『実』。それを『割り』、指ではじいたのは。
[≪ダフの実≫:大陸各地で見かける殻の実。殻を割ると間を開け、高い音をたてて破裂し遠くまで種を飛ばす]
破裂音と同時、跳ねていたサクは着地から流れるような動きで膝を抜き、沈み込みながら地を這うように飛び出していた。
『視線』が切れたことで『隠密』を纏う。死角に滑り込み、下から首か顎を狙った『牙〇・参式』を放つ――そんな一連の動作。
「っちぃ――!」(背ぇ高いんじゃボケぇ――)
しかし、跳躍して突き出した一撃は『歴戦の勘』によって阻まれた。
体重の軽いサクは弾かれた勢いで大きく後退し、着地する。
「――――ふぅんッ!」
[【明鏡止水】を任意発動]
「――――っ(ッカン!)」(――っぶね!?)
間髪入れずに襲い掛かる『死突』。目の前にして初めて知る、その巨体から迫る『速い攻撃』を、サクは表面上を装い冷静に追った。
「(木刀でいなす)――――――――ッ」(無理無理っ無理無理ぃ無理無理無理ッ――デカいやつが速く動くなァ!!(理不尽))
[【明鏡止水】を任意発動]
[【明鏡止水】を任意発動]
[【明鏡止水】を任意発動]
[【明鏡止水】を任意発動]
――――
――
サクの身長では長い木刀を杖のように振るい、時には『居合刀』の二本を使って上から迫る『攻撃』を神がかった技巧で逸らしていく。しかし――
(熱いっ――!!)
輪郭が朧げな大槍で距離感――タイミングをうまく掴めず、『黒煤と血』の上着が剥がれ、浅く切られた皮膚が所々で燃え上がる。
「――大した才腕だ。『小さき体』でその練達した武……死ぬのが惜しい」
「(ピキッ)――お前は、人を逆撫でする天才だ、なァ!(怒)」
――――ッカン!
「――くっ!」(『暗示』でもさすがに『直火』は無視できないか……喧しいっ)
[【自己暗示】を任意発動]
⇒『炎は熱くない』
⇒『ほら、熱くない。熱くない』
⇒『火は友達』
腹が立つサクはしかし、ディオネロの執拗な猛攻を前に攻勢に出られない。
(ちぃ、一瞬でも隙が出来ればこんな炎――)
(――ってか、私に『技』使わないの腹立つなぁ! 余裕ってかァ!!)
サクが内心で悪態をつく、そんな時だった。
――――ッビュンッ――ッガン!!
「(大槍で防ぐ)――――ぬぅ」
(っ! カラミディア――)
横を見ると、扉付近に移動したカラミディアが、『黒煤の繭』の傍で片膝をつき『風民の大弓』を構えていた。
右腕は人の手に戻り、しかし腹と肩からは未だ『深炎』が燻っている。
(レンはまだかよ。……いや、もしかしてそんなに時間経ってないのか?)
「邪魔だてを――」
「――――っ」(チャンス!)
ディオネロの思考が自分から外れた一瞬、サクは『木刀』を手放した。
(技能――全部外れろ! ――(ガクッ)――やっぱキツっ!?)
強力なバフ分が消え失せ、体をひどい脱力感が襲う。しかし、覚悟していたサクはそれ耐え、急いで『次の技能』を発動させた。
(――『喧嘩上等ッ』)
[【喧嘩上等】を任意発動]
⇒全能力激化補正。[反動軽減]付与
⇒更に、全能力極化補正
⇒更に、全能力激化補正。[害的状態異常無効]付与
[【喧嘩上等】:『無手の時』のみ任意発動。全能力激化補正。[反動軽減]付与。また、『一対一の時』のみ、更に極化補正。また、『他の任意技能の未発動時』のみ、更に激化補正。『怪我』『死亡』以外の[害的状態異常無効]付与]
[【名前】サク
【状態異常】月詠/暗示/冷静/裂傷/火傷/深淵/深炎/呪イ]
↓ ↓ ↓
[【状態異常】月詠/暗示/冷静/裂傷/火傷――――――恐怖/不安/弱――]
――――ボォォオォ――(ッフゥ……)――……
(よしっこれで――――ッ!? 技能全部戻れっ!!)
[【明鏡止水】を任意発動]
このまま懐へ殴りに行こうとしたサクは、突然押し迫る『胸の内の騒めき』を感じ、技能を――その中でも『自己暗示』を急いで掛け直した。
(ん゛んん~~!! 『耐性』があっても動きずらいのかこの体!?)
――体全体が冷えわたり、足が軽く竦む。
――鼓動が激しく鳴り、手がわずかに震えた。
――目元には涙が溜まり、鼻の奥がツンと痛む
――それが一瞬、『暗示』を切った時に起きた彼女の身体状態だった。
(この『器』住み心地悪いなぁ! 相性最悪だ!!)
サクは攻めるタイミングを逃し、渋々木刀を『血』で拾いながら――『居合刀』片手に突っ込んだ。
(でも――攻勢はやめんっ。主導権奪って『一発』入れる! ……二度の『チビ』呼ばわりは許さんっ!!)
「――その『黒い得物』……白髪児の『灰』か?」
「さぁなっ!」(『手札』はあんま見せたくないんだがな――)
「哀れ。この『槍』の前には無力な『御業』だ――(――ドゥンッッ!!)」
迫るサクに対するは、今までの突きで最も速い――高速の『死突』。
「……(シャキ)―――――」(――――速いの、くる……から――)
[【刀心桜花】を発動]
⇒〈居合絶刀〉を任意発動
⇒〈紫電一閃〉を発動
⇒〈月華美刃〉を発動(抜刀回数:97↑)
[〈紫電一閃〉:刀剣類装備時のみ発動。『移動中』の攻撃時、抵抗力、体力上昇補正。耐久力、敏捷力激化補正]
(――『カウンター』を――――ぶち込むぅッ!!)
――――――シャランっ――
[【明鏡止水】を任意発動]
――――
――
――――ッガァンッ、(ギュインッ)ッズバシュ――
――――ッップシャァァァ―――――!!!
「――!?」
――ディオネロは気づくと、突き出した筈の大槍が『跳ね上げられ』――左脚を『斬り捨てられて』いた。
「――――っふん! チビを舐めるから痛い目にあう――――――痛った~~~~~~~~~ッ!!?」
====================
[リンッ――【苦シテ楽ナシ】を発動]
[リンッ――〈断痛耐性〉を得ました]
[リンッ――〈断裂耐性〉を得ました]
[リンッ――〈断絶耐性〉を得ました]
[リンッ――〈裂傷耐性〉を得ました]
[リンッ――〈限界耐性〉を得ました]
[リンッ――〈肉離耐性〉を得ました]
[リンッ――〈骨外耐性〉を得ました]
[リンッ――〈捻挫耐性〉を得ました]
[リンッ――〈捻リ耐性〉を得ました]
[リンッ――〈捩レ耐性〉を得ました]
[リンッ――〈攣リ耐性〉を得ました]
====================
◇サクのステータス(New)
〇固有技能
≪New≫【喧嘩上等】:『無手の時』のみ任意発動。全能力激化補正。[反動軽減]付与。また、『一対一の時』のみ、更に極化補正。また、『他の任意技能の未発動時』のみ、更に激化補正。『怪我』『死亡』以外の[害的状態異常無効]付与
〇――Unknown――――
・【--】
≪New≫└【身剣】:刀剣に『魂』、またはその一部を宿らせられる。『身剣』使用者、全能力上昇補正
└【刀心桜花】:多能技能。刀剣類装備時、全能力上昇補正。『戦闘時』のみ任意発動。戦闘経過時間に応じて、全能力が断続微上昇。戦闘終了時、上昇値は元に戻る
・刀剣類装備時のみ、任意で『居合』による攻撃時、『斬撃威力』『精密動作』激化補正。攻撃後、一定時間耐久力、抵抗力激下補正
・刀剣類装備時のみ、『移動中』の攻撃時、抵抗力、体力上昇補正。耐久力、敏捷力激化補正
・刀剣類装備時のみ、『抜刀』した回数が蓄積される。蓄積回数に応じて、任意の『一撃』に『斬撃範囲』『斬撃威力』上昇~激化補正。筋力、耐久力上昇補正
≪New≫(抜刀蓄積数:97↑)(※観察中、静かに『抜き差し』)
・刀剣類装備時のみ、『魔力』を宿したものを斬ることで、装備品に『魔力が蓄積』される。蓄積魔力量に応じて、任意の『一撃』に『魔撃威力』『斬撃威力』上昇~激化補正。(魔力蓄積値:100/100)
└(技能:〈居合絶刀〉〈紫電一閃〉〈月華美刃〉〈纏魔ノ太刀〉)
└【唯我独操Ⅱ】:解放技能。『自身が起こす操作』に関する『技能』を選択できる
└Ⅰ【自己暗示】:自身に『暗示』をかけられる
└Ⅱ【】
◇New装備:サク
≪癒癒の残胤のソウル≫ in ≪異端の修練刀≫
↓ 【O・S】 ↓
≪New≫≪狂恢の慈刀≫
※分類:刀/打撃 〈戦技:再生断ち(サク:戦技不可)〉
※効果:信仰+3、技量+2。耐久-3、理力-2。無傷の部位へ攻撃時、過剰治癒効果。回復効果上昇(サク:効果不可)
※(『過剰治癒状態』は敵の体にエフェクトが現れる。上体、下半身の前後。頭部の五箇所に攻撃を当てると即死。片手持ちは『横薙ぎ』、両手持ちは『上、下段斬り』の攻撃モーション(遊))
・鎮魂と過剰な癒しを兼ね備えた神木の刀。慈悲は形を歪め、癒しを求める者の肉体を狂わせ血飛沫の花を咲かせる
刃なき木身は祈りを象り、打撃ごとに敵を『癒す』。だがそれは救いではなく、命を過剰に修復し破裂させる呪いの施し
※〈再生断ち〉:両手で構え、己の傷を癒す代わり、しばらくの攻撃に『呪い』を宿す。無理やり癒したことで体が壊れやすくなる。被ダメージ上昇+癒断の呪い(回復無効)
実は、全部書き終わってから『明鏡止水』の存在を思い出した……
【明鏡止水】
「…………」
赤べこ
「ごめんなさいすみません悪気はなくて久々にサクさん書いたからその……」
居合わせた【喧嘩上等】
「私の方で『言い聞かせて』おきますか??(胸倉を掴む)」
赤べこ
「――痛いのはイヤぁぁ!!」
【明鏡止水】
「…………」
赤べこ・【喧嘩上等】
「…………??」
【明鏡止水】
「…………(*。ᴗ₄ᴗ。)⁾⁾ ウトウト……zzZZ」
赤べこ・【喧嘩上等】
(ね、寝てるぅ~~~!!)




