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0913・ダンジョンで依頼の品集め




 Side:アレッサ



 依頼された素材を入手する為に王都を出たわたし達は、中央ガウトレア第1北町に向かって走って行く。周りで見ている者は居るものの、わたし達が気にする事は無く一気に進んでいき北町に到着。


 町に入りハンター協会に行ってダンジョンの場所を受付嬢に聞く。ここのハンター協会にはたむろしているハンターは居なかった。どうやらダンジョンに行っているか、依頼を真面目に熟しているみたい。


 面倒な連中が居ないおかげで簡単に聞き出せたので、わたし達は第1北町を出て西へと移動していく。すぐに人が集まっている場所を発見したので近付き、ダンジョンへの階段前に居る男にハンター証を見せて進む。


 ここも地面の下への階段の途中で空間が変わり、ダンジョン内へと空間が切り替わった。当たり前だけど、この時点でダンジョンマスターにはこちらの事が分かるみたいなのよね。ファーダも気付かれていたらしいし。


 むしろ堂々としていた方がいいのかな? それはともかくわたし達の目的は5階だから、そこまでは逃げて行きましょうか。1階は兎が出てくる草原みたいだけど、これは何処も変わらないのかしらね?。



 「兎肉の為なのかもよ? 食べられるし、兎ってそこまで強いわけじゃないもの。猪だと小型でも怪我をする可能性があるけど、兎はそこまででもないしね。だからでしょ」


 「これ以上に弱いとなると鼠? でも鼠肉はあまり食べたくないわね。安全な物だけ食べて育ったなら大丈夫だけど、何を食べて育ってるか分からないのは怖いわ。変な病気になっても困るし」


 「【聖清】を使えば肉類も完全に綺麗に出来るけど、そこまでしなきゃいけない訳でもないなら、無理する必要は何処にもないね。他のを獲ってくればいいだけだし、わざわざ鼠に拘る意味もない」


 「そもそも食べたくないから、鼠はパスしたいくらいね。そこまでして食べなきゃいけない訳でもないし、兎ほど美味しくはないでしょ。食べた事ないけど」


 「ある方が嫌でしょ。焼いても何らかの病原菌とか残ってそうだし、危険に過ぎるわ。本当に無理して食べる物でもないから、出てこなくていいわよ。それより早く5階に行きましょ」


 「そうね。他のハンターの邪魔にもなるし、さっさと進みましょうか」



 ミクが走り始めたのでわたし達もついていき、どんどんと先に進んでいく。1階と2階は草原で兎、3階と4階は平原で鳥、そして5階は沼地で蛙だった。しかも結構な大きさの不細工な蛙ね。嫌な感じ。


 そう思っていたら、ミクが一気に走って接近。蛙は慌てて舌攻撃をしてきたけど、そんなものに当たるミクじゃない。サラッとかわすと、顎の下に左手を当てて引っ繰り返す。そしてドラゴンナイフで腹を縦に真っ直ぐ切り裂いた。


 それだけで蛙は臓物をブチ撒けて死ぬ。まあ、当たり前と言えば当たり前だけど、随分と悲惨な殺し方ねえ。何でわざわざ切り裂いて殺したの?。



 「え? 依頼されたのはマッドフロッグの皮なんだから、他の部位まで必要ないよね? だったら皮だけ持って帰ればいいじゃない。別に蛙の足肉が必要な訳じゃないでしょ?」


 「まあ、足肉をわざわざ食べたりなんてしないけど、皮の事しか考えずに始末するとは思わなかったってところ。容赦なく縦に切り裂いたけど、それが一番手っ取り早いか……な?」



 近くに蛙が居たのか、カルティクが蛙に接近してミクと同じように切り裂いた。カルティクにとっても難しい方法じゃなかったみたいで、ナイフを使って皮だけにしている。臓物とか色々落ちてるけど、蛙しか居ないから反応もされないわね。


 その調子でミクとカルティクが暴れ、あっと言う間に5枚の皮が集まった。マッドフロッグは終了したので、わたし達は8階を目指して進む。沼地に長居したい訳でもないしね。


 6階も沼地だったけど通りすぎ、7階に到着。そこは砂地の地形だったけど、わたし達は【清潔】で汚れを落としてから走って通りぬける。ここは大型犬くらいの大きさの蠍が出てくるだけだった。無理して倒す意味もないので逃げて先へと進む。


 8階も砂漠だったので走って突破し、次の9階へ。そこは迷宮型であり、無駄に通路を歩かされる面倒な場所だった。イリュもカルティクも面倒臭そうな顔をしてるわね。わたしも同じ表情でしょうけど。



 「イリュもカルティクも既に調べられるようになってるんだから、調べたら正解ルートだって分かるでしょうに。そんなに嫌そうな顔をしなくても、他の連中より楽な筈だよ」


 「ああ、言われてみれば確かにそうね。………うん、どうやって進めばいいか分かるわ。よく考えたら、本当に反則よね」


 「私も分かった。そこまで難しくないというか、迷宮型だからか影が多いのがありがたいわね。アレッサの場合はちょっとだけ血を壁につけておけば良いんじゃない? そしたら分かるでしょ」


 「分かるだろうけど、わたしだけ相変わらず不利よね。まあ、3人のうち誰かと居れば突破できるからいいけどさ。もうちょっと吸血鬼に優しくしてほしいわ」


 「吸血鬼って時点で十二分に強いんだから気にしなくていいわよ。それに、アレッサはどちらかというと対軍で強力なんだから、そっちは独壇場でしょ。敵が血を少しでも流したら一気に奪い取れる癖に」


 「まあ、そうなんだけどね。ついでに言えば魔物相手でも同じだけどさ、あくまでも戦闘力なんだよね。こう、搦め手で来られると活躍する場所が無いっていうか……なんか来た」



 わたし達が話しながら進んでいると、空中をフワフワ飛んでいる物が現れた。楕円形の変な物だなぁと思ってたら、急に開いて目がギョロっとこちらを向く。どうやらコイツが階層の魔物であるゲイズらしい。



 「獲ってくるのは角膜よね? コイツをどうやって倒せば角膜をゲットできるかな?」



 わたしがそう言うと、ミクがいきなり走り出す。ゲイズが【火弾】を撃ってくるのをかわしつつ、掴んで無理矢理に目を閉じさせる。するとゲイズはこちらに何も出来なくなり、必死に目を開けようとするだけになった。


 その状態でこっちに持って来たミクは、ゲイスの裏側にナイフを浅く刺し、その状態でわたしに血を奪うように言ってくる。言われた通りに血を奪うと、あっと言う間にしぼんで息絶えた。


 ミクは死んだ後のゲイズを素手で剥いていき、角膜を手に入れたら死体を「ポイッ」と通路に捨ててアイテムバッグに角膜を仕舞う。その後はまた進んで行くんだけど、容赦の欠片も無いわね。


 あの無情に捨てられたゲイズの死体が、何か物を言いたげに見えるのはわたしだけ? そう思っていると、イリュとカルティクも「何だかなぁ」という顔をしていた。気持ちはよく分かるわよ、アレが一番手っ取り早いにしてもね。


 結局、無情に角膜を奪われたゲイズから角膜を5つ手に入れた後は、わたし達が普通に銃を撃って倒して進む。流石に通路に「ポイッ」と捨てられるのは可哀想だからね。とはいえ銃で倒そうとすると、角膜が傷付いてしまい綺麗なのが手に入らないのよ。


 そういう意味ではミクの倒し方は正しいんだけど、正しいだけでは割り切れないものもある訳で……。わたし達が相手をして倒す事にしたのよ。ついでに銃を撃つ練習にもなるから。



 「飛んでるヤツは結構難しいわね。思ってるより当たらないわ。もちろん近くなれば当たるんだけど、遠くじゃ難易度が高い」



 それでも小銃なだけマシよ。リボルバーじゃもっと当たらないわ。狙撃銃は使う気ないし、リボルバーで何とか当てたいわね。


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