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0868・盗賊団の全滅と回収した武器




 Side:アレッサ



 「死体の処理ついでに確認したけど、どうやら盗賊団の連中は洞窟をアジトにしているみたいだね。それとさっきの連中を麻痺させた後、素早くファーダとノノが中に入って奥まで移動していってる。どうやら奥の連中から麻痺させるみたいだ」


 「なら私達はどうする? ファーダとノノだけで全て終わりそうだけど?」


 「私達は洞窟の前まで行って囮役だね。それが一番2人の助けになる筈だし」


 「了解、了解。さっさと行きましょ。やるべき役目はきっちり熟さないとね」



 そうやって一番前を暢気のんきに歩いていくイリュ。まあ、良いんだけどね。こいつも一種の怪物みたいになってるし、銃だろうが何だろうが跳躍させてしまえば済むんだからさ。


 アレも完全に反則なんだけど、わたしも色々とアレだから他人の事は言えないし……。困ったものよ、まったく。



 鬱蒼うっそうと生い茂る森の中を歩いて進むと、やがて開けた場所が遠目に見えてきた。しかしその洞窟の前には数人の男が銃を構えて左右を確認している。どうやらあいつらは【気配察知】を持っていないみたい。


 なのでわたし達はなるべく音を消しながら近寄っていき、森の切れ間から15メートルほどまで近付いた。これ以上近付くと葉が擦れた音で位置がバレるかもしれない。そう思って止まるとミクから【念話】が来た。



 『私がカイトシールドを構えて前に出るから、皆は私に釣られている間に洞窟に近寄って』



 そう言ったミクは立ち上がり、一気に洞窟の前へと走っていく。相手は即座に銃を撃ってきたものの、それはドラゴン素材のカイトシールドで完全に防がれている。正直に言ってアレを拳銃で抜くのは無理じゃないかしら? もっと大型のが要るでしょうね。


 そいつらの前に出たミクは途中で止まり、奴等と睨み合いを始める。その間にある程度近付いたわたし達は様子見を行う。木の後ろに隠れているから、奴等の銃じゃ威力が足りない。わたし達は安全なところから敵の実力を探っていく。



 「てめぇ何者だ!? どこの連中がオレ達に手ぇ出してきやがった! ……答えねぇか!!」


 「答えろと言われて答えるバカが居るとでも? お前達は大人しくここで死ねばいい」


 「ケッ! 女如きが調子に乗りやがって!! 出て行った奴等は4人組だとか言ってたが、他の3人は死んじまったか? ん?」



 と言いながらキョロキョロ辺りを見回してるって事は、あいつらは確定で【気配察知】を持ってない。となると、使える奴をわざわざ行かせたって事? ……バカじゃないの、こいつら? 普通スキル持ちは後ろに下げるでしょ。


 こいつらまともな戦い方すら知らないわけ? あっ、ファーダが出てきた。暗い青色のジャケットだから分かりやすいんだけど、そのファーダが人間型で出て来たという事は中は終わったのね。



 「ファーダが出て来たって事は中は終わったみたいだね。ご苦労様。で、ボスとかは逃がしてない?」


 「問題無い。全て麻痺させたので呻いているだけだ。逃げだした気配も何も無く、残っているのはここに居る奴等だけとなる」


 「な、なんだてめぇ! いったいどうやって中に入りやがった!!」


 「それをいちいち俺が説明してやるとでも思っているのか? バカバカしい。さっさとお前達も沈め」


 「ふざけんじゃねぇぞ!!」



 男達が怒って銃をファーダに向けるけど、銃は撃たれず男達はその場に倒れた。おそらく触手で何かをされたんだろうけど、麻痺させられたなら香りを注入されたんでしょう。それにしても反則級の強さなのは何を相手にしても変わらないわねえ、本当。



 「俺達は素早く麻痺させてきただけだから、これから中に入って剥ぎ取ってから食い荒らしてくる。皆はゆっくりと外から奥へと向かってきてくれ」


 「という事だ。だから残念だったな。……おい、放せ阿呆ども!」


 「「いたっ!」」



 もう、相変わらずねえノノは。もうちょっとモフモフさせてくれても良いじゃないって思うけど、とりあえず今は片付けるものだけ片付けてしまいましょうか。あんまり遊んでると怒られそうだしね。



 「こいつらが持っている銃ってどうするの? 私達が使う?」


 「そのつもりだけど、大半は売るつもり。こんなに持ってても仕方ないし、こんな程度の連中が持ってるんじゃ量産品でしょ。それも質の悪い量産品だと相場は決まってる」


 「まあ、でしょうね。盗賊が良い装備を持っている事自体おかしな話だもの。それでも銃だからそれなりに良い値段で売れるんじゃない? ついでに魔法で綺麗にすれば更に高値で売れるわね。こいつらの持ってるのは汚いし」


 「確かにそうね。何度も撃った割には掃除をしていないからか、何か黒っぽいし汚れてるわ。銃って定期的にメンテナンスしなきゃいけないんでしょ? じゃないと暴発して銃身が曲がるとか見た事あるわよ、ガイアで」


 「そういうのはミクに任せた方が手っ取り早くない? わたし達が触るよりよっぽど良いわよ」


 「私も詳しくは知らないよ、魔法があれば銃なんて必要無いしね。それにバラすのってメンテナンスの為でしょ? 魔法で綺麗にするならバラす必要ないと思うけど……」


 「知識が無いと分からないわね。とにかく洞窟の中に進みましょうか、ここの奴等は終わったし」



 ミクが食い荒らしたから洞窟前の奴等は終了。後は洞窟の中の連中を終わらせるだけね。



 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



 Side:カルティク



 私達は洞窟の中に居た連中からも全て剥ぎ取り、死体はミクが喰って要らない部分は燃やした。見つかったのは拳銃が21丁に銃弾が400発ほど。更にはショットガンが2丁に弾が50発、それと変わった拳銃っぽいのが1丁だけ見つかった。


 私達は現在洞窟の前に居るけれど、ミクが色々と確認して妙な銃の事が分かった。



 「銃身が細いパイプみたいだし引き鉄も何も無い銃モドキだけど、これ魔法銃とも言える物だった。ほら」



 ミクがそう言うと、細いパイプみたいな銃身から【火弾】のようなものが飛び出す。どうやら誰でも魔法が使えるという銃らしい。画期的だと思うけど、どうして1丁しかないのかしら?。



 「さあ? 最新の物なのか、もしくは魔力が碌に無くて使えないのか。盗賊が魔力を鍛えているとは思えないし、銃弾よりも使い難いのかもしれないよ?」


 「実際に撃ったらそんな感じ?」


 「【火弾】よりも消費量は多いけど、別に2倍や3倍って訳でもない。多分だけど私達が使った場合の8割増しくらいじゃないかな? もちろんその差は大きいけど、魔法を使えない者でも使えるようにしてあるのは優秀なんじゃない?」



 成る程ねえ。確かに魔法だって努力しないと使えないし、ミクや私達は無駄を極限まで削る努力をしてるから、差が大きく出るのは仕方がないわ。普通の魔法使いとも差が相当あるもの、それを考えれば当たり前の事ね。


 他のもそうだけど、問題はショットガンかしら? これはショットシェルって呼ばれてる弾しかないし、その弾の数も少ない。これはどうしたものか迷うわ。



 「ショットガンは誰か使いたい人が使えばいいよ。ただし拡散するから使い難いけどね。ショットシェルなんかはポーチに詰めればいいし、皆なら特に難かしくないでしょ? ただしコレ1回ずつ弾込めしなきゃけないタイプなんだよね」



 そう言ってミクが銃身を折ると、そこに弾を篭める場所が見えた。あんな風になってるんだ……。初めて実物を見たけど面白いわね。でも拳銃より弾が入らないのってどうなのかしら?。



 「拳銃はリボルバータイプだから6発。でもショットガンは1回撃つ毎に弾込めかぁ……私パス。6発ぐらい入るならまだしも、毎回弾込めは面倒臭すぎる」


 「私もパス。流石に使い難いのは困るわ。リボルバータイプの拳銃って言ったところで、ちゃんと急所を狙えば殺せるもの。それでも駄目なら合口かダガーで殺すわ。それなら変に思われないだろうしね」


 「わたしは魔法銃が欲しいから元々パス。もちろんリボルバーも貰うけど、ショットガンは要らないかなー」


 「なら仕方ない。私とファーダでショットガンを使うよ。まあ私達ならすぐにリロード出来るし問題は無いからね。これが一番良い分け方だったかも」



 そう言えば、そうかもね。それより盗賊のお金は奪ったんだし、まずは町へ行きましょうよ。


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