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0782・デジム王国ふたたび




 Side:ミク



 3人の新しい種族名と能力が分かってから20日。十分なドラゴン肉も溜まり、アイテムポーチも複数ゲットしたので第3の星に戻る事にした。子供達や女性達もアプリを介せば話せるようになったので、コミュニケーションはとれるようになっている。


 ハルカは子供達や彼女達を大々的に発表し、私もまた記者会見に出る羽目になったが仕方ない。それでも好意的に受け入れられたのと、一部に熱狂的なケモナーが居て騒ぎになったくらいだ。


 そっちは女性達だったのだが、子供達に対してはペットみたいな感覚の者がチラホラ居て困ったりもした。まあ、そういう可愛さはあるらしいので、熱狂するのも分かるそうだ。私にはサッパリ分からないが。


 それと改めて皆の武具をもう一度作り直した。私も装備を見直し、ウォーハンマーとカイトシールドに長巻だけのシンプルな形に変えておく。槍もあまり使う場所が無いので、ちょうど良いだろう。


 アレッサは相変わらず巨大な斧を振り回すのが好きなので、そのままウォーアックスで決定。片側が平面ハンマーで、もう片方が三日月刃の斧となる。後は適当にマジックキラーのナイフとドラゴンナイフを持たせれば十分だ。


 ティアはオーソドックスに薙刀のみにしたようだ。それ以外は魔法で対処するとの事で、他の物を必要としない。特に【飛翔舞術】で空を飛べるのが反則染みている。アレは私でさえ真似できない、魔力を使っての飛翔法だ。まあ、私の場合は普通に飛べば済むのだが。


 シャルはマハルと被っていたのだが、槍も使えるとの事で槍にしていた。ただし穂先が80センチもある大身槍であり、柄は140センチしかない、形としては長巻に近いような槍だ。ただしドラゴン素材なので斬撃も普通に出来る槍となる。後は大型のナイフのみ。


 ロフェルは金棒だけにし、代わりに他のメンバーと同じナイフを欲しがった。鬼神族なので殴った方が速いと言えなくもないらしく、武器はなるべく自分のパワーで壊れない物が良いらしい。


 マハルはそのままグレートソードとメイスにラウンドシールドだ。一番安定していて隙が無い感じだが、この中では一番下手なので何とも言えない。とはいえこれで全員分の装備が揃い、ガイアでの買い出しも済んだので移動を開始する。


 全員にマジックキラーのナイフは渡してあるので、対処自体はそれで十分出来るだろう。第3の星では変わった金属というのは見ていないし、マジックキラーでも十分戦える筈だ。



 「さて。そろそろ第3の星に渡るんだけど、準備はいい?」


 「もちろん。ここ数日は待たされてたから、何度も確認したわよ。今までの装備の中で要らない物はミクに渡して破棄してもらったし、新しい物やお金は持ったわ。こっちのお金はイリュに渡したしね」


 「私も既に準備は整っています。何故か男の子がチラチラ見てくるのに困りましたが……」


 「仕方ないんじゃないかい? 何故か人間からサキュバスってのになってるし、サキュバスって男の精を搾り取る悪魔らしいからさ。男にとったら魅力的なんだろ? 未通女おぼこなのに」


 「それを言わないで下さい!」


 「下らない話はともかくとして、そろそろ行きましょうよ。私達も準備できてるし、マハルなんて女の子にモテまくりだったから同じでしょ」


 「勘弁してくださいよ。ティアさんと同じで、ボクだってなりたくてなった訳じゃないんです。気付いたら種族が変わってたんですから、どうにもなりませんよ」


 「まあ、それはそうだろうね。わたし達も同じだけど、朝起きたら種族が変わってるとか、ビックリだよ。当然だけど」


 「さて、話してても仕方ないから集まってくれる? そうそう出来るだけ私にくっついて……それじゃ行くよ。【転移】」



 向こうがどうなってるか分からないけど、そんなにすぐには変わってないだろうね。



 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



 Side:シャルティア



 周りには道と木々と町しか見えないけど、場所が変わったのは明らかだ。ついでに嗅いだ事の無い臭いがするし、星が変わったのは間違い無いようだね。それにしても新しい星で戦国乱世とは、ワクワクしてくるよ。本当。



 「ここはデジム王国の王都であるデジムーンのすぐ近くだよ。子供達と女性達を集めて移動させた場所だから王都も分かりやすいでしょ。あそこにある壁、あれが王都の壁だよ。門も見えてるけど、少し遠いかな?」


 「微妙に見えてるわよ。とりあえず、この国の戦争は終わったんでしょ? だったら別の国に行った方が良くない?」


 「微妙なトコだね。面倒ならさっさと出て行くけど、今のところ王都以上に情報が集まる所が無いんだよ。だから、ここで情報を集めてから移動かな?」


 「その方が良いのではないでしょうか? 情報も無しに闇雲に動いても仕方ありませんし、何より私達はまだこの国に知られていませんからね」


 「途中で褒賞を抜くようなヤツが居る国だけど、お金はミクが居れば幾らでも手に入るしねえ。ファーダには驚いたけども」


 「私やマハルからすれば当たり前なんだけど、知らないっていうのも凄いわねえ。神様から認められてなかったのなら仕方ないけど」


 「それよりまずは王都に入って情報収集をしよう。いちいち入る際に税が要るけど、そこは諦めてよ。そういう国なんだしね」



 あたし達はミクについていき、王都デジムーンとやらに入る。普通の町っていうか都市って感じで、可も無く不可も無くってトコかい。別に取り立ててどうこう言うような物も見当たらないし、大した文化でもないねえ。


 大した文化でもないからこそ、逆に親近感が湧くのも事実か。ガイアっていうか日本はあたし達が産まれた星とは全く違ってたから、他の星も全然違うと思ってたけど、そうじゃないみたいだ。分かりやすくて、助かるよ。


 税を払って王都に入ったあたし達は、ミクの案内でまずは宿に向かう。ミクがお金を払って3人部屋を2部屋で5日間借り、中銀貨2枚を払っていた。それが終わったら適当に町に出る。


 後は傭兵だと言いつつ町中での聞き込みを開始。6人居るので2人ずつに分かれて聞き込む。あたしはマハルっていう少年と聞き込みだ。役に立つなら良いんだけど、もうちょっとシャキっとしてもらいたいね。



 「さて、まずは酒場にでも行ってお金を使うかい」


 「昼過ぎから酒場ですか?」


 「こういう時間にも飲んだくれってのは居るもんさ。そしてそういうヤツは酒さえ奢ればこっちの欲しい話はくれるんだよ。さっ、案内しな」


 「分かりました。こっちです」



 疑問も挟まずに案内するね。優秀なのか、それとも自分で何かをやる気は無いのか。その辺りは分からないけど、とにかく酒場へと行くか。古今東西、酒がある所に情報があるってね。


 しっかし周りを見ると分かるけど、この国あんまり良い雰囲気じゃない。ミク達が敵国を追い返した筈だけど、その割には平民の顔が沈んでるんだよねえ。何事も無きゃいいんだけど、別の国から襲われてるのかな?。


 確かデジム王国は大陸の西の端の国で、ここから北にボンクル、そして東にナロンダって国があった筈。ナロンダって国は退けたんだから、もしかしたらボンクルって国から攻められたのかもしれないねえ。


 それなら沈んでるのも分かる。この国はナロンダって国との戦争で、えらく兵士や騎士が死んだって聞くし、その上で攻められてると跳ね返すのは骨が折れる。


 それでもまだ沈んでる程度で済んでるんだから、マシなのかもね。駄目な国っていうのは、王都であろうが浮浪者が大量に居るからさ。そこまでには至っていない以上は、取り返しはつきそうかな?。


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