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0653・ゴミ処理の終わり




 Side:分体2



 ゴヴェスティ公爵の屋敷は非常に大きく、むしろ何処に居るのか非常に分かりやすかった。俺は屋敷に居る多くの者の中のうち、悪人を片っ端から食い荒らしていく。どれだけ怨みがある者の関係者であろうとも、善人を喰う事は出来ない。


 それをやると間違いなく根源の神々が出張ってくる。それは俺にとっても本体にとっても面倒な事でしかない。幾ら見捨てていても、それでも喰えるのは悪人だけだ。イラつくものの我慢して悪人だけを食う。いつもより判定が厳しいのは、きっと気のせいだ。


 喰らいつつ本体空間ではレティーが脳を食って情報収集をしてくれている。そんな中でついでに貨幣も回収していたんだが、ようやくゴヴェスティ公爵の寝室まで来た。都合よく夫婦は別室らしく、コイツ1人しか居ない。


 俺は即座に麻痺毒を注入して麻痺させると、分体1がやったのと同じように目を抉り、耳を引き千切り、鼻を削ぎ、四肢を切り落として傷口を焼き、そして【瘴気の苗床】を刻み込んだ。この国の王の弟だろうが知った事では無い。


 触れてはいけないものの逆鱗に触れた以上、こうなる事は必然なのだ。さて、コイツの家族も地獄に落としてやるか。苗床になったゴミをベッドの上に放り出し、俺はゴヴェスティ公爵の家族の部屋へと行く。


 既にレティーが食った脳の持ち主からの情報で、公爵家族の位置は把握している。全員屋敷の中に居るらしいので、後は地獄に落とすだけだ。まずは妻だが……やはり悪人か。元々侯爵家の者だが、どうせ碌な育ち方をしていないのだろうな。


 蝶よ花よと育てられた者が、まともに育つなどあり得んのだよ。こいつもかなりの悪なので、夫婦共に苗床でいいな。というより、ここまでの悪人だったからこそ、夫である公爵も悪人になったのか? ……まあ、どうでもいいか。ゴミに興味も無いしな。


 続いて3人居る子供だが……長男はアウト。それもかなりのアウトっぷりだな。コイツも苗床刑がいいだろう。


 ……簡単に苗床にし過ぎだって? 分体1だってコレを見れば苗床にする以外ないって分かるだろうに。それだけの悪党だぞ、こいつら。


 さっさと終わらせる為に麻痺毒を注入したら複数の触手を使って一斉に処理した。つまり、目、耳、鼻、四肢を落としつつ焼いた訳だ。そして終わるとすぐに【瘴気の苗床】を刻んで終了。さっさと次に行くか。


 長女の方も酷い悪人だ。こいつら公爵家の癖に悪人だらけかよ。ワルドー伯爵の家より酷いじゃないか。あそこは妻と長男が【善なる呪い】で長女は何も無しだぞ。それに比べて公爵家は夫婦と長男に長女が苗床かよ! こいつらクズ過ぎるだろ!。


 さっさと処理した俺は呆れて物も言いたくない状態だ。侯爵家だったうえに王の弟が入り婿になったので、やりたい放題やっていたのだろう。特に銀鉱山があるのだから、その売り上げは莫大だった筈だ。そもそも貨幣の元だしな、銀って。


 自分達の欲望で叶わないものは無いとでも言わんばかりにしていたのだろう。その結果が腐った汚物のような家族か。鼻で笑うような有様だな。ま、こいつら一族郎党が族滅しようが俺達にとってはどうでもいいんだがね。


 最後の次男の所に行って俺は驚く。何故ならエリザヴェートと同じく善に僅かながら傾いているからだ。どうも悪人が家族だと善に傾く者が出てくるらしいな。これは儲けものだと思いつつ、コイツを活かす為に屋敷の中の悪人を片っ端から処理する。


 この次男を活かすには、ゴミどもを全て処理して入れ替えるくらいをしなきゃならない。そのついでに話もしておかなきゃならんだろう。いや、面倒だからミクの名前で王の執務室に手紙でも置いとくか?。


 そうすれば、まともなヤツが居たからそいつに継がせろというのも分かるだろう。血筋が正統であれば何の問題も無い筈だしな。元々最初から悪人は喰らっていたので大した時間も掛からず終了した。


 既に分体1は北のエトヴィ子爵に取り掛かっているので俺の仕事は………ああ。ゴヴェスティ公爵に復讐出来たんだから、俺が手紙を運べって? しょうがないな。まあ【転移】を使えばすぐだし、別に構わないんだが。


 分体1がエトヴィ子爵を終わらせないと情報が集まらないから、まずは【転移】してっと。


 よし、謁見の間に辿り着いた。まだ朝には早いからか誰も居ないな。今の内に王の執務室を探すか、それとも玉座の上に放置していくか。どっちにしようか悩むな……。まだ時間もあるし、王の執務室を探そう。


 謁見の間を出た俺はウロウロしつつ移動して行くも、執務室らしき場所は見当たらない。既に王の寝室は見つけたのに、執務室が見つからないなんて不思議な事もあるもんだ。もしかしたら執務室は1階なんだろうか?。


 もう面倒なんで寝室に置いてきちゃ駄目か? ……本体的にはどっちでも良いらしいな。だったら寝室で良いだろう、どのみち王が読めばそれでいいだけだしな。それに手紙はもう本体が書いている。後は水差しが置いてあるテーブルに置いておけばいい。


 仮に誰かが勝手に持ち出したとしても知らん。こっちは手紙を置いてやったんだ。感謝される事はあっても恨まれる筋合いは無いし、何かやってきたら喰えば済む。


 さて、考えてないでさっさと本体空間に帰るか。



 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



 こちらは分体1であるミク。今はアルダギオン子爵の領都であるアルダに居るが、その理由は他の町に行く前にエリザヴェートをどうにかしないといけないからだ。流石に放っていく訳にもいかないので、ストレーナに預けようと思っている。


 再び宿を取り直して大銀貨1枚と中銀貨3枚を支払った。2人部屋と1人部屋ではそこまで値段に差は無いらしく、小銅貨でいうところの4000枚で済んでいる。それでも1ヶ月分となると1000枚も上乗せなので、それなりに大きな金額にはなってしまうのだが。


 ちなみに貴族家から盗んできたお金は小銀貨417枚、中銀貨218枚、大銀貨192枚、小金貨51枚、大金貨42枚だった。貴族はツケで買い物をする事が多く、あまり屋敷の中に貨幣を置いていなかったのだ。


 ちなみにワルドー伯爵家の貨幣は全てエリザヴェートが持っている。結構な額があったが、大金すぎてエリザヴェートがおののいていたのが印象的であった。


 あれから5日経っており、宿の部屋でゆっくりしていると子爵が帰ってきたらしく、町の中が少々騒がしかった。明日にしようかどうしようか悩んだが、早めに情報だけは渡しておこうかと思い、ミクは子爵邸へと移動する。


 エリザヴェートも連れていき、子爵邸の前で門番に話し掛けた。



 「アルダギオン子爵とストレーナが帰ってきてると思うんだけど、ちょっとミクが来たって伝えてきてくれる?」


 「は? 平民如きがいったい何を言っている。さっさとここからね!」


 「あ? 誰に物を言っている。さっさと言ってこい。さもなくば、ここで死ね」



 <暴虐のオーラ>を門番に向けると門番はへたりこんでしまい、下から出る物を全て垂れ流した。そんな門番に対して「さっさと行け!!」と命じると、全て漏らしながらも慌てて動く。


 鼻を摘みながらも「バカな門番……」という思いしかないエリザヴェートであった。とはいえ恐ろしいのは自分も同じなので、口には出さないのだが。


 少しした後、少々疲れた顔のストレーナが現れたが、どうやら馬車旅で疲れたらしい。



 「お父様がかなり飛ばされまして、強行軍で帰ってくる事になったのです。帰る際にタッソーは連れ帰りましたが、同時に馬を4頭も買われまして。それで急いだ為……」



 少々お尻が痛いらしいが、とりあえず屋敷の中へと案内するストレーナ。疲れた顔をしつつも、門番には綺麗にしてくるように命じて屋敷の中に入るのであった。


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