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0588・コウジ達のゴールダーム観光 その7




 その後は観光をしつつそれぞれの区画の説明などを行った。もちろん貴族の家などが密集するエリアや王城は遠くから説明するだけだ。ティアの紹介があれば行けなくもないが、ガイア組全員が拒否した為に王城に行く案は没となった。



 「流石に私達がガイアを代表して王様と交渉を持つというのはおかしな事ですし、それをしてしまうと私達が毎回引き摺り出される恐れがあります。あくまでも私達は先行してこちらの星に来ただけで、外交などをする気は一切ありません」


 「まあ、そうだろうね。そんな面倒な事をやらされても困るだろうし、いちいちやる気も無いだろうしさ。私達だって関わりたくもないから、本当なら日本政府からの依頼なんて受けたくなかったし。今後は拒否一択だよ」


 「今後ですか……。ああ、他の者の攻略を手助けしてくれとか言われそうですもんね。そもそも自分達の力で攻略しなければ意味が無いでしょうし、そうなるとミク殿達の力を借りる事自体がおかしいです」


 「でも、ガイアの力を結集したとして突破は出来るのかしら? ブルーオーガの階層なら突破できるでしょうけど、その先が……ね。蜘蛛はともかく、ブレスを吐くトカゲにワイバーン。そしてドレイクよ? 流石にアレは無理だと思うわ」


 「携帯兵器を持ち込んだとしても、果たして本当に突破できるのか謎ですからね。それに1発で何千万もの費用が掛かる物だってあるそうですし、そんな物を使って突破する場合は何百人という単位で向かうしかないでしょう。でないとコストとつり合いません」


 「何百人でもコストとつり合うからは分からんで? それぐらい高いもんやしな、携帯式のロケットやミサイルとかって。せやからこそ魔物素材の武器とか作って自分らで突破するしかないんちゃう? まあ、それはアタシらでも出来へんのやけども」


 「それどころか<鮮烈の色>とリュウレン達でも無理だったわよ? あの5人以上にこっちで強い人って居るのかしら。ミク達は抜きにしてね」


 「居るよ。<竜の牙>というチームがここゴールダームで一番上のチームだね。<鮮烈の色>はその次ぐらいかな? もともと下の方で燻ってたのを強引に私達が引き上げた。それが<鮮烈の色>だから」


 「って言うより、ミクが強引に突破させて次のエリアに連れて行ったが正しいのよね。それで先へと進んで行ったってわけ。<竜の牙>も第6エリアの攻略が出来ずに止まってる筈。実際、第6エリアってそんな単純じゃないのよね」


 「まあ、10あるエリアの内の半分を越えてるんだもの、そんなに簡単では無いでしょう。簡単だったらむしろ困るんじゃない?」


 「あそこは蜂と隠し魔物が出てくるのよね。海老と蟹なんだけどさ。あ、蟹は普通のも出てくるけど、海老と一緒に言ったのは巨大蟹の事よ。とても美味しいらしいけど、食べた事があるのはミクだけね」


 「そうだね。蟹みそとやらを付けて足の身とかを食べたよ。その場で食べたからか美味しかったね。ただ、何匹もザコを倒して海老を出し、何匹もザコを倒して海老を出し。それを繰り返してやっと巨大蟹が出てくるから、かなり面倒な相手でさ。だからもう巨大蟹と戦う気は無いかな」


 「美味しくてもゴブリンキング並に面倒臭いんじゃねえ、そうなるのも分かるわ。とはいえ私達は食べた事が無いからさ、面倒で諦める程度の味なのか、それとも美味しくても割に合わないのかは知らないけど」


 「知りたくもないという思いも無い訳ではありません。ミク殿が面倒臭いと言うくらいですから、それは相当の事なのだと思います。唯でさえ海老だって巨大海老なのですから、蟹が巨大となると……」


 「想像以上に巨大でしょうね。それでも戦って食べたい人は居るでしょうけど、迷惑は掛けないでほしいかな? 依頼となると難しいところだけど、余程の金額じゃないと請けないわ。流石に」


 「さて、案内は一応終わったし、ゴールダーム王国の事も分かったと思う。でだ、これからどうする? もうガイアに帰るならさっさと帰るけど、見たい所とかあるなら聞くよ?」


 「「「「「「「「「「………」」」」」」」」」」



 ガイア組は互いの顔を見回しているものの、特に見たい場所は無いようだ。ならばという事で魔法陣に行き、そのまま中央に乗って転送されていくのだった。



 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



 千代田魔法陣に転移し、その後すぐに千代田ダンジョンの受付がある建物へ。そこで各家に連絡すると、すぐに車を出すとの事だった。ジロウエモンが運転してきた車は駐車場にある為、ミク達はゆっくり待つだけで済む。


 多少の時間は待ったものの、各家の運転手が建物に入ってきたので別れ、ミク達は葉月家の本邸へと帰る。ハルカへの報告もしなければいけない。


 葉月の本邸に行くとすぐに通され、ミクはハルカにMSDカードを渡して動画を見ながら確認をしていく。説明を聞きながらハルカは流せない所や流せる箇所を選定する。これは国家として流すとマズい部分を流さない為だ。


 向こうの国の事をこちらで勝手に流すのも問題であり、向こうの流儀で問題のある箇所は流せない。後でゴールダームの者にバレて、国家の間がギクシャクしても困るのだ。だからこそティアに聞いて問題のある箇所を炙りだしていく。


 とはいえそういった場所は殆ど無く、特に問題の無い映像ばかりであった。少々プライベート部分が入っているので、そこは流せない程度でしかなかった。何故なら王城には近付いていないし、王都防衛守備兵団の建物にも近付いていないからだ。


 そういう重要な建物には近付いてもいない為、そもそも機密が映っている事も無い。だからこそ精々がプライベート部分ぐらいなのだ。そこまで気にする事でもなく大した部分でも無いのだが、本人的には恥ずかしいのだろう。



 「第3王女殿下が気を抜いてボーッとしてる顔だもんね。流石に色々と問題は……無いと思うけど?」


 「あります! そもそもお二方とは一緒に居る事も多かったですし、もう気にもしなくなっているのです。だからこそビデオカメラで撮影されているといっても、それを忘れてしまったのですよ」


 「まあ、そういう事もあるし、別にプライベートを晒すような真似はしないよ。自分がやられて嫌な事は他人にすんなって話さ」


 「それが出来ない奴って多いけどね。こっちの星で言えば記者とかいう連中? もしくはマスゴミとかいう連中かな?」


 「どっちもクズで終わる話だけどねえ。子供の見本にならない大人は碌でもないんだけど、そんな事も分からない連中なのさ。だから蛇蝎の如く嫌われる」


 「それはともかくとして、そこまでおかしな映像ではないと思うんだけど……。これでガイアから向こうに渡れる事は確定したと思う。問題は私達に今後なにを言ってくるかなんだよね」


 「分かってる。既にミクが出した向こうの映像で、日本に質問を含めたものが相当数きているらしい。それに対して政府の方でも色々と動いているらしいけど、面倒臭い事になりそうさ」


 「それって私達に動けって事? やーよ、面倒臭い」


 「分かってるさ。日本政府を通じて云々というなら突っぱねられるんだけど、あんた達に直接依頼という形だと難しいんだよ。何故なら3人は日本国民じゃないからね。出来得る限りは守るけれど、もともと3人を守る義務があるのはゴールダーム王国となる」


 「国民を守るのは国家の責任。これは当然の事ですが、そういう意味でだと守るのは私だけになってしまいますね?」


 「そうねえ。私達はゴールダームの民でもなんでもないし。唯の探索者だもん。守る為に動くすれば探索者ギルドかな? ま、自分の身は自分で守るけどね」


 「大丈夫かと聞くだけ無駄なんだろうさ。ま、そういう話が各国からちょこちょこ来てるってのは覚えていておくれ」



 それに対して頷きを返すミク達。揉め事が来てから動く気なので、それまではゆっくりしているようである。


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