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0468・練習開始




 おにぎりを食べ終わった後、急いで部屋にお金を取りに行き戻ってきたセン。無事にチョ○モナ○ジ○ンボを買って美味しそうに食べている。それはともかくとして、今日は魔法の練習をすると言っていたが大丈夫だろうか?。



 「今日は魔法の練習。私、下に潜る。大丈夫?」


 「ああ、ミクが居なくても俺達が魔法を使えるし、多分大丈夫だと思う。それよりも他の魔法を教えて欲しいんだけど……いいかな?」


 「問題ない。使えるなら教える。でも中級、無理。もっと上手くなってから」


 「ああ、それは仕方ないだろうな。流石にいきなり凄い魔法を教えてくれって言ったところで、使えなきゃ何の意味も無いしな」


 「紙、欲しい。そこに書く」


 「了解だ。ちょっと待っててくれ」



 コウジがリビングを出て行ったのでしばし待つ。その間にもセンはアイスを食べ続けており、リオはセリオとレティーと話していた。何がそこまで駆り立てるのか知らないが、様々な事を2匹に聞いている。


 戻ってきたコウジは一冊のノートを持っていた。どうやら学業の為の予備のノートらしい。



 「まだ新品で全く使ってない物だ。予備だからな。これだけあれば色々と書き込めると思うんだが、どうだ?」


 「十分。……これが書く物。うん大丈夫、書ける。じゃあ、簡単なものから描いていく」



 ミクはそう言って、魔法陣を描いていく。未だこの国の文字は書けないというていで居なければいけないが、魔法陣を描く事は何の問題も無い。なので丁寧に正確に描いていく。


 魔法陣は正しい形を魔力で作りださないと発動はしない。微妙な間違いでも発動していた事はあるが、それだけで効果は落ちていたのだ。なので正確に間違いなく描かなければいけない。


 手抜きなどせずキッチリと描いていき、まずは【生活魔法】の4つ。つまり【種火】【灯り】【清潔】【血止め】を描いていく。それが終わったら、各種攻撃魔法の初級だ。


 【火弾】【水弾】【風弾】【土弾】、そして役に立つ【浅穴】の魔法。更に【浄化魔法】の【清潔】【殺菌】【清浄】。これらの魔法陣を描き込んだ状態で一旦終了する。何故なら既にヤエ達が来ているからだ。


 後はコウジにそれぞれの魔法陣の名前を書いて行ってもらうだけとなる。



 「おはようございます。魔法陣を描かれていたみたいですが、この【清潔】の魔法……私達が教えてもらった【清潔】とは違うようなのですが……」


 「皆に教えた【清潔】、【生活魔法】。この【清潔】は【浄化魔法】。【生活魔法】、魔力決まってる。【浄化魔法】、決まってない」


 「えーっと、それはどういう……?」


 『【生活魔法】の4つは篭められる魔力量が決まっており、大量に魔力を篭めようとしても出来ない。でも【浄化魔法】の【清潔】は大量の魔力を篭める事が出来る。そして大量に魔力を篭めた場合の効果は、範囲の拡大』


 「つまり、【生活魔法】と呼ばれる物は暴発しないのですか?」


 「ユヅキ、正解。【生活魔法】、上限決まってる。だから変な失敗無い。でも普通の魔法、使い熟せないと失敗」


 「成る程、だから【生活魔法】でまずは慣れるという事ですか。逆にいきなり強力な魔法が見つかった国は、どう考えても使えませんな。魔法の使い方すら分からぬのに、強力な物では……」


 「便利そうですし、まずは【生活魔法】を覚えてからでしょうね。とにかく簡単な物から慣れていかないと決して上達はしないでしょうし、いきなり上を目指しても基礎が身についていないのでは、決して上手くなどなれません」


 「そうですな。まずは基礎を十分に身につけてからでしょう。昨日お聞きした、最低限の魔力での魔法の行使。これをまずはマスターせねばなりますまい。それと基礎の基礎である循環もですな」


 「先は長そうですが、頑張っていきましょう」


 という事で庭のダンジョンへと出発した面々。ミクは下の階へと【身体強化】で走って行った。久しぶりに受けたプレッシャーは、あの日に使っていたのが【身体強化】で間違いないと教えてくれる。



 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆



 Side:北条光時



 「【身体強化】を使うと周りに妙なプレッシャーを与えるって聞いたけど、本当にその通りなんだなぁ。離れていても分かるプレッシャーというのは凄いと思うよ」


 「本当にね。それより魔法の練習始めよっか。セリオも護衛で居てくれるし」


 『僕が居なくても問題ないとは思うけどね。一応は僕が居た方が良いみたいだから居るよ。魔法の使い方も教えられるし』


 「そろそろ魔法の練習を始めようか。ミクが魔石を持たせてくれたから、まずはこれを持って魔法の練習をしよう。3割は魔石が肩代わりしてくれるらしいし」


 「そうなんですか? となると、魔法が広まれば魔石の需要が高まりますね。………今まで以上に安くなるかもしれません」


 「取り合いになるんだから、高くなるんじゃないの?」


 「一時的にはそうかもしれませんが、むしろ大きくて魔力の多い魔石が高くなり、小さな魔石は安くなると思います。元々強力な魔石の方が発電には効率的で優れていると聞きましたし、高くなるならそちらでしょう」


 「つまり、お兄ちゃんが取って来れる程度の魔石は碌な値段にならないと」


 「そうだけど、言い方!」


 「ふふふ……ですがオークの魔石であれば十分な値段で買い取ってもらえるのではないかと思います。オークはあれで、なかなか優秀な魔石を持つらしいですし。ですので10階で戦うのが良いのでしょうか?」


 「でもあいつらって微妙なんだよねえ。すぐに突撃してくるから簡単に倒せるし、皆で居れば2体や3体きたって対処できる。もちろんミクの武器ありきだけど、そこまで強い魔物じゃないよね?」


 「鉄製の武器なら難しいんじゃないか? それでもメイスなら十分にダメージを与えられそうだけど、槍は切れ味が必要だしなぁ……」


 「あの筋肉と脂肪ではなかなか刃が入らないでしょうし……。思っているよりも強い魔物ですね。ドラゴン素材の武器の敵ではないようですが」


 「それはドラゴン素材の武器が強すぎるだけで、やはり普通の武器では厳しいと思いますよ、御嬢様。普通の探索者ではオークが試金石となっているようですので」


 「それは聞くな。オークを安定して倒せれば一人前だと。あれらの魔石と肉は高値で売れるので、ハラミやモモなどを切り落とし大きなゴミ袋に入れ、それを鞄などに詰めて持って帰ってくるそうだ」


 「お肉は食べれば無くなりますし、そういう物の方が喜ばれますからね。高価でも一定数にしか売れない物など、持って帰ってきても仕方ありません。それなら消費される物の方が値が下がりにくいでしょう」


 「魔物の中でもアレな魔物ですけど、味は美味しい豚肉ですからね。需要がある以上は売れ続けるでしょう。それにしても、このダンジョンはどこまであるんでしょうか?」


 「あれ? 伝えていませんでしたっけ? ウチのダンジョンは20階まであるそうですよ。ミクは気付いたら<コアルーム>に居たって言ってましたし」


 「それは聞きましたが、20階……。10階でオークならば19階では何が出るのでしょうね?」


 「さあ? 最後の4階は山の地形だって言ってたし、山に出てくる魔物が出てくるんじゃないかな?」


 「山ですか……」


 「そろそろ真面目に練習しましょうか、話ばかりしておっても上達はしませんぞ。今は練習の時です。暇でも、ここはキッチリと出来るようにならねば後に響きますからな? 基礎が出来ていなければ上達など無いのです」



 ジロウエモンに怒られて、慌てて真面目に練習する面々。セリオは適当に見ていただけだが、やっと練習を始めた事に呆れていた。


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