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0467・コンビニと時間停止のアイテムバッグ




 センと一緒に適当に歩きつつコンビニへ。皮の服を着ているのが珍しいのかジロジロと見られるミク。本人は全く気にしていないが、しかし服装が浮いている事は自覚している。



 「浮いているのは、そこじゃないんだけどね……」



 センがそんな事を言っているがスルーし、ミクはコンビニという店についた。妙にこじんまりした店だと思いつつ、ミクは中に入って色々と確認する。どうも小さい何でも屋? みたいな感じだと思っていると、センから注意を受けた。



 「キョロキョロするのは止めて、買いたい物を探そうよ。私は適当にアイスでも買ってくるからさ」



 そう言ってセンが歩いていったので、ミクも歩いていく。アイスという物が何なのか理解したミクは別の場所に行き、ジュース類やお酒類、並びにパンやおにぎりにお弁当なども見て回った。


 そしてカゴを取ってくるや、一気に様々な物を入れていく。カゴ2つがパンパンになるほど入れたミクは、店員に引かれながらも精算し、お金を支払った。そして重い袋も簡単に持ち上げて店を出る。



 「店員が驚いてるけど、私からすれば当たり前だから何とも言えないねー。それよりアイスも山ほど買い込んでたけど、後でお金払うから1個売って」


 「分かった」



 センはガ○ガ○君を食べながら歩いているが、ミクの買っていたアイスを見ていたらしく、欲しいのがあったようだ。何かは知らないが。



 「いやー、チ○コモ○カジャ○ボと○リ○リ君。どっちにしようか悩んだんだよねー。結局こっちを買ったんだけどさー、ミクが買ってるのを見たら食べたくなっちゃったんだよ」



 そんな事を喋りつつ帰り道を歩く。周りから見えない事を良い事に、アイスに【冷却】を使い続けるミク。これで暑い外でも溶ける事無く冷たいままだ。もちろん食べ物も熱くならないように冷やしている。


 はたから見ても分からないが、ミクは無駄に高度な魔法の使い方をしつつ帰っていく。


 北条家へと戻ってくると、ミクはすぐにアイテムバッグに食べ物を詰めていく。そんな中、セリオが何かを食べたいらしいので皿を出し、そこにスー○ーカ○プの中身を全て出す。


 セリオは少し匂いを嗅いだ後、舐めて喜び、そのままアイスを食べるのに没頭していった。どうやらバニラ風味がお気に召したらしい。


 ミクはリビングに置いた熟成機を確認しつつ、アンガーブルの肉は今日は無理だなと諦めた。今は既に夕方を過ぎており、リオが下りてきて夕食を作ると言っているのだ。これでは間に合わない。


 まだ残っているオーク肉を使うらしいのでアイテムバッグから出すと、ある程度薄めに切ってほしいと頼まれた。なのでミクは薄めに切っていき、それを量産する。リオはお味噌汁を作った後、フライパンを温め始める。


 それを見ているとコウジが下りてきて近くを確認、何故か喜び始めた。小さなボトルを見たようだが……。



 「おお、今日は生姜焼きかー! 昨日のオーク肉みたいだし、ガッツリ食べられそう。それは良いんだけど、生姜焼きにしてはメッチャ肉が多い……。いや、嬉しいんだけど、肉祭りって言いたいくらい肉が多くてビックリする」


 「ここまでの量だとお金もそれなりに掛かるけど、オーク肉ならタダだから助かるわ。しかも普通の豚肉より美味しいし。戦った事とか無いから分からないけど、美味しいなら問題無いわね」


 「女性を襲うような奴等だけど、食べると美味しいんだよなー。昨日の焼肉も美味かったし、今日の生姜焼きも美味そう。かなり期待出来るし楽しみだ」



 コウジはそのままリビングに行き、魔力操作の練習を始めたようだ。何故かセンと言い合いをしながらだが。


 それでもコウジは話しながら、しかし着実に循環のロスを減らしていく。まだまだ荒いとはいえ、それでも着実に減っているのは進歩と言えるだろう。その横で、大して進歩していないセン。やはり魔力関係が下手らしい。


 【見切り】を持っているにも関わらず何故か魔力関係には発動しないらしく、今も上手くなる気配を感じない。どうにも下手な方の才能があるんじゃないかと疑い始めるミク。稀にそういう人間種が居る事は知っている。


 そのままリオの料理を手伝っていると出来たので、ササッと運んで食事を始める。セリオも早速食べているが、美味しいのか嬉しそうだ。



 「あー、やっぱりオーク肉って美味い。あんな奴等なのに美味しいとか、色々と納得できないけど美味しいよ。今の内にオーク肉とアンガーブルの肉は確保しておくべき?」


 「解体は出来るけど、熟成がなぁ……。ミクの持ってる熟成機があればいいけど、無いなら肉をここまで美味しく出来ないと思う。この美味しさって、オーク肉だけが理由じゃないんじゃないか?」


 「私もそう思うわ。美味しい熟成状態で終えて、しかもアイテムバッグで時間が止まる。だからこそ、美味しいお肉をいつでも味わえるのでしょうね。如何に反則か、身をもって味わっていると言えばいいのかしら?」


 「それもそれでどうなのかとは思うけど、納得は出来るかな?」



 そんな下らない話をしながらの食事も終わり、各々は部屋へと戻る。ミクもリビングに毛皮を敷き、冷房の魔道具に魔石を追加して寝転がった。レティーとセリオも寝転がり、目を瞑ったり細胞を休ませたりしている。


 ミクは【浄滅】を使った後で瞑想の練習を始めたが、途中で熟成が終わったので起き上がり、中の肉をアイテムバッグに仕舞ってから熟成機を収納。その後は再び寝転がり、朝まで瞑想をしながら過ごす。


 相変わらず手応えがないようだが、最早これで良いと思い始めているようである。



 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



 翌朝。今日はコウジが一番早かったようだが、起きて挨拶をしたミクは、シンクでうがいをして【清潔】で綺麗にする。あっと言う間に終わったのを見て悩んだが、【清潔】を使ってうがいをした後に歯磨きをするコウジ。


 ミクは適当に昨日買った食べ物を漁り、おにぎりを出して悩む。これはどうやって食べるんだ? と悩んでいると、コウジが身振り手振りで教えてくれる。歯磨きをしながらなので分かり難かったが、それでも何とか伝わり、たどたどしくも開けるのに成功。


 ミクは食べながら、こんな物なんだなと納得していた。特に米という物に思い入れも何もないのでそんなものだろう。コウジも何故かお金を持って来て、ミクにおにぎりを売ってくれるように頼む。


 適当に出したおにぎりを渡したミクは、お金を受け取ってアイテムバッグの中へ。そのまま食べていると、リオが起きてきた。ミクとコウジがおにぎりを食べているのを見つつ、歯磨きを始める。


 そのすぐ後にセンも起きてきて、リビングに来る事もなく洗面所へと行ったようだ。ミクは食べ終わった後に水甕を取り出して水を飲み、その後はゆっくりと過ごす。そうしているとセリオが起きてきたので、まずは水を飲ませた。


 適当に食べさせていると、センがやってきてミクにおにぎりを求める。仕方ないなと出すと何故かコウジが取り、センにお金を払うように言う。渋々部屋にお金を取りに行ったセンは戻ってくるなりミクにお金を渡し、早速おにぎりを開けて食べ始めた。


 それを見ていたリオもお金を取りに行き、戻ってくると「アイスがある筈よね?」と聞いてきた。なので有る事を伝えると、とあるアイスの名前を言う。これに過剰反応したのがセンだ。



 「お母さん、ダメ! そのチョ○モ○カジャン○は私が予約してたヤツ!!」


 「そう言われてもねぇ……あら、もう1個あるの? だったら問題ないじゃない」


 「うぅ………」


 「自分が食いたかった物を目の前で食われると、やっぱり納得はいかないよな。分からなくはないけど、おにぎりを選んだのはセンだから諦めるしかない。ま、後の楽しみにとっておけばいいさ」


 「仕方ないかー……」



 そこまでして食べたかった割には、何故おにぎりを選んだのだろうか? 何度考えてもよく分からないミクであった。


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