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0342・第7エリア・9階突破




 1階で何故【獄炎嵐】を使ったかを聞いた3人は微妙な顔となったが、気を取り直して先へと進む。2階へと下りて南西へと進み、3階へと下りると復活はしていなかった。


 なのでそのまま進んでいき5階。ここからは氷の階層である。



 「ここがミク達が言ってた、面倒臭い氷の階層かー。確かに浮いている氷に乗らないと先に進めないとか、いちいち面倒な形にしてあるのね。そのうえ2回壊されたら沈むとか、いったい何を考えているのかしら」


 「嫌がらせじゃないかい? 落として喜ぶというか、落ちた奴を嘲笑あざわらおうっていうのが見え見えだからねえ。碌でもない性格の奴が作ったんだと思うよ」


 「やっぱりそうよねえ。流石に氷に乗らないと進めないようにしておきながら、壊れて落ちるようにしてあるっていうのは駄目よ。流石にやり過ぎだと思うし、命を懸けさせ過ぎでしょう」


 「唯でさえ魔物と命懸けで戦わなきゃいけないのに、コレだからねえ。先へと進むには仕方ないんだろうけど、完全にバカにしてるよ」



 3人からも似たような意見が出た事で、やはりこれは攻略者を嘲笑あざわらう為のものなのだと、改めて思ったミク達であった。


 氷に乗りながら進んでいき、途中で昼食の休憩を行った。トイレも済ませて準備は完了。先へと進む。


 そして2回壊されないと辿り着けない仕様に怒りながらも、一行は9階へと到着した。ここからは誰も情報を持っていないが、それでもこの階層を突破すれば、後はボスを倒すだけである。


 猛吹雪の中、まずはミクが雪を掘っていく。触手を出して一気に雪を掘り出し、適当に後ろに放っていると棒を発見。しかしそれだけではないだろうと探すと、棒は全部で6本もあった。


 それも階段から見て前を北とした場合、北西、北、北東へと向かっているのが分かる。ミクが悩んでいると、アレッサ、ティア、セリオが棒の間に立ち、壁が作られてしまった。


 ミクとしては1ヶ所ずつ攻略した方が良いのかと思っていたのだが、一度に作られてしまったので諦め、北西から順番に攻略する事を提案。全員が了承したので、まずは北西へと走る。


 行き着いた先には<ユキフラシ>がおり、皆は一斉に攻撃を開始。またもや近接組と遠距離組に分かれて攻撃する。1階の戦闘で慣れたのか、上手く切ってバラしていくシャルとカルティク。


 ミク達は既に慣れているので切り裂いていき、今回はし掛かりも無く倒す事が出来た。代わりにイリュもセリオも狙われたが、それは仕方がないだろう。【火球】を連射していたのだし。



 『それにしても、ちょっとやり過ぎだと思うわよ? さっきの触手、完全に私とセリオを狙い続けてたじゃない!』


 『そうだったね。おかげで走りながら魔法を使う事になったよ。難しかったのは最初だけだったからいいけどさー』



 ブツブツ文句を言っているものの、それでも1階よりは苦労をしていないし危な気も無かった。そんな戦闘を終えて階段まで戻り、次は北東へと進む。何となくだが、真っ直ぐ北は最後だと思っている全員。


 再び<ユキフラシ>と戦い、今回もし掛かりが無く倒した面々。近接にとっては楽だが、遠距離から戦っている1人と1頭は大変である。それでもし掛かりが無いなら安全なので、受け入れるイリュとセリオ。



 『まあ、前で戦ってる貴女達がし掛かられて下敷きになるよりはマシだけどね。それでもあの雪の連射は止めてほしいわ。流石に逃げないと生き埋めだもの』


 『そうしてると今度は僕の方を向くんだよ? 追い駆けられながら走って魔法を使うのも面倒だし、何か良い方法はないかなー?』



 後1回だから我慢してほしいとなだめつつ、階段へと戻って北へ行く。最後の場所には何と、<ユキフラシ>が2体並んでいた。呆れる一行は一旦戻り、どうしたものかと話し合う。



 「2体同時は厳しいよ。流石にシャレになってないというか、殆ど接近状態だったろう。あれ、絶対に片方を攻撃してると、もう片方も攻撃してくるよ? 場合によってはし掛かってくるかもしれない」


 「そうなったら相当ヤバいわ。あの魔物は平気かもしれないけど、私達はし掛かられたら、ミク以外死ぬしかないじゃない。流石に厳しすぎるわよ」


 「全員が魔法を撃つ? それなら雪が飛んでくるだけで済むと思うけど……代わりに両方から飛んでくる可能性が高い」


 「あれを両方相手にするのは相当面倒よ。唯でさえ回避するのが大変なのに、それが両方から飛んでくるのは流石にね……」


 「全員で魔法攻撃を加えたらバラバラに飛んできそうよね。壁まで後退しても関係なく雪を飛ばしてくるでしょうし、壁の間にある通路が雪で埋まるだけね」


 「盾で防いでも埋まるだけで意味はないし、本当にどうしたものかしら? 魔力の消費が多い魔法は使いたくないんだけど……あら? ミクに教えてブッ放してもらえば良くない?」


 「それで思い出した。私イリュに魔法陣を教えてほしかったんだった。頼める?」



 イリュはOKを出し、ミクが出した紙に魔法陣を書き記していく。あくまでもイリュが知っている魔法ではあるが、それでも【双炎柱】や【爆熱球】に【豪炎射】も覚える事が出来た。


 アレッサもティアもセリオも覚え、ついでにシャルとカルティクも覚える。【爆熱球】の魔法陣が一番難しいが、使えそうなのはむしろ【豪炎射】であった。


 【双炎柱】は二つの炎の柱を作り出し、それが前へと進んで行く魔法だ。しかしこの魔法、魔力消費が激しく、更には移動速度が遅いという難点がある。逃げれば済む魔法なので、そこまで有効活用できない魔法と言えるだろう。


 次に【爆熱球】。これは炎の玉を生み出し、それを相手にぶつける魔法だ。【火球】と違うのは着弾点が爆発し高熱を広げる事。なので破壊力としては高いものの、味方に被害が出やすい魔法となる。


 最後は【豪炎射】。これは魔力を供給する限り、炎を放射し続ける魔法だ。何処ぞの青い星では火炎放射器という物があるが、それと同じような効果の魔法となる。


 色々と魔法のレクチャーを受け、ミクが遠くから魔法を撃ち込む事を提案する。他のメンバーは壁の中で、ミクは外に出て魔物に魔法を放つ。1体を倒したら、残りの1体は全員で倒す。そういう作戦に決まった。


 ミクは壁の間で待っている味方から遠ざかり、自分にしか雪が向かない位置まで進んでから魔法を放つ。折角なので魔力を多めに篭めようとしたのが悪かったのだろう、放った【爆熱球】は大爆発を起こした。


 ドゴォォォォン!!! という音と共に熱風が周囲に広がり、吹き抜けていく。風が速いのと、一瞬なのでそこまで被害が出なかったが、爆心地の<ユキフラシ>は一撃で半分以上が炭化しており、もう1体も瀕死だった。


 他の仲間達は壁で助かったが、まさかこれほどの威力になるとは思ってもいなかったミク。死に掛けのまま放置するのもよくないと思い、【豪炎射】で焼き払って始末。こちらの方が被害が少なかったと、今さらながらに思うのだった。



 「最初から【豪炎射】を使っていれば良かったと思うけど、とりあえず倒せたら良しとしましょ。文句言っても進まないし、今はボス前に移動する方が先よ」


 「こっちよ、こっち! <ユキフラシ>の下に階段があるわ!」



 厄介な場所にあったものだが、誰かさんが簡単に倒してしまった為、こちらも簡単に見つかったようだ。


 その階段を下りると真っ直ぐの通路があり、豪華な扉が見えて「ホッ」とする一行。どうやら戻る階段があるのは第6エリアだけのようだ。


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