表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
334/1113

0329・第7エリア・7階




 階段を下りて6階に着いたミク達は、またもや氷が浮かぶ場所へと出た。今度は東西南北に1つずつあり、どれが正解かはサッパリ分からない。悩むミク達は、とりあえず昼食にするべく食事にした。



 「氷の世界に居ながら暖かい物が食べられるのはありがたいけど、ここまで氷とか寒いのばかりだと嫌気が差してくるわねえ。挙句の果てには氷に乗って移動だし。考えた奴は絶対に頭がおかしい」


 「分かります。攻略する者の事を考えていませんよね? 絶対に適当に考えたというか、楽しそうに嫌がらせを考えたんだという事が分かります。あの転移地獄しかり、今回の氷しかり」


 「落ちたら助からないというのは、確かに罠としてはすこぶる厄介だと思う。壊されないと分からないし、壊されたら沈む可能性が上がるしね。まずは壊されないままに進んでみようか?」


 「そうね。まずは壊されないように進んでみて、戻ってくるようなら1度壊されてみましょうか。ただ、1回とは限ってないと思うのよね。もしかしたら複数回壊されるかも」


 「例えば、2回目だけ壊されなければ突破できないとかでしょうか? 1回目の魔物は倒し、2回目だけ壊されなければ突破できない……。そんな厄介な形かもしれませんね」


 「考え出したらキリが無いけど、それでも正解ルートを導き出さないと、どうやって攻略したか説明できないしさ。結局は誰でも攻略できる方法で突破するしかないよ」


 「仕方ありません。攻略方法を問われても困りますし、真面目に進むしか道は無いですね」


 『ごちそうさま。美味しかったけど、もうちょっとお肉が欲しい』



 そう言うセリオにミクが干し肉を渡すと、美味しそうにかじっている。それはいいのだが、ミクはトイレについて行かなければいけないので、セリオを抱き上げてついて行く事にした。


 といっても、上の階に上がって氷に丸い穴を開けるだけである。後は階段のところでゆっくりしていればいい。終わったら戻ってくるので、交代で次の者に用を足させる。それが終われば6階の攻略だ。


 まずは北の氷に乗り、トドのような魔物が乗ってくるのを散開して待つ。今回はセリオの所に来たが、セリオは角で引っ掛けて海に投げ込んだ。それ以降、氷に乗ってくる事は無かったのでアレでもいいのだろう。


 その後は乗ってくる事も無く、元の場所へと戻ってきた。それぞれ東も西も南も同じ結果になった為、今度は北に乗って壊させる事に。


 中央に乗っているとトドの魔物が乗ってきたので壊させる。そのまま待っていると、いきなりもう1頭乗ってきたので、慌ててミクが触手で刺し殺した。狙いをあやまたずに脳を穿ったので一撃で即死。すぐに収納する。



 「予想通りに2頭目が来たわね。最初に乗った時に1頭しか来なかったから、あくまでも可能性として言ったんだけど……」


 「ええ。ですけど、良かったのかもしれません。1頭目を倒して2頭目を見逃すという形は無いようですので。1頭目に壊させないと2頭目が出てこないという事は、ある程度の形に絞れます」


 「そうだけど、面倒臭いね。落ちない為には1つずつの氷で試すしかない……というか、本来の攻略法ってコレじゃないの? これなら落ちなくても済むだろうしさ。ただし時間は掛かるだろうけど」


 「あー、落ちたくなければ時間を掛けろと。厄介な事をしてくれるわねえ、まったく。1つずつ攻略していかなきゃいけないんだろうから、仕方ないって諦めるしかないかー」


 「ええ。それでも落ちるよりマシです」



 入り口の所へ戻ってきたので、東の氷に乗る。こちらも2頭目が出てきたものの倒し、そのまま乗っていると入り口へと戻る。次は西の氷に乗り、再び同じように2頭目を倒す。すると別の場所の氷に着いたので降りる。


 その場を調べてみると階段を発見。しかし、南をまだ調べ終わっていない。困ったミク達は、階段を下りて先へと進む。7階も同じような場所だったが、すぐに上に戻ると、乗ってきていた氷が消えていた。



 「ちょっと待って、乗ってきた氷が消えてるって、どうやって帰ればいいのよ。これって進む事しか出来ないって事!?」


 「待ってください、あちらに乗れそうな氷があります。あれに乗って戻るのではありませんか?」



 ティアが指差す方向には確かに乗れそうな氷があった。行きに乗った氷より少し小さいのだが、確かに乗れそうな氷だ。ミク達がそれに乗るとスーっと進みだし、入り口へと真っ直ぐ進んで接岸。あっさりと戻る事ができた。


 今度は南の氷に乗り、1頭目に壊させて2頭目を倒す。その結果、入り口に戻ってきた。今度はミクのみが乗り、1頭目にも2頭目にも壊させる。すると氷全体にひびが入り、氷が割れて沈む結果となった。


 ミク自身は危なくなったらピーバードの姿で戻ると言ってあったので、アレッサもティアも心配はしていない。それよりも、やはり氷が沈む結果になったかと呆れている。ここまで凶悪な仕様は無いだろうと。



 「おかえりー。それにしても凶悪すぎない? この階層」


 「予想した通りに沈みましたから、おっしゃりたい事はよく分かります。幾らなんでもアレは酷いと言わざるを得ません」


 「せっかくだから今の内に他のも確かめておくよ。防寒具を着るのが面倒臭いし」



 実は今のミクは下着姿なのだが、他に見る者もいないので気にしていない。そもそも肉塊は見られても気にしないのだが、周りが五月蝿いので気にしているに過ぎない。そんな格好のまま東の氷に乗る。


 その姿を呆れながら見ていたアレッサとティアだが、結果を見て更に呆れた。何故なら全て2頭目で沈んだからだ。これもミクが確かめたから呆れる程度で済ませられるが、自分達であれば死んでいるのだから堪ったものではない。


 そういった恐怖のようなものも持ちつつ、ミクを労った2人は服と防寒具を着るように言う。ミクは仕方なく着込み、階段を上がってすぐに降りる。氷が復活しているのを確認したら西の物に乗り、階段まで進むのだった。


 そして7階。今度は北に2個、南に2個という形で氷があったが、やる事は何も変わらない。乗って魔物を始末し、そのまま乗っているというものだ。これは全て入り口まで戻ってきた。


 次に1頭目に壊させるのだが、これも戻ってくるという結果に。嫌な予感がしたミクは自分だけで乗って確かめるが、4つ全てが2頭目で壊されて沈んだ。ピーバードの姿で戻ってきたミクをねぎらいつつ悩む2人。



 「これってどういう事? 2頭目が来て壊したら氷は壊れる。でも1頭目だと戻ってくる。ついでに1度も壊させなくても戻ってくる。なら正解は氷じゃない?」


 「ですが氷に乗る以外は無さそうですよ? 棒も立ってませんし、何より怪しい物がありません。氷の大地があるだけです。上の階みたいに掘ると、おそらく海に落ちるかと……」


 「同じ氷に2回乗る? それとも何処かの氷を壊してから乗るとか? 色々なパターンが考えられるから、とにかく試すしかないね。ここの正解が分かったら帰ろうか」


 「そうね。それにしても、5階から先が厄介すぎない? ここまで面倒だとは思わなかった」


 「誰も思っていないと思いますよ。幾らなんでも酷いとしか思えません」



 その後も色々と試した結果、南の右の氷を1度壊し、南の左に乗れば階段まで行ける事が判明した。北の2つの氷は一切関係が無かったので、惑わす為に設置してあっただけだと判明。


 腹立たしさを抱えながら、でも今日は終わりなので解放された気分で帰る3人と1頭。それほどに疲れたようだ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ