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0307・第7エリア1階の隠し通路発見




 「それにしても、入り口からあの階段までの目印、本当にどうしようかな? 目印になりそうな物が何も無いんだよねー。この辺りにも見当たらないし、いったいどうやって進む方角を見出せばいいのか……」


 「あのよく分からない気持ち悪いのを倒せば、一週間ぐらい復活しないなら、その間に色々と確認できるとは思うけど……だからといって目印があるかどうかは定かじゃないし、無いと進むのも戻るのも大変だよね」


 「どうしたものかと困りますよね。ミク殿は生命力を感知していましたから、おそらく気配でも見つかるのだとは思いますので、【気配察知】持ちと来れば攻略出来るとは思いますが……。ですが撤退する場合はどうしたら良いのでしょう?」


 「そもそもさ、今回で4回目だよ? 今までだってミクの御蔭で戻れてるわけでさ、それが無かったら詰んでるんだよね。迷って迷って遭難するしかない訳だし、いったいどういう風に攻略するのが正しいんだろう?」



 雪の部分を歩くものの、猛吹雪が無くなったからか汗を掻いている2人。おそらく【獄炎嵐】で気温が上がった所為もあるのだろう。それはともかくとして、目印を探して歩く3人と1頭。しかし、それらしき物は見つからなかった。



 「うーん………どこにも無いなー。そもそも目印なしに攻略してる私達がおかしい訳で、攻略の事を考えるなら、何かしらの目印を見つけるまで動かないよねえ」


 「目印も無く猛吹雪の中に出れば遭難するのは確実です。偶然にも軟体生物を見つけられましたが、次も同じように運良く見つけられるとは限りません。出来れば今の内に調べておきたいですね」



 そんな話をしていると入り口の魔法陣まで戻ってくる事が出来た。どうやら階段までは遠くないようである。猛吹雪だからこそ時間が掛かっていたのであって、あの吹雪が無くなればこんなものらしい。



 「さて、ここから見通しの良い間に見てみるけど、真っ直ぐ続いてるだけで何も無いんだよねー。だいたい目印があったらとっくに見つけてるし、それを利用して進んでるよ」


 「そうですわねえ。だからこそ私達は無駄に色々な方向を調べたのですから。階層の端まで行って戻る事になりましたし、それを3回もしましたよ。本来ならそんな事をする必要も無い筈なのですが……」


 「誰でも攻略できるようになってる筈なのよ。だってスキルが無い者達も居る訳だし、必ずスキルが無ければ攻略できない事は無い……って何やってんの?」


 「入り口の魔法陣近くに、何か埋まってないかと思って。ここから動かなくても見つかる目印ってなれば、この近くにしかないでしょ。上は無いんだから、後は下しかないと思ってさ」


 「まあ、言いたい事は分かるんだけど、雪のし………なにそれ?」


 「何でしょうね? 丸い何かが見えてますが……なにやら硬いです」



 雪の下から出てきたものをティアが触るも分からず、それを避けてミクは更に触手で掘り進めていく。ひたすら掘った結果分かったが、その2つの物に、ミクもアレッサもティアも呆れていた。



 『なに、この2本の棒? 何かの意味があるの?』


 「あー………セリオ、その2本の棒の間に立ってみなさい」


 『えっ、棒の間? 別にいいけど、なに、ふあああああああ!!!』



 セリオが2本の棒の間に立つと、左右から土の壁が競り上がって道が作られ、1つの方向に進む事が出来るようになった。そう、あの軟体生物の居た方角へと壁が伸びていっているのだ。



 「こんな物が隠されてたなんてね。確かにコレを使えば一直線に行けるでしょうよ。おそらく向こうにも同じ物があった筈、どこまで続いているかは知らないけど、入り口近くを掘ったら出てくる訳ね」


 「でも、これはズルいような気がします。わざわざ隠してありますし、そう簡単には見つけられませんよ? 現に、ようやく見つかったくらいなんですから、流石にコレは……」


 「言いたい事も気持ちも良く分かるけど、見つかっただけ良かったとするしかないわね。今日はコレを見つけただけで終わりとしましょう。もう疲れたから、帰りたいし」


 「そうですわね、私も気が付けば結構疲れているようです。早く帰ってゆっくり休みましょうか」



 2人は本当に疲れているようなので、入り口の魔法陣に乗って脱出する。外に出たら真っ直ぐ<妖精の洞>に戻り、防寒具を脱いで涼みながらゆっくりと休む。気力が回復したら、次は探索者ギルドへ。


 解体所で狐3頭と狼3頭の売却金を受け取り、さっさとギルドを出た。1人小金貨1枚と大銀貨2枚に分けたら受け取り、宿へと戻る。今日はつけてくる奴も居ないらしい。


 宿へと戻るも、夕方にはまだ早い時間なのでゆっくりと休みたいのか、アレッサとティアはベッドに寝転んだ。セリオは本体空間に行き、中を走り回っている。


 最近ちょっと運動不足のようで走りたいらしく、その後にミクが用意した肉の壁にぶつかっている。体当たりをしたり、思いっきり頭から突っ込んだりだが、成獣状態であるにも関わらず肉の壁はビクともしない。


 流石だとは思うが、だからこそ楽しそうに何度も何度も突撃していくセリオ。運動不足とストレス発散の為に何度も受け止めるミク。といっても、ミクにとっては微笑ましいレベルのパワーなので笑って済ませられる程度である。



 ◆◆◆


 十分に走り回り、満足するまで突撃したセリオはスッキリしたようで、今は横になって息を整えている。たまには動物らしく突撃なりなんなりしたいだろうし、それがストレス発散になるなら良い事である。


 そもそも本体空間なら好きに暴れられるのだし、誰にも迷惑を掛ける事は無いのだ。セリオも安心して遊び回れるだろう。それに鍛えたら成長する体なのだから、運動をする事は正しい。


 そんな事を思いつつ、息を整えながらも笑顔のセリオを見守っているミクであった。


 十分に休んだセリオを本体空間から出すと、夕方に近かったので2人を起こし、食堂へと移動して行く。2人は眠たいのか頭が左右に振られているが、倒れない限りは大丈夫であろう。


 注文をしたミクは、大銅貨12枚を支払い席に着く。2人も席に座ったものの、どうしても我慢出来ないほどに眠いらしい。今日一日色んな事があって疲れたのだろうが、ここまで眠たいのは狐の毛皮を敷いていたからだろうか?。


 快眠が出来る代わりに、途中で起こされると耐えがたい程に眠たくなる……とか? 何となくであるし適当でしかないが、可能性としては無い訳じゃないなと思うミク。


 料理が運ばれてきてからもボーッと食べているが、本当に眠たいらしい。思っているよりも疲れたのか、攻略の目処が立って、精神的に安堵したのか。おおよそ、その辺りであろう。


 結局、食事が終わるまでシャキっと目を覚ます事はなく、食事後は部屋に連れて行くとすぐにベッドに横になった。一応2人のアイテムバッグから毛皮を出してやり、綺麗にしてから寝かせてやる。


 ミクも毛皮を敷いたらレティーとセリオを寝かせ、後は寝転がって瞑想の練習を開始。そのまま深夜を待つのであった。



 ◆◆◆



 深夜。ミクはベッドから出ると、ムカデの姿になって外へ出る。そのままダンジョンまで行ったミクは、オークの姿で第7エリアへのショートカット魔法陣に乗る。


 中に入ると猛吹雪は無く、隠し通路を出した状態のままだった。ミクはそちらとは真反対に進んで行く。【身体強化】をして一気に走って行く為、おそろしく速い。


 ミクがいったい何をしているかと言うと、魔道具探しだ。あの通路を出して移動した場合、真反対を始め、それ以外の方角はおざなりになるのではないかと考えた。


 となると、そこに何かを隠しているのではないか? その予想を立てるのは別におかしな事では無い。調べるかどうかは別だが。


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