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0243・第6エリア考察と雑談




 宿に戻ってきた6人は少し早いものの、夕食をとる事にした。小金貨を1枚渡して好きに注文させ、気ままに飲み食いする事に。酒も取り出して各々勝手にコップに注ぎ、好き勝手に飲んでいく。



 「ぷはぁ!! それにしても何だい、あのクソッタレなエリアは!? 今までと違い過ぎるだろう! あんなメチャクチャなダンジョンなんて聞いた事が無いよ。いったい誰が作ったか知らないけど、嫌がらせが過ぎるだろう!!」


 「本当にね。まるでおちょくられてるような気分よ。今日だけでいったい何度、2階から9階を往復したか分からないわ。いい加減に疲れてたっていうのに、必死になって歩いたのよ? それが全部無駄って!」


 「あれは最悪だったわね。本当に碌なもんじゃないけど、世界最高難易度ではあるよ。もちろん、やっかい的な意味で」


 「それはそうですけど、何がしか引っ掛かるものはあります。あれだけの階段があって、全て同じところに戻される……というのも流石におかしいですし、更に9階は全て調べました。それでも足りないというのは……」


 「でも現に足りてないだろ? 階段が全部間違ってたんだからさ。仮に中央を全てぶっ潰せっていうなら、とっくにぶっ潰してるし、流石に中央を全て攻略は厳しくないかい?」


 「全てかどうかは分かりませんわ。もしかしたら鍵は9階ではないのかもしれません。それ以前の階層で何か忘れているのではないかと……。そもそもあれは本当に9階なのでしょうか?」


 「あれー? ……もしかしてわたし達、9階だと勝手に思い込んでた? 実はあの階層そのものが間違いルートなのかも」


 「なら8階で間違えてるって事かい? それともその手前から間違えてる? ……1つ1つ考えていった方がいいね」


 「まずは1階。中央に蜂の巣がありますし、間違えようがありません。ここはショートカット魔法陣から入ってすぐです」


 「次に2階。そもそも1階には階段が1つしかない。だから間違えようがなく2階だね。ここも中央に蜂の巣と花畑がある。そして階段は1つで3階……だと思う」


 「3階も再び蜂の巣と花畑が中央にあって、階段は1つしかない。ここも下って4階。着いた4階は中央に赤いゴブリンの集落があってゴブリンのボスがいた。ここも階段は一つしかなかった……わよね?」


 「階段は1つだったと思うけど、ボスの屋敷の地面の下に石板が埋まってたね。魔物の意思を示してくれる石板。レティーには意味がないけど」


 「………他の集落の地面って調べたっけ? 手分けして探したけど、わたし地面を調べた記憶が無い」


 「心配要らないよ、あたしも無い。っていうか地面なんて汚い雑貨とかが転がってただけなんで、碌に調べたりなんてしてないよ! まさか雑貨で何かが隠されてた?」


 「………明日、もう一度調べましょう。あの集落は確かに怪しいわ。異様な程に魔物の数が多いし、猪に乗って突撃とかしてくるもの。……もしかして、ミクが見つけた石板で魔物から話を聞く? いえ、流石にそれはないか」


 「どんどんと深みに嵌まってるって言うか、思考の迷路に迷い込んでる気がするよ。一度怪しいと思い始めると、何でも怪しく見えちまうからねえ。しっかし、思ってるよりも適当にしか調べてなかったみたいだ」


 「確かに地面の下なんて調べないもの。何でミクは地面の下を調べようと思ったんだっけ?」


 「色が違ってたんだよ。あからさまに掘り返した跡のように、そこだけ土の色が違ってたんで怪しいって思ってね。明日になれば復活してるだろうから、今度は燃やさないでくれる?」


 「流石に集落に何かある可能性があるんだから、燃やし尽くしたりしないわよ。適当に合口で切れば良いんだし……って、ウエストポーチが手に入ったんだから、長柄も好きに持てるじゃない。ティアに見せてた武器のどれか頂戴」


 「あっさりと言うねえ。あたしは剣があるから別にいいし、面倒なら盾とメイスで戦うから長柄は要らないね。むしろぶん殴った方が早いしさ」


 「私はミクから槍を受け取ってるから要らないわね。今まではちょっと使い難かったけど、これからは使いやすいし、すぐに取り出せるから」


 「イリュに渡すなら戟かな? 横刃はツルハシみたいに使うか、それとも相手の首を引っ掛けるように使えばいいよ。穂先は槍型だから突きがメインかな? どっちでも戦えるから上手く使って」


 「了解。なかなかに面白そうな武器だし、これでゴブリンどもも始末しやすいでしょ。脇差とやらで切ってもいいし、たまには私も乱戦で真面目に戦おう。明日復活してたらだけど」


 「そういえば蜂と同じく復活していない可能性があるんだったね。ま、復活してないなら楽でいいし、してたら殲滅すりゃいい。あたし達にしたら特に難しいことでもない」


 「それはそうなんだけど、それでも復活はしててほしくないわね。もし1日で復活するなら、普通の探索者はいったい何チームで行けばいいのか分からないじゃない?」


 「でも、それぐらいの実力が要ると言われたら、普通の奴等も返す言葉が無いだろうさ。実際、エリアを進む毎に大変になっていくのは当たり前の事だしね。それを突破できなきゃ進めないのは、最初から変わらないよ」


 「まあ、そうだけどね。それでもアレはちょっと……数が多すぎる気はするのよ。物事には限度があると思うわ。少なくとも最初の1回だけとか、合同チームが1度調査したら後は大丈夫っていうような……」


 「そういう情報が、あの集落の中の何処かにあったのかもしれないわね。カルティクも言いながら気付いたんでしょうけど、それなら分からなくもないのよ。1度倒してしまえばいいと」


 「それだけじゃないよ。わたし達はあのまま殲滅したけど、森まで引っ張っていけば各個撃破できたでしょうしね。そうやって地形を上手く使って戦えばいいだけかもしれない」


 「魔物の集落を攻めて追い駆けさせ、森の中で殺害。また集落に行って誘き出してを繰り返すと。確かにその方法なら、そこまで大群の利は無いかな?」


 「色々な方法で戦えという事でしょうか? 相手の方が数が多いなら、正面から戦う必要は無いと」


 「まあ、それも戦いだし、探索者なんて基本的に少ないからねえ。とはいえ、そんな少人数を元にダンジョンが作られてる訳じゃないし、難しいところさ。そもそも何人が適正かなんて分からないんだ」


 「えっ!? そうなんですの?」


 「そりゃそうさ。そもそも人数を掛けすぎると儲からない、少なすぎると厳しい。そういう理由で、各々が勝手に調整してるだけだからね。実際には、そもそも適正人数かどうかすら定かじゃないんだよ」


 「攻略に苦労してても、実際にはダンジョンを作った者の想定よりも少ない人数の可能性もあるのよ。極めて古い時代からダンジョンは存在するのだから、そもそもどういう想定だったかなんて分からないわ」


 「今よりも遥かに人間種が弱かった時代にだってあるのだから、本来なら相当難易度が高い筈なのよね。そんな古い時代には、エクスダート鋼どころか、ドリュー鉄すら無かったのだし」


 「そんな程度の装備でも、魔物が狩れて食べ物が手に入るなら、何でも良かったんだろうけどね。いつの時代からダンジョン攻略だと言い出したのかは知らないけど、かつては食料を手に入れる場所でしかなかった筈なんだよ」


 「そう考えると、ダンジョンの深さは変わっているのでしょうか? それとも難易度が変わってる?」


 「そういうのは聞いた事があるわね。かつての時代とは違っているとか、食べ物が無くなっているとか」


 「流石に地形までは変わったりしないだろうけどね。おっと、アレッサの方が今日は先かい?」


 「よっぽどだったからか、結構なハイペースで飲んでたわよ?」



 アレッサが撃沈した為、ミクはお姫様抱っこで運んで行く。ついでにティアも食事を終わらせ、そのまま部屋へ。2人を綺麗にした後でベッドに寝かせ、ミクも寝転がって瞑想の練習を行う。


 ティアが寝たら本体空間へと連れて行き、今日の睡眠学習を始めるミクであった。


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