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1045・ダンジョン脱出と探索者ギルドにて




 Side:ファーダ



 俺達は47階の事を考えるのは止め、そのまま進んで行く。特に気にする事無く進み、最高記録をさっさと更新して50階。ボス扉の前で少し休憩をする。適当に休んだら中へと進入。出てきたのは巨大なスケルトンだった。<がしゃどくろ>と言えばいいのだろうか?。


 俺は即座に【浄滅】を使ったが、その一撃で<がしゃどくろ>は消え去ってしまい、その後にドロップアイテムが出現した。ノノやセリオからジト目が向けられたが、おそらくレティーも向けてきているだろう。



 「「「………」」」


 「お前達が言いたい事も分からなくはないが、まさか一撃で終わるとは思わんさ。あの<アーククラス>の王ですら到達出来なかった階層のボスだぞ? もっと強いと普通は思うだろう?」


 「……まぁ、分からんではない。そして出てきたのは黒い骨と赤い骨と白い骨か」


 『黒い骨はそのままだけど、赤い骨は槍みたいに尖ってるし、白い骨は片刃の刃物みたいになってるね?』


 「黒い骨は棍棒、赤い骨は槍、白い骨は剣の大きさの鉈ですかね?」


 「そのような感じであるな。となるとここでは武器が手に入るのか? ……ふむ。これは思っている以上に硬いぞ。いったい何の骨で出来ているのだ?」


 「ダンジョンが用意している物だろうから、疑問に思っても仕方あるまい。使えるなら問題ないのだから、持って帰ればいい。所詮は提出せずに持っておく物だからな」


 「まあ、そうだな。適当に使ってみるか。どこまでのパワーに耐えられるかも調べる必要があるしな」



 俺達はボス部屋を出ると、扉に手を触れて戻る。そして再びボス戦を始めるのだが、このボスは極めて面倒な相手だった。何が面倒かと言えば、ひたすら骨が飛んでくるのだ。


 この<がしゃどくろ>は自分の骨を投げつけてくるうえ、その骨は自動で元の場所に戻っていき、再び<がしゃどくろ>が投げてくるというパターンの繰り返し。そのうえ骨は簡単に壊れるのだが、壊してもくっ付いて元通りに戻る。


 つまり、倒すには【浄化魔法】を使って浄化するしかないのだ。ここまで誰も来れてないから良かったものの、来ていたらあの王でも全滅していたかもしれん。他に倒す方法はあるのかもしれんが、俺達は見つける気にもならなかった。


 何故なら圧倒的に【浄化魔法】の方が早く、簡単にボスを討伐出来るからだ。それと、このボスはどうやら完全にランダムらしく、二回目は黄色い骨と何かの壜が出てきた。黄色い骨は先の方にトゲトゲが付いた棒みたいになっている。


 そして壜の方を開けて指を入れて解析した結果、これも<若返りの薬>の一種である事が判明。面倒な事になったなと思いつつ、しかしガイアで手に入った薬と比べて明らかに効果が違うのが分かる。


 おそらくだがこの薬、極僅かに若返らせる効果しかないと思う。少なくとも若返る事は間違いないし、毒性も一切無い。ただしどれぐらい若返るのかと考えると謎だ。10歳ぐらいなのか、それとも100歳ぐらいなのか、または半分ぐらい若返るのか。その効果は謎だな。


 色々と考えたが、面倒になった俺達は周回をせずに51階へ。そこで見たのは火山と大量のドラゴンだった。真っ赤な鱗だから火竜か? それはともかく数が多いな。俺達に熱さなど効かないが、数が多くて厄介だ。


 俺達は一旦見なかった事にし、<がしゃどくろ>をもうちょっと周回したら帰る事にした。ここで出る物も色々とありそうだしな。


 …

 ……

 ………


 20回周回したところで止めたが、手に入った物は様々にあった。骨で出来た鎧とか篭手に兜まで出て、何故か一式が三つ揃ってしまった。そのうえ壜ももう一種出て、こちらは怪我を治す薬である事が判明。それも、おそらくだが<再生薬>だと思われる。


 つまり失われた手足などを再生させられる薬だが、これは確率が高いのか4本も出ている。ちなみに<若返りの薬>は一本だけなので、如何にレアかがよく分かるというものだ。ま、俺達はこの状態で一旦帰る事に決め、レティーとセリオを本体空間に入れると一気に進む。


 特に30階からの断崖エリアが面倒なのだが、40階からの墓場エリアも十分に面倒臭い。俺とノノは一気に飛んでいき、姿を隠しながら10階のボス部屋の先まで戻ってきた。そこで人型になるのとレティーとセリオを出し、ボス部屋の扉に触れてボス前へと移動する。


 後は洞窟の中を走って戻ればダンジョンの外だ。俺達が戻ってきたのはちょうど昼前だったらしく、さっさと解体所へ行き獲物を一気に出していく。



 「おいおいおいおいおい、こりゃあワイバーンじゃねえか! お前さん30階を越えたのは分かるが、ちょっと多すぎるだろうがよ!?」


 「これでも10頭で済ませたんだが? 本当ならもっと獲ってくる事は出来たぞ?」


 「正気かよ!? とんでもねえな、お前さん達!!」



 驚きながらも木札に記入されたので、俺達はそれを受け取って王都の方へと戻る。前回は木札を奪おうとする阿呆が居たが、今回出したのはワイバーンだからか全く絡んで来ないな。


 ワイバーンを倒せる実力者には喧嘩を売らないって事だろうが、その態度こそがザコの証だと分かってないようだ。


 そんな事を考えつつも歩いて戻り、王都の中に戻ったら食堂に昼食を食べに行く。適当に注文して食事にし、それが終わったら探索者ギルドへ。中に入って受付嬢の所へ行こうとすると、前を塞ぐ奴等が現れた。


 またか、この阿呆どもは。



 「少々お待ちを! 我らはドラグール公爵家の者ですが、貴方は公爵家の遣いに対して暴力を振るいましたね?」


 「何だ、また言い掛かりをつけてくるゴミか。鬱陶しい。さっさと退け」


 「ほう。我らがドラグール公爵家の者だと分かっていてそのような「鬱陶しい」態度を」



 俺達の前を塞いだのは三人だったが、そいつらに殺気を浴びせるとあっさり気絶した。相変わらず鬱陶しい奴等だ。



 「殺気程度で気絶する愚か者を寄越すなど、公爵家の遣いというのは随分と質が悪いらしい。ダンジョン前の阿呆もだが、弱過ぎる癖に何を調子に乗っているのやら」


 「弱いからこそ公爵家などという看板にすがらなければ話も出来んのだろう。無様に過ぎるが、その程度なら致し方なし。こんな者を遣いにするぐらいだ、公爵家と言っても大した事は無いのであろうよ」



 そんな事を言いつつ受付嬢の前に行き木札を提出。それと共に30階と40階のボスのドロップアイテムも置く。



 「こ、これは大蜘蛛の糸車と、天馬の馬肉!! 40階のボスを突破したのですね!?」


 「ああ。両方共にそこまでの強さでは無かったのでな。大して苦労もせずに終わったぞ」


 「凄い! 大蜘蛛の槍は滅多に手に入りませんし、天馬の尻尾なんてそうそう出る物じゃないのに……。凄く運が良かったんですね!」


 「そうなのか? ならそうなんだろう。俺達は初めてだから、イマイチ分からん。それよりも早くランクアップの手続きをしてくれ。それと金銭だ」


 「あ! すみません、すぐに!」



 そう言って受付嬢は奥に行ったが、その後にこちらに近づいてきたヤツが居る。ハッキリと悪意を示しているから、碌でもないヤツなのは既に判明済みだ。それも二人だが、やはり助けるのでは無かったな。



 「やあ、随分と素晴らしい実力者じゃないか。ウチの者を気絶させたのは許してやるから、我が家に仕えろ」


 「寝言は寝てから言え、クソガキが……! 今すぐ殺すぞ」


 「!?」



 殺気をぶつけてやったら一瞬で気絶し後ろに倒れた。頭が悪すぎて相手をする気にもならん。



 「バカは何をやってもバカだな。救い様が無い。先ほど公爵家の名を出しても何の意味も無かったのを見て無かったのか? 公爵家の自分が出ればどうにでもなると思ったのかは知らんが、どちらにしてもマヌケに過ぎる」


 「あの、申し訳ございません。毒を治していただいて、ありがとうございました」


 「気にする必要は無い。あの時にも言ったが通行の邪魔だったから治しただけだ。普通は安全な所に連れて行ってから治療するものだが、そんな事もせずに通行の邪魔を当たり前の様にしていたのでな。だから退かしたかっただけだ」


 「公爵家相手に、それを堂々と言うお前は凄いがな」



 ギルド長が出てきたが何の用だ?。


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