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田舎貴族の学園無双~辺境伯子息は常識知らず~  作者: おとら@9シリーズ商業化


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部活見学

 放課後、俺達四人は広い学校のあちこちにある校舎を回るっていく。


 地図が必要なくらい広く、全体を歩くだけでも一時間くらいはかかりそうだ。


「まずはどこから見る? 三人とも、目星とかあったりする?」


「我は身体を動かせるなら何でも良い。まあ、入れてくれる者がいるかはわからないが」


「ぼ、僕は、弓道倶楽部っていうのがあるみたいなので。もちろん、いろいろ見てから決めます」


「わたしも、授業だけでは足りないので同じにしようかなって。ユウマさんは、やはり剣闘士倶楽部とかですか?」


「そうだね、そこはみておきたいね。じゃあ、とりあえずみんな運動系みたいだからそっちに行くかな」


 その後、校内の案内図の元、あちこちにある施設を回っていく。

 槍、斧、弓、拳などの武器を使った倶楽部はもちろん、乗馬やテニス倶楽部などもあった。

 後は武術や礼儀作法を学ぶ倶楽部もあり、多種多様って感じだ。


「へぇ、色々あるんだね」


「ふむ、我は拳を使った倶楽部か武術……いや、今後のためには礼儀作法も良いか。人族の流儀を学ぶのもありか」


「ぼ、僕も礼儀作法少し迷ってます」


「わたしもです……今後、パーティーとかに出ることもあるので。もちろん、授業でも習いますけど」


 そこで、三人の視線が俺に向けられた。

 なんだろ、何かを期待されてるような気がする。


「ふむ、お主に学ぶのは無理そうだ。この中では唯一の貴族なのだが」


「あはは……ユウマさん、礼儀作法とか気にしなさそうです」


「ちょっと、俺だって一応貴族なんだからね?」


「二人とも、それは……はい、ごめんなさい」


「謝られた!? カレン……グスッ」


 そりゃ、礼儀作法なんて知らないよ。

 こちとら、そんな暇があったら鍛錬してたし……ということにしておこう。


「ほ、ほら! そのおかげで、わたし達とも仲良くなれたわけですし!」


「そ、そうだ! 我なんか人族の礼儀など知らんからなっ!」


「そ、そうですよっ! だから平気です!」


「良いんだ、みんな……ありがと」


 そんな感じで仲良く回り……多分、仲が良くて合ってるよね?


 とにかく、色々な部活を見ていくのだった。






 そして、最後に俺の目的である剣闘士倶楽部にやってきた。

 学校の敷地内にある建物の一式を貸し切っている大きな倶楽部らしい。

 そして、見学を兼ねて模擬戦ということになったんだけど……。


「どうして、こうなった?」


「隙あり!」


「ないですって」


「ぐはっ!?」


 横から木剣を振りおろしてくる相手の攻撃を避けて、後ろに回って攻撃を叩き込む。

 すると、後ろから気配がした。


「なんのっ!」


「遅いですって」


「ぐへぇ!?」


 振り向き様に木剣を振るい、相手の攻撃が届く前に肩に叩き込む。


「……終わりですか?」


「わ、我々全員でかかっても勝てないとは……無念」


 道場内には、死屍累々といった感じで男達が倒れていた。

 最初はただの模擬戦だったんだけど、それを簡単に打ち負かしてしまった。

 そしたら次々と相手が変わり……最後には乱戦に。

 いや、確かに俺が一斉にかかってきても良いって言ったけれども。


「す、すげえ……! 流石、俺と肉弾戦で互角に渡り合える男だ」


「わわっ! 二十人くらいいたのに倒しちゃいました!」


「そ、そんなことより治療をしますっ!」


「はぁ、俺もやるよ」


 自分で打ちのめして回復するとか、どんなマッチポンプって話したけど。

 ひとまず、痣が出来てる人に回復魔法をかけていく。

 最後に、部長を名乗る人にかけていると……。


「ありがとう、本気で打ちのめしてくれて」


「いえいえ。こちらも、良い鍛錬にはなりました」


 こうなった原因はこの人にある。

 俺が強いと知ると、次々と部員をけしかけてきた。

 そして、叩きのめしてくれと。


「何をいうか、あんなに簡単に勝っておいて。だが、驕りがあったから助かった。これで、鍛錬に身が入るだろう」


「それなら良かったです。それで、俺は入れます?」


「いや、我々では君に教えれるものがない。情けない話だが、圧倒的過ぎる」


「あぁー……そうですか。そうなると、他を探すかなぁ」


「ちなみに、我が倶楽部は戦闘系の中で上位に入る……つまり、君はどこに行っても退屈だろう」


 ……なんてことだ。

 いや! 俺は別に強くなるために部活に入るわけじゃない!


「大丈夫です! 友達が欲しいだけなので!」


「な、なるほど……だが、それは無理かもしれない。皆の目が畏怖と尊敬になってしまっている」


 ふと周りを見ると、何やらキラキラした目で見られていた。

 敵意ではないけど、これはこれで嫌だ。


「はは……帰ります」


「す、すまん!」


 俺はトボトボと、三人の元に戻っていく。


 困ったなぁ……何か部活をやりたかったんだけど。


 こうなると、文化系の部活の方が良いかもしれない。









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