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【完結】ただの平凡令嬢なので、姉に婚約者を取られました。  作者: 138ネコ
本編

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そして時が流れ

 昔々、かつてこの国がヴェラ王国と呼ばれていた頃。

 悪政を敷いる王と妃が居ました。

 彼らは逆らう者は、容赦なく殺していきました。

 

 民は食べる物も無く、困り果てました。

 その時、レジスタンスと共に立ち上がった男女が居ました。

 英雄リカルドと聖女パオラです。


 そのまま戦っても勝ち目のない彼らは、イーリスと呼ばれる隣国へ助けを求めました。

 彼らの助けに応じたのが聖商人ローレンスです。


 ですが、聖商人ローレンスの力を借りても勝ち目はありません。

 更に隣国にある、テミスという国へ助けを求めました。


 テミスへ向かう際、とても大きな竜が立ちはだかります。

 竜は聖女パオラに感銘を受け、彼らの仲間に加わりました。


 テミスでは大司教ウェンディが彼らの助けになりました。

 ですが、それでも勝ち目はありません。


 しかし、英雄リカルドと聖女パオラは諦めませんでした。

 長い旅路の末。ついに周辺の国全ての助けを借りることが出来るようになりました。


 激しい戦いの末、ついにヴェラ王国の王と妃を討つことが出来ました。

 ヴェラ王国はグローリー王国と改名し英雄リカルドは初代国王となりました。

 英雄リカルドは聖女パオラと結婚し、幸せに暮らしました。


 そしてこの時、テミス、イーリス、グローリーが主導となり周辺諸国とお互いに不可侵を決めた連合を創立しました。

 主要国の頭文字AアルテミスIイーリスグローリーS(その他複数)を取り、AIGS連合。

 これが後に、国同士が合併し、我が国、アイギス合衆国の誕生となりました。





 ジュリアン=ヴェラ


 ヴェラ最後の国王であり、悪政を敷いた愚王として名前を知られる。

 しかし、彼がもし愚王でなかったとしても、ヘイトのたまったヴェラはいずれ侵略され滅びていただろうというのが学者の見解で一致している。

 ある意味ではアイギスの恒久の平和を導いた人物とも言えよう。

 革命により、処刑された。



 カチュア=ヴェラ


 ジュリアン=ヴェラの妻。

 ジュリアンが愚王となる原因とも言われている。

 彼女と出会う前までは、ジュリアンも政治家としては凡人程度の腕前はあったとされる。

 悪女とも囁かれているが、実際に彼女が何かをした記録は残されていない。

 革命により、処刑された。



 ロウルズ


 元ヴェラ王国の兵士。

 王国騎士団の父を持つが、ヴェラ王国のやり方に疑問を抱き、騎士団を抜けてレジスタンスに接触。

 真実を目にした彼は、正義感を燃え上がらせ、王都の最終決戦時に正義を説き、彼に感銘を受けた騎士団が次々とレジスタンスに寝返ったという。

 革命後は、騎士団の総括である師団長に就任した。

 


 トーマス


 ヴェラ王国の一般市民の青年。

 故郷をヴェラ王国の兵士に焼かれ、復讐のためにレジスタンスに入った。

 ロウルズがレジスタンスに接触した際に、焼き払われた自らの故郷へ案内し、ロウルズの目を覚まさせた。

 革命後はロウルズの部下となり、騎士団に入隊した。 



 アンソン、ウーフ、ボウゼン


 それぞれがヴェラ王国の騎士団の団長。

 王都の最終決戦にて、ロウルズの言葉に感銘を受けレジスタンスに寝返った。

 革命後は、自らの隊で悪事を働いていた者を絞り出し粛清し、除隊している。

 その後は治安の悪い地域へ出向いては、賊を退治する旅に出たとされている。



 ローレンス。


 イーリスの聖商人。

 レジスタンスに協力をし、革命を成功させた立役者の一人。

 早い段階から英雄リカルドと聖女パオラの革命の成功を確信し、金とコネを惜しみなく使った。

 元は金に汚い人物だったが、聖女パオラと大司教ウェンディに感銘を受け、アルテミス教へ入信。


 革命後は、膨れ上がった財産を使い「手や心が汚れたなら洗えばええねん。洗っても落ちないと思うのはまだ心が綺麗な証拠や」と言って人々を分け隔てなく救って歩いた。 



 ウェンディ


 テミスの大司教。

 レジスタンスに協力をし、革命を成功させた立役者の一人。

 革命時に、ヴェラ王国に隠れアルテミス教徒(当時ヴェラ国内ではアルテミス教は禁じられていた)が居る事に気づき、彼らを守るために教団騎士を派遣させた。

 商人とアルテミス教は現在も仲が悪いが、ローレンスとウェンディは、お互いが親友だと言うほど仲が良かったと伝わっている。



 死神の鎌


 詳細不明。

 たびたび文献に名前が出るが、その一切が語られていない謎の集団。

 実際は存在しないとされている。

 


 マルク


 レジスタンスのリーダー。

 英雄リカルド、聖女パオラと共に立ち上がった青年。

 先見の明があり、ジュリアンが対策を打つよりも2歩3歩先を読み作戦を立てた策士。


 革命後は平民から貴族になり、王となったリカルドの良き友人であり、腹心として働いた。

 ヴェラ王国で宰相を務めていたザガロ、彼が処刑される寸前の所で才能に目を付け、自らの部下につけ、その手腕を発揮させた。

 後にザガロの娘と結婚し、娘が生まれ、娘にはパオラと名付け大層溺愛したと記されている。



 リカルド=グローリー


 ジュリアンの弟。

 兄の暴挙を見過ごせなくなり、レジスタンスに接触。

 長い旅の末、各国と力を合わせ兄であるジュリアンを討った。


 革命後はヴェラ王国をグローリー王国と改名し、その初代国王となった。

 彼は商業都市を消したり出したり出来た。と当時の文献にあるが、流通を制御し、まるで商業都市が消えたり出たりしたように思えるくらいの商才があった人物なのだろうと言われている。



 パオラ=グローリー


 カチュアの妹。

 ジュリアンの婚約者であったが、姉であるカチュアに取られ、自暴自棄になったところをリカルドと出会う。

 その後、リカルドの説得によりレジスタスンに入り、長い旅の末、各国と力を合わせ姉であるカチュアを討った。


 革命後は、リカルドと結婚した。

 聖女パオラと呼ばれている以外の文献が無く、たまたま時代の渦に巻き込まれただけで、本来は平凡な令嬢だったとされている。

次回最終話です。15時頃更新予定

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↓宜しければハイファンタジー作品も書いてますので、こちらも読んで頂けたら幸いです。

剣も魔術も使えぬ勇者
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