表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/7

第三話 メルル16歳

ポナの街に来て4年。

メルルは16歳になった。

「メルル、将来は何になるの?」

母親が家族での誕生日パーティの時に聞いた。

「私、人形修理士になりたい」

「人形修理士?人形遣いじゃなくて?」

「うん、古くなったり傷ついた人形を直してあげたいの」

メルルがそう言うと父親は厳しい顔で言った。


「人形修理士は人形遣いの工房に入って修行をしないといけないぞ」

「それに、人形遣いではなく修理だけでは、うまく食べていけるかわからないぞ」

父親はそう言って、難しい顔のまま、ごちそうを一口食べた。

「メルル、あなたは実際にどうしようと思っているの?」

母親が聞いた。

「セリスのお家は有名な商人でしょう? アストリア王国にも行ってるって」

「アストリア王国には人形遣いの軍隊があるし、工房も多くある」

父親が言った。


「一度、セリスにアストリア王国まで連れて行ってもらって紹介してもらおうと思ってるの」

「たしかに、ポナの街ではメルルの人形修理の腕は認められてきてるけど」

母親が心配そうに言った。

「アストリア王国は一流の人形遣いが集まっているから認められるか難しいと思うわ」

父親も母親も、メルルが人形に魂を込められることは知らないままだった。

「でも、行ってみたい」

「わかったわ、セリスさんに迷惑をおかけしないように気をつけてね」


こうしてメルルはセリスにアストリア王国に連れて行ってもらうため、相談に行くことにした。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ