勢いに任せたい
本当に勢いに任せてしまった・・・
「監督っ!監督っ!」
場面は九回裏ツーアウト満塁、5−7でこちらが負けている。一発が出ればサヨナラというこの緊迫した状況。
「監督っ!監督っ!」
「・・・・・zzz」
「監督っ!!!いい加減に起きて下さい!もう九回裏ですよ!いつまで惰眠を貪っているんですか!」
そう言いながらスコアを入れてる片山は監督の帽子をとり日の光を浴びせる。
「・・・・・zzz」
「・・・・・zzz」
「・・・・・不O子ちゅわ〜〜ん・・・むにゃむにゃzzz」
・・・ブチッ
「いい加減にしろこのルOンにも劣る不細工な白ブタがっ!この大事な場面で不O子ってどんなだよっ!今一発逆転の大チャンスなんだよ!次打席に立つのピッチャーの桑まんじゃねえか!代打誰にすんだよさっさと起きろこの飛べないブタが!!」
そう言うと片山は座っている監督を思いっきり蹴っ飛ばした。監督の体は宙を舞いトリプルアクセルっ!着地失敗!!監督の額は割れ血ぃダラダラだ。
・・・・・・パチっ
「ああっ!監督やっと起きたんですねっ!早く代打を決め下さいっ!ホラっ、相手の連中も焦れちゃって今にも監督を釘バットで撲殺しようとしているんですから!さあ早くっ!」
「・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・飛べないブタはタダのブポハァぁぁ!」
とりあえず全部言い切る前に殴っといた。監督は口の中も切れてしまったらしく口から血が流れ顔全体まっかっかだ。
「おい・・・いい加減にしろや、貴様が飛べないタダの白ブタだってことはもう百も承知なんだよ、さっさと桑まんの代わりを誰にするのか言えや」
「・・・・・フゥ」
えっ?何今の??もしかしてため息っ?えっ?ちょっ・・・おかしいでしょ!完全にため息するのは俺のほうだから!そういうところはきちんと立場理解しようよ!
そんなことを思いながら呆然としている片山の一瞬の隙をつき監督は片山から距離を置き携帯片手にこう言った。
「俺の眠りを妨げる者は何人たりとて許さん」
ルOワッ!ものっそいかっこ悪いOカワがいる!!
そう言うと監督は携帯でどこかに電話をかけた。
「あ〜もしもしムOカちゃん元気?そうオレオレ、ちょっと聞いてよ〜マジウザいんだけど〜〜えっ?教え子だよ教え子〜人が寝てんのにさ〜ちょいと躾をつけてやんなきゃね〜今師団出せる?えっ?今ここら辺飛んでんだ、じゃあちょいと軽く一発頼むわっ!うん!オッケー!じゃね!!」
・・・・・・パチン
ムスOちゃん??師団??何言ってんのこいつ・・・血流しすぎて狂ったか?
「フハハハハ!よくも我の眠りを邪魔してくれたな!貴様にはう〜んときついお仕置きが必要なようだな!食らうがいいラピュOの神の雷をっ!」
監督がそう言うと同時に空に巨大な城が現れた。
なんだあれはっ!つーかなんでこの白ブタがこんなん呼べるコネ持ってんの?
「くらえーーーーっ!ぶわっはははははは」
すると城が青白く輝き始めとてつもない高周波で耳鳴りのような音を出し始めた。
くうっ・・・あれが神の雷か英語で言えばトールハンマー、さすがにあんなの食らったらみんな死んでしまう。
「くらえーーーー!くらえーーーーー!うひょ〜〜〜〜〜!!」
く・・・狂ってやがる・・・
青白い輝きは最大限に輝きそして発射された・・・
ところてんが・・・
グラウンドはそのとんでもない量のところてんでベッチョベチョのグッチョグチョのヌッチャヌチャになりところてんのプールになった。
監督をちら見する。
「うんめぇ!うんめぇぇぇ!このところてんうんめぇぇぇぇ!!」
本物のブタがいた・・・四つん這いになりながら口だけでところてん食ってやがる・・・
・・・
・・・・・
さぁてと・・・そろそろみんなでこのブタを釘バットでフルボッコにするか〜〜〜!ワッショイワッショ〜イっ!っと
トゥルルットゥットゥ!トゥルルットゥットゥ!トゥルルットゥットゥットゥ〜トゥトゥトゥトゥトゥ〜♪
今日のレシピは豚カツですっ!!