第7話─女の子を助けます
とりあえず、近くにある一番高い木にジャンプで上り周囲を確認する。確認した結果、右の方に建物らしきものがあるようなのでそこに向かった。
ついたときここに来たことを後悔した。
そこは一応建物があったのだが、それはゴブリンの集落だったのだ。ゴブリンは人型の醜悪の顔で緑色の肌の魔物で基本的に集団で生活にしている。まあアクアエストでの知識だがあまり変わらないようだ。
百体はいるかな?
昔、人が住んでいた村にゴブリンが住み着いているようだった。
対処できるが面倒なので、ここを離れようとしたとき——
「誰か!助けて!」
女の子の悲鳴が聞こえた。
それを聞いた俺は女の子がいると思われる場所にすぐに移動した。
急いで移動したせいで既にゴブリンたちが俺の存在に気づき始めているが気にせず行く。
着いた時、その金髪の女の子はすでにゴブリンに囲まれていた。
一体のゴブリンがその女の子に攻撃しようとしたとき、俺は腰から剣を抜き、そのゴブリンを即座に斬った。
ボトッとゴブリンの頭が地面に落ち、切り口からは青い血が溢れ出ている。
それでやっと他の囲んでいるゴブリンたちは俺の存在に完璧に気づいた。
「ギャギャギィ」
とよくわからない言葉を発し、手に持つ棍棒でゴブリンたちは俺にそれを振り落としてきた。
俺はそれを体を逸らすことで躱し、そのゴブリンの体を斬った。
そして続いてくるものもズバズバ斬る。
一応囲んでいたゴブリンは倒したが他にもたくさんいるのでとりあえず、女の子に話しかける。
「逃げるけど動けるか?」
女の子は首を横に振り、否定の意を返した。
仕方ない、ここにいたらさすがに守りきれる自信がないので移動しようとしたとき——矢が飛んできた。
それを剣で迎撃する。
「アーチャーまでいるのか、面倒だな」
剣を収め、急いで女の子をお姫様だっこで抱えるとその場を離れる。
矢が結構飛んでくるが、俺の移動速度に合わせることができていないため全く当たらない。
どこに逃げればいいんだ?と思いつつ、そこそこ森を走った。
気配感知の範囲にも反応がなくなったので俺は走るのをやめた。
作者「ヒロイン登場か???」
結衣「わ、私は?」
作者「そのうちある・・・かもしれない」