第6話─飛ばされたところは?
飛ばされたところはどうやら森のようだ。
日はそろそろ落ちようとしている。
先にステータスでも確認するかと思い”ステータス”と唱えると目の前に薄緑色のステータス画面が現れた。
♦️ステータス♦️
[名前]天堂光騎
[職業]剣士
[スキル]神剣術、言語理解、投擲術+、気配探知+、暗視
[ユニークスキル]性能交換
[加護]アクアエスト神の加護、剣神の加護
ステータス表示が少し違うのか?
しかもレベル制ではないしな。
あの幼女神がスキルを少しくれるって言ってたはずなんだが1つも増えてはいないな。
よく見ると足元に紙が落ちている。
それを拾い上げるとこう書いてあった。
〔あなたはスキルをあげなくても大丈夫だわ、ユニークスキルだけ少し変更したから頑張って生き延びてねbyエアエスト神〕
まあ、これ以上増えたら強すぎる気がするしな。
とりあえずユニークスキルの詳細だけ確認するか。
○性能交換
・ステータスの一部を一時的に交換することが出来る。
・範囲は目視で確認出来る相手のみ。
・交換するものはそれに該当するものでなければならない。
・スキルはこちらは選ぶことが可能だが、相手はランダム。
レベルがないこの世界ではこの方がいいのか。
というかありがとう幼女神、死にスキルを生かしてくれてと、神に礼を心の中で述べつつ、今後どうするか考える。
まずは服装をどうにかするか。
ずっと制服のままではいられないしなと思い、右手につけてある白い指輪——アイテムボックスを起動させる。
起動させるとステータス画面と同色の画面が現れるのでそれを操作する。
アイテムボックスは空気中にある魔素を吸収しているので魔力がない俺でもつかえる。
アイテムボックスから、アクアエストでも使っていた装備を取り出していく。
装備といってもほとんど軽装備なんだけど。重いのとかあんまり好きになれなかったんだよな。
着替えた俺は全体的に黒い姿になってしまった、というのもアクアエストで使っていた装備は黒竜から作ったものであり、名前の通りの黒さだったのだ。
ブーツにズボンに上着に最後にコートを着ているが全部黒い。
剣だけはそんなことはなく蒼色のオリハルコン製の両刃の片手剣である。
おっと、忘れるところだった。
左手に嵌めてある黒い指輪——レベル封じの指輪を外しアイテムボックスに収納した。
レベルがないこの世界には効果がないのかと思ったが効果があるらしく嵌めているときより動ける気がした。
日が落ちる前に人が住んでいるところに行きたいなと思いつつ、移動を開始した。
スキルが増えてるのは1年の間に異世界で冒険してたからです。
魔力や魔法と付いていないスキルは原則魔力を使用しませんので主人公は使えます。
暗視は暗闇に目が慣れた結果だと思っていただけると。
ステータスは後々変更するかもしれません。