#18【その 待ちくたびれた博士ったら】
《※長ぁ〜い空白期間を表現》
「……ふぅ。なんかひどく待たされたわね。とっくの昔に麦茶切れちゃったわよ!!」
孤高の天才。松戸博士はもの凄くイライラしていた。
狭いコックピットの中で短い両足を操縦桿にのっけっちゃったりして、そのまた腕なんかを田舎のたくあんの切っていない状態みたいにダラ〜ンとさせて椅子に寄りかかっている。もうホント、それはまるでどこかの国の○会保険庁の役人みたいで素敵な仕事っぷりである。
まあ、それは多分、作者に対しての嫌味と受け取って間違いはない。何故ならこの二ヶ月間、この作品は何の手も加えずに放っておかれたからに過ぎないのだとあらためて痛感する。しかし、役人よりは謙虚かな? なんて思っちゃったりしたりする。
しかしナンセンスだ。それはナンセンスというものだ。これは物語なのだ。ブログとかではない。作者がコミュニケーションとるなどとは、いかんせん恥ずべき事なのだ。博士ったらそういう作者に対してもの凄くうるさい。
「まったく、戦闘中だってのに長い休憩だったわね。ボクちゃんヤル気ゼロよ。あんたどこほっつき歩いていたの? 二ヶ月よ、二ヶ月」
そんな事言ったって……。ごめん。
ああ、そうです。そうなのです。作者の僕はこの作品を二ヶ月も放っておいたのです。だから博士はカンカンなのです。
「分かったわ! もうそれなら一か八かよ。こうなったら『ハイパーアトミックモーター』の出番なんだからぁ!! 行っちゃうわよ、ポチッとな――」
あっ! ちょっと待ってよ!! ポチッとな……って、どうみてもそれ何かのパクリなんじゃ……。作者の都合考えてよ!! それまだ早いんだっつーの!!
あ〜あ……
とうとう作者の劇進行無視で、パイターン3の予備ジェネレーターに、あの末恐ろしい『ハイパーアトミックモーター』がセットされてしまったのでした。
え? なになに……ハイパーアトミックモーターてなんだっけだって? いやはや……読者さえ忘れてしまったようですね。無論、こんな作品読んでいる人も希少価値高いですが。
ハイパーアトミックモーターってのはですね、地球上にそれは稀な物質『と○やのどら焼き』を使用して、超効率良い核分裂を起こす大変素晴しいメカなのです。
えっ? 何で『どら焼き』が希少価値高いかって?
そりゃそうでしょ。だってこの星の女性の数と比べて御覧なさい。ね、どっちが少ないか大体想像がつくでしょう。
え、なに? そりゃ詭弁だって?
うーんもう! ごちゃごちゃうるさいわねぇ。作者ちゃんも怒ったんだからぁ!! 覚悟なさい!!(なぜオカマ口調?)
いいわ、松戸博士、いや、天才博士のマッド軍曹! いい加減やっちゃいなさい。読者もろとも地球を木っ端微塵にするのよ!!
「あら、気が合うわね。もう、作者ちゃんたら気が短いんだからぁ。ウフフ。それじゃ、やっちゃいますか。えいっ!」
博士はそういって、その装置を作動させた。無論『とら○のどら焼き』をこれでもかってくらいどんどん装置の中にくべたのです。とっても素敵です。
入ってゆく入ってゆく、もうどんどんどんどん入ってゆくのです。ホント気持ち悪いぐらい……。それはまるでずんぐりむっくりの大蛇が、牛やカバを丸呑みしているように、どんどんどんどん入ってゆくのです。ああもう、金色に光り輝く素敵色の天使が、私達地球人にこれからもたくさん幸せになってね、なんて言っているみたいで、なんだかとってもメランコリックな気分になっちゃいます!! なーんて……(なにが、なーんてだ)
えっ、何ですって? 表現が不適切ですって?
(くっ、こんなところでダメだしとは。一応ホンワカ摩訶不思議少女ちゃんのマネをしてみたのだが……、これでは○ゥーゴに勝てん! だからナレーション、タッチ交代ね)
(ええーっ!!)
博士はあの素敵色のお友だち……じゃなかった、えーと、偉大にして尊大にしてとっても頭が良くってとっても仲の悪い祐天寺博士をやっつけちゃうべく、あの末恐ろしいハイパーアトミックモーターを作動させちゃったのです。
それはもう、ぽっかりふくらんだ焼き立てのパンみたいで、みんなわくわくしてしまいそうな機械なのです。
「ちょ、ちょっと……なんだかナレーションに違和感あるんだけど、しょうがないわね。そ、それじゃ行くわよ! ボクちゃんの大発明『ハイパーアトミックモーター』のその威力、とくと見せてあげるんだからぁ!!」
松戸博士は、その素敵なロボットさんの無敵凡人パイターン3ハイパーモードを操って、とっても頭のいい祐天寺博士目掛けて飛び込んで行ったのです。
さあ読者諸君。
次回は、いよいよ感動の最終話。
さて、松戸博士ことマッド軍曹には、どんな運命が待ち受けているのでしょうか!
こうご期待!!
「おまえは、江戸川○歩か!?」