幽霊少年
20××年、暑い猛暑日の続く夏。
私はいつもと同じく暑い日差しのなか、中学校へ重い足を引きずるかのように登校した。
「…暑い…学校遠いし…なんで徒歩通学なのよ!」
暑さに切れながら学校に登校した。
まぁ、いつものことだからいいんだけど(本当はよくない)…。
家から学校までは結構遠い。
あっ、自己紹介を忘れてた。
私は中学1年の木下奈緒です。
私はいつもの道を通って学校に行くことにした。
そう、いつもと同じ。
まっすぐ一本道のその道の両側には緑の葉をつけた木が立ち並んでいた。
私は左側の木の傍を歩いて登校した。
すると、木と木の間に人影が見え、近寄った。
そこには私と同じくらいの学年の少年がいた。
三角座りをして小さくしゃがみこんでいた。
私は気になって声をかけてみた。
「どうしたの?…こんな所でしゃがみこんで…?」
少年は顔を上げ驚いたのか目を丸くしてこっちを見ていた。
「…お前…俺が見えるのか?」
ためらいがちにそういった。
見える…?は…何言ってんの!?
「…見えるに決まってんじゃん!見えなかったら死んでんじゃん!」
私はそう言い切った。
「…俺…死んでる。」
「からかわないでよ!」
しかし真剣な少年の顔を見ているとだんだん顔がひきつってきた。
声もしだいに小さくなり、いい終わるときには声は消えかかっていた。
「本当だ。何で見えんだ…お前。」
1歩下がって思考をフル回転させて考えた。
死んだ…じゃあ死んだってことは…幽霊じゃん…。
考えているうちにその場に倒れて意識を失った。
気がついて目が覚めた。
ここは…どこなんだろう…。
目を開けると白い天井が見えた。
見覚えのある部屋…あっ、私の部屋…私の部屋!!
何でこんなとこにいるんだろう。
道で倒れたはずじゃん。
で、幽霊見たんだ…。
慌てて2階の自分の部屋から1階のリビングへ駆け下りた。
「お母さん今何時?」
「何時って、今は10時よ。あんたがしんどいって言うから学校休んだんじゃない。まぁとりあえず寝てきなさい。」
言われるとうり私は自分の部屋に戻った。
私はベットに寝転がって自分の記憶を探った。
もちろん学校を休んだという記憶はない。
今までのは夢だったのだろうか?
まだ初めてなものなので、うまくいかない事ばかりですが今後ともよろしくお願いします。