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最後の留守番電話

作者: ゆり(ゆり) 波木(なみき)
掲載日:2026/08/07

猛暑の日にぴったりな、少しゾッとする短編を書きました。

蒸し風呂のような部屋と不気味な留守電……ひとときの「冷気」を感じていただけたら幸いです。ぜひお楽しみください!

蝉時雨が容赦なく降り注ぐ夏の日、ボロアパートの一室で一人留守番をしていた。

クーラーのない部屋は蒸し風呂のようで、汗がダラダラと肌を滑り落ちる。不意に、固定電話の留守電ランプが赤い点滅を始めた。

『メッセージ、一件。再生します』

「おい、早く気づけよ。お前の後ろ、冷房より冷たいぞ」

耳を刺す電子音の後に聞こえたのは、ノイズ混じりの自分の声だった。受話器を置く音と同時に、ぴちゃり、と背後で冷たい水滴が首筋に落ちた。蝉の声が、ピタリと止んだ

いかがでしたでしょうか。

蒸し風呂のような暑い部屋から、ほんの少しでも「ゾッとする涼しさ」をお届けできていたら嬉しいです。不気味な留守電の余韻とともに、どうぞ涼しい夜をお過ごしください。

最後までお読みいただき、本当にありがとうございました!

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