第37話 1人無色
第一志望の大学合格したから投稿ペース上げるぞ!上げるぞ!
「11番の斉藤遊斗だぜ。誕生日は5/5、よろしくな!」
「ZONEは贋作昇華だったよな、なんか変化とかはあるか?」
「前見せることができなかった芸当を紹介するぜ!」
遊斗は人型のマスコット的なキーホルダーを取り出す。
「贋作昇華発動!」
そう言ってキーホルダーを地面に落としたかと思うと、なんとそのキーホルダーが自立して地面に着地した。
「キーホルダーや人形、マネキンなどは贋作昇華によって俺の忠実な僕になるんだぜ!」
「軍隊とか作れそうだな」
「人形の軍人だぜ。」
12番は佐々木だ。
「出席番号12番の佐々木以蔵だ。誕生日は10/4。ZONEの説明などはいらんな?」
「まあ一度見てるし分かりやすい方ではあるな。その代わりに質問良いか?」
「何だ?」
「お前の剣の達人ってどこまでコピーができるんだ?」
「拙者が模倣できるのはあくまでその技法のみよ。筋力や動体視力などの肉体までは再現できん。それに拙者の技量が上がらぬ限り技も使えん。」
「え?でも燕返しとか普通にできてたよな?」
「あれもまだまだ未完成の技よ。拙者ができるのは2本同時まで、3本同時のように見せかけていたのは、数秒ほど遅れた一撃にすぎんよ。星谷殿が諦めずにあの燕返しに立ち向かっていたのなら、拙者は負けていたかもしれない。」
「あれで未完成とか、どんだけ上振れてんだよ。」
「はっはっは、それは星谷殿も同じですぞ。」
13番は黒髪お団子ヘアの女子だ。
「あやは、十三番、名は東雲忍。誕生日は2/22。ZONEは忍術でござる。」
「忍術?あの忍術!?」
「左様でござる。威力などはまちまちでござるが、忍術であれば大抵のことはできるでござる。」
「試しになんかやってみてよ。」
「御意!では、土遁の術!」
砂煙が舞い、視界を塞ぐ。砂煙が晴れると、東雲の姿が消える。
「え!?どこ行った!?」
周囲をきょろきょろすると「ここでござるよ」と先ほど東雲が立っていた真下に、竹のようなものが埋まっている。
「それで息吸ってんのか!」
14番はキリコだ。
「出席番号:14番、名前:高橋機凛子、誕生日:8/7。ZONE:カラクリ変形」
「カラクリ変形って名前なのか。てっきりトランスフォームとかルビ振られてるのかと。」
「天啓:採用します。当機体のZONEをカラクリ変形からトランスフォームに変更します。」
15番は馬場か……おい、その人を馬鹿にするようなふざけた笑顔を止めろ、喋ろうにも先にツボにハマりそうだ。
「ヒヒーン!15番の馬場戦です。誕生日は2/12。ZONEは馬の武人です。」
「まんまだなというか、てっきり呂布とか言うのかと思ってた。」
「呂布ですが?」
「キリコに善戦できるくらいには戦闘力あるらしいな。」
「無論、呂布ですから。(ふざけたハグキスマイル)」
次は火野……巴さんか
「16番、火野巴よ。誕生日は8/2、ZONEは不知火。」
「不知火ってあれか妖怪の類のやつか?」
「違うわ、私の不知火は感情とか気分とかでポテンシャルが変わるのよ。不安定な感じね。でも威力は保証する。」
「マグマ作ったとか言ってたしな、さぞ強力なのは分かるが、平均してそれくらいじゃないよな?」
「まあね、私がノリノリか激昂している状態ならそれくらい。通常は火炎放射器くらいの威力。」
「さすが火野先生の妹だけあって通常時のポテンシャルもすごいな。」
そして次は、冰鞠さんか……
「(17番、氷道冰鞠。誕生日は6/1、ZONEは絶対零度。無から氷を生成し自在に操る。敵に触れて凍らせるのを始め、大量の氷柱を生成する、地面に触れて辺り一面を氷結させる等の様々な戦法を駆使出来る。しかし、このZONEは他人に冷たい態度を取らないと性能が落ちる。)」
「(なぜ脳内に直接話しかけに来てんだ?)」
「(仲介を挟めば直接言ったことじゃなくなる。本人から言わないことは冷たい態度に入る。)」
「(なるほど。)」
「これ、私になるんですか?」
冰鞠さんが自己紹介をしなかったことで双葉さんが話しかけてきた。
「そうなるかな?」
「じゃあ、多分一度どっかで話してると思うけど、18番の双葉三久です!誕生日は1/18でZONEは二重を行く者!」
「一度相手にしてるから能力は多少わかるから、質問いいか?」
「はいなんでしょう?」
「それってどこまでの分身が出せるんだ?まさか、ZONEもそのまま分身は使えるのか?」
「えーっと、ZONEは肉体系ならそのまま使えるかな?技能系は6割程度で、操作と異能系は全く使えないんだよ。自分も増える数には限界があるし。」
「二重を行く者で無限増殖はできないわけね。」
19番……俺か飛ばすか
「次は私でしてよ!」
「松本さんだな。ZONEもなんとなく分かってるし。自己紹介とかはいいかな……」
「出席番号20番の松本妃奈ですわ!誕生日は1/2、ZONEは従え私の下僕たちですのよ!」
「一人で勝手にやってるの見るとこっちまで恥ずかしく感じてくるよね。」
「まあ、同感だな。えーと、三上もそんな変わってないよな?」
「そうだね。出席番号21番、三上未来。誕生日は3/1。ZONEは未来視。言うことも特にないくらい。」
「次は俺だな。マイターン!22番の宮本龍之介。誕生日は4/10でZONEは龍化だ。ドラゴンじゃないからな。」
「西洋って感じじゃないもんな。東洋の細長い方だし。」
「あ、次俺か。出席番号23番の桃山桃太郎だ。誕生日は10/7、ZONEはきび団子だ。」
「昔話の桃太郎みたいなきび団子じゃないのはグループのやつで見たけど、どんな能力なんだ?」
「まあ、単純に言えば俺が気持ちを込めた飯を食えばその効能が得られる。例えば足が速くなるようにと丹精込めて作ったこのおにぎり食ってみろよ。」
そういっておにぎりを一つ差し出す。
「何でいまおにぎり持ってんだってのは一旦置いておく。じゃあ、いただきます。」
う、うめえ!?何も具材が入っていないシンプルな塩むすびなのに。
ペロリと平らげた後に、軽く走ってみると。いつもよりも身体が軽いのか、足が速くなっている。
「うめえし、すげえ!」
「だろ?いい食材で作れば効力も増すし、何よりうまくなる。まあ、本当に効能目的で作るとなるとちょっとした制約があるんだがな。」
「制約?」
「ああ、さっきも言ったが、高価な食材や栄養価が高い食材を使用するほど効果が増すが、効果が強すぎるものには制約が課せられる。例えば、食後にお腹を下す、腹の減りが早くなるなどの食に関連するものが制約として課せられる。ただし効果が持続するのは効能も含めて一時間の間だけだ。」
「あれか、栄養が偏ったり、食べすぎは良くないてきなやつか」
灰色髪のストレートヘアの女子だ。
「24番の社早苗です。誕生日は7/26でZONEは死者との契約です。」
「ゴースト……?幽霊ってコト!?」
「はい……その身に霊を下ろして、その霊のZONE、知識を使うんです。土地が重要になるので場所によっては弱くなったり強くなったりします。」
「幽霊ってここにもいるの……?」
「はい、みんなには見えないと思うんですけど、そこらじゅうにうじゃうじゃいます……」
「じゃあ、この隣に立ってるゾンビは幽霊なのか?」
「おいおい、酷いなあ。俺ちゃんはまだ生きてるよ。25番の山田・アンディーだぜー!誕生日は10/6で、ZONEはゾンビのイケてるスーパーハンター様だぜ~」
「イケてはないけど、耐久力だけならこのクラス最上位なのは分かる。」
「俺ちゃんは基本老衰以外では死なないからさ☆」
「でも、僕が四肢を綱がないとまともに動けないでしょ?再生にも時間がかかるんだし」
「それ言っちゃったらダメよ。」
割って入ってきたのは黄緑色の長髪の男子だ。
「僕は26番の夢原績。誕生日は1/10で、ZONEは紡ぐ鋼の糸。体毛を一本引きちぎることで大体100メートルほどの用途に応じた糸へと形を変えることができるし、さらにある程度自由に動かせれるんだーよ。」
「切断、拘束、防御、警備などの力量によって用途は無限に広がるアホみたいに汎用性が高くて、毎回身体を縫ってもらってるんだよなー績ちゃん。」
「その人男だったと思うんですけど……あ、27番の蓬満美です……誕生日は9/10です。ZONEは超回復で手のひらで触れたものを治す能力です……」
「あの時はありがとな、ガロウの事を教えてもらって。」
「いいえそんな。私はたまたま見ただけですので……」
「最後はオイラだね。28番の和田恵。誕生日は9/3でZONEは四次元収納。自身が着ている服のポケットなどの隙間が四次元と繋がってて、そこにありとあらゆる物を出し入れできるんだな。」
「いいなー学校とか手ぶらで来れるの羨ましいな。」
「オイラもこのZONE便利で気に入ってるんだ。僕自体の戦闘能力は低いからサポート役として頑張るよ。」