新・私のエッセイ~ 第150弾 ~ 1984年の『ロサンゼルス・オリンピック』の思い出 ~ 生まれて初めて、衛星生中継で観た五輪♪
・・・ロサンゼルス・オリンピックが、2028年に、ふたたびアメリカに帰ってくる!
そのニュースを聞いたぼくは、なかば夢見心地で、昭和時代の、ある五輪大会を連想していた。
・・・そう。
もちろんそれは、
1984年に開催された、ロサンゼルス・オリンピックである。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
ロスで、夏季のオリンピック大会が開催されるのは・・・
実は、これで3度目である。
1932年にも、ロサンゼルスで、五輪は開かれた。
・・・これは、この魅力的な、西部海岸地域のカラッとしたさわやかな気候と、明るい雰囲気の町なみ・・・
そして、世界的に見た場合の、治安の良さが理由なのだろう。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
・・・とかく、オリンピックには、『政治色』というものがつきまといがちであるが、
この1984年のロス大会も、それは例外ではなかった。
1979年の、ソ連によるアフガニスタン侵攻に抗議した西側諸国が、
1980年にモスクワで開催された五輪大会に不参加を表明。
日本も、アメリカの方針にならい、不参加。
TVの記者会見で、出場断念を余儀なくされた、レスリングの代表のある選手は、
「・・・4年間、苦しい練習を毎日毎日やってきて・・・いったい何のためにやってきたのか・・・」
と、タオルで目頭をおさえながら、くやしそうに男泣きをしていたシーンが印象的だった。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
・・・モスクワ・オリンピックは、
ぼくたち西側には、本当に縁のない大会となった。
TV中継はほとんどされなかったし、
ぼくなんか、そんな大会が開催されていたことすら知らなかったよ・・・。
だから、1984年のロス大会は、がぜん盛り上がった。
(・・・ただし今回は、モスクワ五輪のときの『報復措置』として、ソ連や、その衛星国である東欧諸国などが不参加を表明した。)
世界的にも景気がグングン上向きになっていったころだし、
みんな、表情が明るくて、希望にあふれていた。
『911テロ』も『東日本大震災』も『ウクライナ戦争』もなかった。
音楽カルチャー、スポーツ、芸能、映画・・・
みな、さきゆきが明るかった。
活気とエネルギーに満ちていた時代だった。
「・・・ほんのすこしだけがんばれば、何でも手に入る」と信じられていた時代でもあった。
そして、
1976年のモントリオール・オリンピック時よりも、グンと進化した、TV画質。
・・・これは大きかった。
より、クッキリ・ハッキリした高画質の画面で、
まるで、選手の息遣いが感じられるような錯覚におちいったものだ。
この大会で四冠を達成した、あのカール・ルイスをはじめとした、
数々の『スター選手』の誕生も見逃せなかった。
数々の感動的なドラマも生まれた。
・・・そのロサンゼルス・オリンピックが、
4年後に帰ってくる。
44年ぶりに復活する。
・・・あの『熱い夏』が戻ってくる。
今回も、
ロシアの締め出しは避けられそうにないが・・・
みんなで楽しもう。
・・・きっと、また熱く、
きっと楽しいオリンピックになるはずだから♪
m(_ _)m