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杣江の作品

少年少女と監禁迷宮

作者: SSの会

 その一、迷宮脱出用の『イノチヅナ』。これにひとたび魔力を込めれば、一瞬で迷宮の入り口まで戻れる、冒険初心者&方向音痴必須のアイテム。ただし今は死ぬほど役に立たないただの縄。

 その二、傷や打ち身に効く薬草。残念なことに食用ではない。

 その三、迷宮完全ガイドブック。内容が薄い割に分厚い。重い。かさばる。鈍器としてならそれなりに効力を発揮しそうだが、今は例によって役に立たない。

 その四、小型ナイフ。そこらの露店で適当に買ったものだが意外にしっかりした作りで、その気になれば肉や魚もさばけそうである。惜しむらくは近くに魚の棲み家となりそうな水場がないことと、肝心な狩りの道具を何一つ持っていないことだ。

 リュックを逆さまに振って埃すら出てこないことを確認し、少年は肩を落とす。ここに死んだ曾祖父がいたら、仮にもダンジョンに挑もうという者が――などと小一時間説教を食らわせられそうだが、言い訳くらいはさせてほしい。新しい『扉』が出現したと聞いたから見に来ただけで、中に入るつもりは一切なかったのだから。


 この世界に初めて『扉』が出現したのは、今から約五百年も前のことと言われている。取り壊され、更地となった教会の跡地にそれは突然現れた。どこからともなく現れた扉に人々は興味津々だったが、教会に残された妙な噂の数々が、調査へ向かう者の足を止めさせた。

 曰く、シスターが、夜な夜な明かりもつけず夜の森に繰り出していくとか。教会にはシスターが拾ってきた子供たちが住んでいるが、声を聞いたことはあってもその姿を見たことがある者は誰もいないだとか。

 極めつけはシスターと子供たちが何の前触れもなくある日こぞって姿を消し、それが直接の廃院の原因となった、というものだ。不気味な扉の噂は尾ひれ背びれをつけながら瞬く間に各地に広まり、市井では「扉に近付いてはならない」という暗黙の了解ができあがったが、世界各地で同じような扉が乱立し始めてからはそうも言っていられなくなった。

 名だたる研究者がこぞって調査を始めた中、真っ先に扉の正体を解き明かしたのは無名の学者だった。彼は扉に空間転移の魔法がかけられており、中には全くの別世界が広がっていることを突き止めた。自ら扉の中に入り生還したことで、『扉』および扉の中の世界――『迷宮』が人々にとって無害であることを証明してみせたのである。

 それ以来、腕に覚えがある者の鍛錬の場として、一攫千金を狙うトレジャーハンターの狩り場として、はたまた珍しい素材を求める職人や薬剤師たちの採取場として、最初こそ受け入れがたいものとして扱われていた迷宮はたちまち人々の生活に組み込まれていった。

 この話を聞く度に、少年は誇らしい気持ちになる。迷宮を世間に浸透させたその学者こそが、何を隠そう少年の曾祖父だからだ。

 自分の部屋を与えられなかった少年は、幼い頃から曾祖父の書斎を見て育った。あの場所にいれば、彼がどれだけ迷宮の研究に心魂を注いでいたのか簡単に窺い知れる。その彼でさえ解き明かせなかった迷宮の謎のひとつが、今少年が直面している『迷宮の監獄化』なのだった。

「監獄化は、ある程度出現から年数を重ねた迷宮で見られる現象……迷宮の扉が、何らかの要因で封鎖されてしまう状況である……封鎖は自然と解除されるが、この現象が起こった際はイノチヅナも脱出魔法も使えない……また、迷宮生物が活性化、凶暴化する恐れがあるため、冒険者は決して無理をせず待つべし……」

 必死に読みこんだガイドブックに書いてあった文言を暗唱して、再び絶望的な気持ちになった。迷宮の扉が閉鎖されてから三日。丸三日、何も食べ物を口にしていない。

「キィ」

 空想のご馳走に想いを馳せていた少年は、控えめな鳴き声で目を開けた。足下をうろちょろしていたそれは、少年の身体をつたい器用に肩まで這い上がってくる。

「キィー?」

「半分くらいはお前のせいだからな」

 体長は、尻尾も合わせて少年の腕の長さと同じくらい。起伏のないイタチのような体躯にまん丸の目、三角にとがった大きな耳を持つ迷宮生物だ。キィと鳴くからキィと名付けた。

 愛らしい見た目に反して手癖は悪く、そもそもこんな軽装備でここに来ることになったのも、外の露店でこの小動物に財布をくすねられたからだ。すっかり懐かれてしまったようで、ペットよろしく肩の上で欠伸をするキィを少年はつまみ上げる。

「お前って、捌いたら食える?」

「キィ!」

「冗談だよ。身も少なそうだし」

 地面に下ろして頭を撫でてやる。

 不服そうながらもされるがままになっていたキィが、ふと身体を強張らせた。じたばたと暴れて少年の手から逃れると、脱兎の如く駆けだしていく。

 なんだよ、とぼやく暇もなかった――次の瞬間、世界が揺れた。

 その場に立っていられないような揺れを受け、地面に倒れ込む。咄嗟に顔を上げた少年は、何もないはずの空間から円錐状の何かが突きだしているのを目の当たりにした。

 血の気が引く。空間をねじ曲げられる類のものがいるなんて聞いたことはないが、もしそんな危険な迷宮生物がいるのなら、キィが一目散に逃げたのも頷ける。

 逃げなければと頭の底では分かっているのに、めまぐるしく押し寄せる空腹と疲労と恐怖がそれを許してくれない。

「くっそ……」

 こんなところで、まだ死ぬわけには――


「おりゃーーーーーっ!!!!」


 少年は自分の耳を疑った。

 呆気にとられたのも束の間、先程より遥かに強い衝撃とともに、何かが割れる音が響いた。例えるなら、幾重にも張ったガラスの層が一斉に砕け散るような。

 揺れが収まってから、少年はもう一度顔を上げる。視界の端に一瞬炎が踊ったような気がして目をこすった。

 もうもうと上がる土煙の先で、彼女はそこに立っている。突如として現れた空間の亀裂に勇ましく足をかけ、炎にも見紛う深紅の髪を靡かせて。

 背丈と同じくらいはあるハンマーを抱え直し軽やかに地面に降り立った少女は、そこで初めて少年の存在に気付いたようだった。

 ゴーグルを額まで押し上げ、「んん?」と目を細める。

「誰ですか? あなた」

 正直、それはこちらの台詞である。


 * * *


「いやー、面目ないです。危うく巻き込みかけるところでした」

 ファイ、と名乗った少女は笑いながら頭を下げた。かける、どころか完全に巻き込まれた気がしなくもないが、一緒にご飯を食べましょう、という提案ですべてがどうでも良くなった。空腹の前にはどんな怒りも無力だ。

 ファイは広げた布の上に、手際よくリュックの中身を並べていく。干し肉、ビスケットとチーズ数種類、ジャム、サンドイッチ、野菜スティック、瓶詰めのスープに果物の飾り切りまで。こんな状況でなかったらちょっとしたピクニック気分だ。

「荷物になるんで、できるだけ食べてくれていいですよ」

 ファイはそう言って、自らも特大のサンドイッチを手に取る。

 彼女は自分のことを、少年探索のため派遣された冒険者だと語った。どうやら外では捜索届が出されるほどの大騒ぎになっているらしい。たかが三日とはいえ、何の音沙汰もなしにいなくなったのだから当然と言えば当然だ。

「まさか監獄化に巻き込まれてるとは。この迷宮、結構街から外れた場所にあるから発見が遅れてたみたいですね。とりあえず中に入って状況を確認しようと思ったんですが、意外に早く見つかってよかったです」

「とりあえず、ねぇ」

 簡単に言うが、自分がどれだけ特異なことをしたか彼女は分かっているのだろうか。

 口いっぱいに頬張った干し肉を飲み込んでから、少年はひとまず浮かんだ疑問を片っ端からぶつけてみることにした。

「なあ、ファイって何者?」

「何の変哲もないか弱い少女ですが?」

「嘘つけ」

「ひどい」

 少なくとも少年が知っているか弱い少女は、ハンマー片手に世界に風穴を開けたりしない。質問が直球過ぎたところもあるが、しれっと答えるファイもファイである。

「まあか弱いってのはさすがに冗談として、本当にただの冒険者ですよ。ちょっと人より特殊なことができるだけ」

「魔法とかじゃねえの?」

「それだったら仕事もしやすくなるんでしょうけどねー」

 まだまだ無名の冒険者です、とファイはぼやいた。

 この世界は、生活のほとんどを魔法に支えられている割に魔法を使える人間が少ない。魔力の制御は才能に左右される部分が大きいからだ。コントロールできる人間は稀、使いこなせる存在――魔法使いはもっと稀。もしファイが魔法使いなら、彼女の言うとおり方々から引っ張りだこになっていることだろう。

(……気のせいか)

 ファイが姿を現す前、視界にちらりと映った朱色を思い出す。大方、彼女の髪を炎と見間違えたのだろう。

「じゃあさっきのやつは? 魔法じゃないなら何なんだよ」

「『穴開け』といって、迷宮の空間に穴を開けて中に入り込む技術です。修行は必要になりますが、魔力がなくてもできるっちゃできますよ」

「すげえな。どうやったの?」

「企業秘密です! 今後の活動に関わりますので!」

 元気いっぱいに濁された。

 だが今後ということは、こんなことをやってのけるのも一度や二度ではないのだろう。少年の脳裏を想像が駆け巡っていく。ハンマーを持ち、ありとあらゆる迷宮を破壊し尽くすファイの姿――

 ファイは「何やら失礼なことを考えてやしませんか」と少年に胡乱げな目を向けた。

「成長期の少年が、軽装で出かけたまま、捜索届が出されたにも関わらず、一ヶ月も行方不明だというから! 荒技を使ってもいいとお達しがでたんです。本来、穴開けは迷宮に影響を及ぼさない程度にゆっくりと時間をかけて行うのが普通なんですよ。あんなの滅多にやりません」

 少々憤慨した様子でスープを飲み干す。だが少年はというと、後半の肝心な話はほとんど聞いていなかった。一ヶ月?

「もしかして、捜索届出したのって……ばあちゃん?」

「逆に誰だと思ってたんですか。相当怒ってましたよ」

 少年は思わず天を仰いだ。ぽつりと「こわかったです」と零すファイの真顔が、祖母の怒り度合いを物語っている。

「ほらー、口ばっかり動かしてないでちゃんと食べてくださいよ」

「うぐ」

 口の中にビスケットを突っ込まれる。まだまだ聞きたいことは沢山あるのだが、ファイから「もう質問タイムは終了です」と念を押されて押し黙った。

 静かな迷宮に、二人が物を食べる音だけが響く。

 しばらくして、ファイが野菜スティックをかじりながら「素朴な疑問なんですが」と切り出した。沈黙が耐えられない性分のようだ。

「あなたのおばあ様、迷宮がお嫌いなんですよね」

 少年は頷いた。普段扉に近付くことすら禁止されるくらいには、祖母は迷宮を毛嫌いしている。新しい扉を見物に来られたのも、彼女が長期の旅行に出かけていたからだ。

「あれだけ反対されているにも関わらず、どうして迷宮――冒険者に、そんなに興味があるんですか?」

 少年は少し言葉に迷った。個人的な事情ではあるが、ファイのことを質問攻めにした以上語らないのも不公平だろう。

「うちのひいじいちゃん、監獄化に巻き込まれて死んだんだ。ばあちゃんが迷宮嫌いなのも、まあ多分そのせい」

 彼女の口から曾祖父のことが語られたのは、少年が覚えている限り一度だけだ。大抵のことであれば何でも笑い飛ばす祖母だが、迷宮がらみのことだと沸点が途端に低くなるあたり、きっと今でも心にわだかまりがあるのだろう。

「だから、迷宮の謎を全部解き明かして、もう心配いらねえぞって言ってやるのが俺の夢」

「孝行なのは感心ですが、それで死んだら元も子もありませんよ」

「……だな」

 危うく祖母の傷に塩を塗るところだった。ファイは「じゃあ」と弾んだ声を出して目を輝かせる。

「私、もしかしなくても救世主じゃないですかー? もっと感謝してくれていいんですよ、ほらほら」

「ああ。ありがとな」

 ファイは一瞬きょとんとした顔をする。頬を掻いたあと、たいしたことじゃありません、ときまり悪そうに目をそらした。冗談めかすのは得意なくせに、素直に礼を言われるのには慣れていないらしい。

「では、おばあ様には今回のこと、口が裂けても言えませんね」

「……帰るの憂鬱だな」

「まあ、たまには怒られておくのも社会経験ってことで良いんじゃないですか?」

 ファイは能天気に笑う。普段怒らない人間が怒るのがどれほど怖いことか知らないからそんなことが言えるのだ。

 チーズのひとかけらを口に放り込んで、ファイはごちそうさまでした、と両手を合わせる。

「あなたは冗談のつもりかもしれませんが、そんなことを言っていると本当に帰れなくなりますよ? あなた、迷宮の主に相当執着されているようですから」

「主?」

「キィー!」

 聞き覚えのある鳴き声で、少年は振り返った。先程逃げていったはずのキィが遠巻きにこちらを見つめている。心配して戻ってきた――というよりは、何か美味そうな臭いがしたから誘われてきた説が濃厚だろう。そういう奴だ。

 仕方ない、と伸ばしかけた手は、厳しい目をしたファイに遮られた。

「あれが、あなたの財布を奪ったという小動物ですか?」

「あぁ。キィっていうんだけど」

「……そうやって可愛がったりするからつけ込まれるんですよ」

「キィー! キィー!! ギィィー!!」

 まん丸なキィの目が赤く光り、少年はようやく異変に気付いた。

 警戒心をあらわにする甲高い声が徐々にしわがれて、嫌な響きの音に変わっていく。ファイはやれやれ、と腰を上げると、少年を庇うように前に立った。

「あれは五十迷宮から六十七迷宮によく生息している迷宮生物で、基本的に群れで生活するのが特徴です。この迷宮には生き物がほとんど見当たりませんから、おそらくは余所から迷い込んだはぐれ個体でしょう」

 バキバキと木の枝が折れるような音を立てて、小さな身体が膨れあがっていく。

「仲間が欲しい一心であなたをこの迷宮に引き込んだはいいものの、外から来た私を見て、あなたを連れて行ってしまう敵だと判断したみたいですね」

 ファイの目がきらり、と怪しく光った。

「理由は愛らしいですが、少々おいたが過ぎますよ」

 地を轟かせるような咆哮が耳を貫く。

 足下をちょろちょろと動き回っていたキィの面影はとうにない。人間などゆうにひねり潰せそうな獣を、少年はただ見上げることしかできなかった。

「かわいいですねー。私、大きい動物を飼うのが夢だったんですよ。こう、もふもふの身体に背中を預けて寝るのが憧れで」

「言ってる場合か!」

 冗談です、とファイがハンマーを担ぎ直す。

「一眠りしていて構いませんよ。お腹がいっぱいになって眠いでしょう?」

 さすがにそこまで暢気じゃない――と、立ち上がろうとした矢先に視界が歪んだ。よろめいたところをすかさずファイに支えられる。予期していたような動きと強烈な眠気で、一服盛られたのだと悟った。

「大丈夫ですよ、ちゃんと遊んでおいてあげますから。目が覚めたら全部元通りです」

 不敵に微笑んで、ファイは少し離れた場所に少年を優しく転がす。

 揺らぐ視界の端で、彼女の背中に舞う朱色が強く脳裏に焼き付いた。


 * * *


 緑が多く生い茂る第九十二迷宮は、その一帯だけ惨憺たる様相を呈していた。

 焼け焦げた植物、大きく抉れた地面、根元から折れた大樹。そのほとんどが被害地の中心に立つ無傷の少女の仕業だと言っても、おそらく誰も信じないだろう。ゴーグルについた煤を払いながら、ファイはため息を吐く。

「少しやり過ぎましたかね」

 個人的には死人を出さなかっただけ上出来だと思うのだが、シスターに聞かれたら「目標が低すぎる」とどやされそうだ。

 少年を担ぎ上げ、扉に凭せかける。この迷宮は扉自体に魔法文字が刻まれていて、本来であれば触れるだけで自宅に転送されるようになっていたはずだ。監獄化さえ解除されれば、少年の方はこれで問題ない。

「さて」

 体力が尽きすっかり元の大きさに戻ったキィは、なおも大事そうに青い結晶を抱えていた。『核』と呼ばれるこの結晶こそが、監獄化を引き起こす原因であり――この核を壊して監獄化した迷宮を元に戻すのが、ファイの本来の役割だ。

「青は悲しみの色、か」

 まったく人騒がせな、とぼやきながら、少年の腕にキィをそっと抱かせてやる。あまり迷宮生物を外に出さない方が良いことは分かっているが、このまま迷宮に置いていってまた同じような事態を引き起こすよりはいいだろう。核のせいで凶暴化しただけで基本的には無害だし、この小動物を可愛がっていた少年なら捨てるようなこともしないはずだ。

 軍手をはめ直し、結晶だけをキィの懐から引き抜く。

「さよなら。あなたに迷宮の謎を解き明かす気があるなら、きっとどこかで会うでしょう」

 手の中で砕けた結晶が、砂のようにさらさらと崩れる。一人と一匹の姿が無事消えたのを見送って、ファイは自らもその扉に触れた。


 縁あるふたりが再会するのはそう遠くない未来であることを、少年少女はまだ知らない。



(終)

 ここまで読んでいただきありがとうございました。

 この作品はSSの会メンバーの作品になります。


作者:杣江

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