表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/11

月が見つけた新たな命

個体と案内人の世界が始まります。

気が付くと月の光が注ぐ、見たことない静かなところに寝転がっていた。周りには何も無い。あるのは月の光だけ。もしかしたらただの電気かも。

ぼーっとしてると、なんだっけ…あぁ和服だ。和服を着てる誰かが隣にいる。相手も気付いたようで、話し始める。


「はじめまして、私は貴方の案内人を務めますセレネーと申します。貴方の個体名はE-H(イーエイチ)、貴方が地球へ生まれるため私がサポート致します。

さっそくですが、貴方の情報を確認するため、資料室へ向かいます。その後に視聴覚室でこの世界の説明と地球についての講習を受けていただきます。

何か不明点がありましたら、何なりと私に申し付けください」


「……あぁ」


「何か分からないところがありましたか?」


「いや、ないと思います」


「わかりました。では資料室へ向かいましょう」


セレネーという案内人がそう言うと、辺りには何も無かったはずなのにいくつかの部屋が現れる。同時に沢山の個体や案内人も現れ、一気に賑やかになった。


資料室へ到着。部屋の管理人に情報提示を求め、E-Hの情報がある場所へと案内される。


セレネーはE-Hの前世の情報を確認し、これは嘘ではないか本人に問う。だが、E-Hの返答は無い。セレネーはE-Hの顔を伺うと、最初とは違う姿になっていた。こんなことは今までになかったので、管理部に報告するため向かう二人。

それまでE-Hは一言も発さず、ただ手を引かれ歩くだけのロボットのようだった。


管理部に着き、E-Hは検査を受ける。個体本体に異常は無いが、精神に異常があるらしく、バグ個体と判明。だが、異常度が過去最高の記録に達成し、管理部が騒然とする。

対処方法が見つからず、とにかくきっかけを見つけるため、正常個体と同様の体験をしてもらう事に。


前世の情報を記録し、視聴覚室へ向かう二人。


この世界についての映像を見た後、リアルタイムで別の個体を観察します。

別の個体の生き方を見て、自分の人生の参考にします。 まずは人間の10代の女性を見てみましょう。彼女は友達も多く、恋人もいるようです。良い人生を送れていそうですが、悩み事は絶えず、毎日不安なようです。解決出来る方法が見つかるといいですね。

次に人間の40代の男性。彼はあまり良い人生を送れていないようです。結婚し、子供に恵まれましたが、仕事しかしておらず奥さんとの関係は最悪で、子供ともあまり良い関係を築けていないようです。日頃から感謝を忘れずに過ごしていれば、別の人生を送れていたかもしれませんね。


このように他の生物も見ていきます。人間は年代別に3件。他の生物は群れ毎に見ていきます。群れがない生物は人間同様、年代別に3件見ていきます。

出入り自由なので見たい生物だけ見れます。


見たい生物も特になく、E-Hの反応も無かったので、半強制的ではあるが、全生物の映像を見せたセレネー。心に響かなかったE-Hはただ座って画面を見ることしかしなかった。


次の部屋、能力体験室へ向かう二人。

途中で別の個体にぶつかってしまうE-H。この世界では怪我は負わないが、衝撃は受ける。その衝撃で、少しこの世界に来た時のE-Hに戻った。


「ここは…」


意識はあるが、まだ理解は出来ず、ただ立っているだけ。

セレネーは何か証拠が無いかともう一度E-Hの前世の情報を確認した。そこには、

「平成生まれ、島国にある一般家庭の次女として生まれる。目色が不気味だという理由等で虐待・いじめを受けた経験有。資料限界文字数を超えるほどのむごい出来事を経験。身体には大量の傷跡有。感情の浮き沈みは無いに等しい。わずか10歳で地球を去る。」


状況の一部を記録した映像も記載されており、全て確認したセレネー。酷い扱いを受けていたことを知ったセレネーは、少し戸惑いを見せた。


この世界では個体本人の記憶がそのまま個体の個性になるため、本来なら好きだった物などがマークとして個体に記されるが、記憶が無いE-Hは、顔の形や情報となるマークが1つもない。人であったことが唯一の情報だ。


(これはランダム設定でのお導きですかね。)


と、セレネーの心に一般的な判断をする。システムなのでそう考えるのは無理もないでしょう。

そこに管理部が現れる。すると、予想外の言葉が。


「その個体は大事な情報源です。ランダム設定で導くには勿体無い。原因が見つかり、個体の意志で生まれることを望むまで導いてはなりません。期限は無し。バグの原因を突き止めることを貴方に命じます」


E-Hの自己選択期限が無期限に変更される。


「承知しました。心して挑みます」


「良い報告を待ってますよ」


セレネーは礼をし、E-Hを連れその場を離れる。頭の中はまず何をすべきか検索中。だが、今までに無いバグ個体なので、もちろん検索結果は無し。思考停止してしまうセレネー。とりあえず作業の続きを行うため、能力体験室へ向かう。

タイトルやサブタイトルになんだか納得がいかない私です…

最終話までに納得のいく案を考え、設定出来るように成長したいです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ