1-1 小浮気未来
小浮気 未来と読みます。
気がつけば、俺は机の上に伏せた状態になっていた。本当に気がつけばである。
「ここは、、」
俺の部屋。どうして……。俺は帰宅の途中だったはず。いや、俺は白い空間にいたはずだ。そこで女の子が落ちてきて……
「そうか。全部夢だったのか。」
夢にしては感覚がリアルすぎるようにも思えるが、内容から察するにやはり夢と結論づけるのが妥当だろう。だって、白い空間で女の子を抱っこするなんていう異世界モノのラブコメ主人公のようなことできるわけないし、何より非現実的だ。
「あぅぅ~」
思わずあくびが出る。今さっきまで寝ていたはずなのに、瞼が重い。目を閉じればすぐに眠ってしまいそうだ。そして俺の足はその欲求に勝つことが出来ないと判断したようで、俺は自然とベッドへ歩み寄り、そのまま身体を傾けていった。
「んんっっ///」
あれ。何か聞こえたような。と思った時には俺は深い深い眠りについていた。
ジリリリリリリ…………
六時を合図する目覚まし時計を止め、カーテンを開ける。それと同時に穏やかな光が部屋に差し込む。
「もう朝かよ」
まだ若干眠い俺は太陽に向かってそう一言文句を言い、微笑を浮かべる。
言っておくが、俺は決して独り言が激しいわけではない。また友達が少ないわけでもない。ただ、俺は太陽を尊敬しているだけだ。太陽の仕事は年中無休。おまけに給料0円。この二つの条件のうち一つでも真似をすることが、果たして人間にできるのだろうか。少なくとも俺にはできる自信などない。そう考えると、太陽は偉大な存在に見えてくるじゃないか。もちろん分かるよな。(威圧)
_______ガサガサガサッ
瞬間、後ろから影が動く気配を感じた。思わず、その音と気配の方向へ、ゆっくり振り向く。
「ふおぁぁぅ。もう朝ですか。っってぇ!?」
そんな声を出す影に光が照らしていく。
背中にまでかかった輝かしい黒髪。ぱっちりと見開かれた双眸。彼女にはワンサイズ大きいだろう白いワイシャツが色気を漂わせる。さらに、胸にある二つの膨らんだお山間に垂れ下がる赤ネクタイがアクセントとなっている。
一般的な女性よりかは若干身長が高く、エス字を描くようなしなやかな首筋、ピンッと伸びた背筋などから理想的なお姉ちゃんキャラという雰囲気を醸し出している。間違いなく心の中で可愛いと思う自分がいた。
「……拉致、ですか?」
会話の第一声がそれかっ! ちょっと傷ついたぞ、今。ってそんなこと考えている場合ではない。
「なわけあるかよっ! それより君は誰だ」
そうだ。この子は訳の分からないことを言っているが、現実的に考えてこの子が勝手に俺の部屋に侵入したという可能性が現在最も高い。となると、この状況はとても危険だ。高校どころではなくなってしまう。
すると彼女は図々しくも俺のベッドの上に立ち、そして答えた。
「ふっふっふ。よくぞ聞いてくれました。私の名は小浮気未来。UFOに乗って、あなたのもとへ降りて来ましたっ!!」
そんな、笑えない冗談を_____
アドバイス等よろしくお願いします。また、感想も待ってます!




