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大変な怒り
「やめなさい!」
ピンクはやっと門につき、叫んだ。
「ピンク姫……」レッド王子が口をぽかんと開けている。
二人にしてみれば感動の再開のはずが、たくさんの門番が一瞬で立ちふさがったため、二人とも
お互いに相手が見えない。
ピンクは怒りで全身をふるわせた。
もちろん門番に対してだ。
「どうしてかはわかってるわ! どうせお母様から指示を受けたのでしょう? でも感動の再開を
邪魔するなんて許せないわよ‼」
門番の中のリーダーがピンクの前に進み出た。
「ピンク様、これはあなた様のためでもございます。」
「なんですって……」ピンクはいっそう顔をゆがませた。
「くだらないこと言わないで! あなたたちに罰を与えるわ! これを恨むのなら、お母様を恨んでちょうだい!」
ピンクがそう叫んだ時。
「あなたたち、いい加減におやめなさい。」
誰かが、話の流れを止めた。
「だれ!?」
ピンクは、声のする方を振り向いた。