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母の勝手なやきもち
「昔の恋愛事情」といった話を書いてみることにしました。
ピンクとレッドの恋に内心ドキドキのお話です!
ライバルの人もキャラ濃いですよ!
ここは、十九世紀末のイギリス。
お城では、ピンクことピンク・シャーロットが、窓からため息をついて、外を眺めていた。
「はぁ......どうしてお母様は、私たちのお付き合いに反対するのかしら?」
ピンクは、お母様、つまり女王様が嫌いなお姫様。
なぜなら、お母さんは、何かと自分を束縛するんですもの。
この前は、ついにピンクと、レッドことレッド・テイルスとのお付き合いに反対し、別れろと言い出した。
単なるお母さんの自己満足でしょう、とピンクは思った。(私がしょっちゅうお城を抜け出しているから?でも、お母さんがさみしがりやだなんて、知らなかったのだもの……)