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開かれた扉の向こうには、見上げても見渡しても見下ろしても、夜空が広がっていました。女の子は全てに見とれながら進み、静かに波打つように夜空が滲み淡く灯る花びらに触れると、それを迎えるようにほんのりとより強く灯ります。



後ろから続く悪魔には、それらの景色に女の子が浸れたように見えたのも束の間に、しゃがみこみ水面に波発たせる彼女は、また先程と同じ表情をしていました。




「帰りたくないなら、ここに居ていいんだよ」




うつ向く彼女へ悪魔がそう呟くと、少し間を置いて納得するように首を横に振り、「帰るね」と女の子は言いました。それに悪魔が安心したように微笑んだその時、大きな音と共に裏口の扉が開かれ、先程の大きな悪魔の手が、悪魔を鷲掴みにして館の中へ引きずり込んで行きました。




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