7/20
7
扉をたたくのは、まだ幼い子供たちでした。探検に来た子供たちを、悪魔達は先ほどと同じ様におもてなしをしていると、今度は悪魔達にどこからともなく声がしました。大きな悪魔は空のほうを眺めたあと、菓子を持たせて御屋敷から子供たちを帰らせました。
「ほら、君も帰りなさい」
椅子にそっと腰掛け菓子を手に取る女の子が、なかなか帰ろうとしませんでした。悪魔達を前に、帰ろうとしない人が初めてだったこともあり、
大きな悪魔はどうしようかと悩みました。
「帰っても誰も居ないもの。お父さんもお母さんも、仕事で帰りは遅いの」
「…まあ、ゆっくりしていきなされ。人が食べられる物は、その菓子しかないがね」




